Organic Fertilizer

趣くままに、これ日々、雑記

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INDEXⅡ 第8話

  • 2010年11月28日(日)20時11分

 「これでも生物学的には一応オンナなのだろうな」 と思ってしまう不衛生な生活が日常である女性には幸いにも巡り逢った経験がないものの、聞くところによれば、世の中には十日も二週間も風呂に入らない女性なんぞはゴロゴロいるそうで、こればかりは怖いもの見たさに覗いてみたい好奇心もさすがに湧きはしない。ではそのような女性は表に出歩かないのか。コンビニやスーパーぐらいへは行くだろう。人混みの中、腐臭を放つであろうその者はまさしく腐女、腐女史だと表現できるのではないか。
 
 ただ、繁忙の業務故から職場に泊まり込み、長らく我が家にも帰れないという職業はザラにあり、その職務遂行精神の副産物として汚らしい生活にならざるを得ない場合はこれいた仕方なく、蔑視したのではいささか気の毒である。時間的余裕を持ちながら自堕落さ故に不潔な生活に陥っているオンナを腐女と蔑むことにしよう。

 さる高名な女性ピアニストは連日の公演が数日続く場合、その間入浴を慎むのだそうである。体調が微妙に変わってしまうのを避けるためらしい。アニメーター諸氏もスタジオに缶詰めなどというのは茶飯事だろうし、24時間通じて世界が繋がっている現代社会では毎日帰宅は午前様という業種も多かろう。私の好きな 「脱ぎ女」・木山春生も研究に没頭すればメシもろくに喰いそうにないではないか。

ファイル 59-1.jpg 六畳一間と思われる鉄骨アパートに住み、とても独身女性の部屋には見えぬ散らかし放題の部屋。足の踏み場もないほどそこに散乱するビールの空き缶と、目を背けたくなる吸い殻の山。 指定のゴミ袋を出してこい、掃除機はどこだ、箒もないのか、雑巾は、と立て続けに喚かねばならない有様は、前作に見る小萌先生の部屋である。ウサギさんパジャマもこれではすぐ汚れてしまうだろうと思われ、あれから少しは小綺麗な部屋になったのかどうなのかちょっと心配する。

 土御門舞夏に言わせれば 「名物ミニ教師」 だそうで、なるほど 「名物」 には違いなかろうミニサイズは踏み台を用いたところで講義黒板の上端までは使い切れそうでなく、劇場や遊園地は格安料金で入り込めるとしても、オヤジ趣向なその酒豪の胃袋を満足させるべく盛り場を彷徨けば補導員に連行される事態もしばしばではないのか。
 理路整然たる教鞭を振るいつつ、夜な夜なアパートでビールを呷っては尻から煙を吐くぐらいタバコを吹かし、翌日の講義準備と我が研究に余念がないのだろう教師生活は、身の回りなど二の次ということだ。 しかし、私は想像するのである。冷暖房があるのか無いのか知らないが、モウモウたるヤニの煙棚引く狭き部屋で安布団にくるまっては理論文献を繰り返し読み耽り、なるほど、いやそこは違うなどと適度なビール刺激に冴えた頭脳の活性に勤しむ愛すべき女教師の姿を。

 小萌先生を好きである。もしもこんな教師がいたならば、自分の人生も大きく変わっていたことだろう。当麻君達は大変幸せ者である。センセを泣かすな、というのが生徒達の共通認識で、彼女はその純粋な性格と愛らしさで信望を得ている。殊に男子生徒達にとって小萌先生の涙というものは一大事で、外国からミサイルをぶち込まれたに等しい出来事だ。有名な京都伏見の泣き虫先生の熱血とはひと味もふた味も異なるが、生徒を思う彼女の涙に、炎と化さぬ生徒は人間ではないのである。棒倒し競技なんぞただの戯れ。その影響力たるや御坂美琴の能力もタジタジではなかろうか。

         「タバコを吸う女の人は嫌いなんですぅ?」

ファイル 59-2.jpg

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ここまで腑抜けに

  • 2010年11月25日(木)00時26分

 県知事選ではあるが一向に盛り上がらない。第一、どこの誰兵衛が候補者になっているのかさえ知らない有様だ。毎回落ち込む一方の投票率。完全にしらけきっている。選管などはなんとか投票率アップ出来ないかと頭を痛めている様子ながら、その辺をウロウロ歩いていても候補者の宣伝カーにさえ出くわさないのは、候補者も熱を入れてないのではないのかと思えてくる。

 全国屈指の保守王国である。それ故なのか、一票の重みを知らない民である。かつてこの地で投票により何かが変わったためしがない。よって、人々は地方政治に選挙権で参加する意志なんぞさらさら無さそうだ。やりたいヤツにやらしゃあいい、誰が当選してもいっしょではないかと言う。ここまで腑抜けにされてしまったのでは、治癒に相当の年月が要る。
 公共事業が盛んな頃はそれでも土建屋連中が仕事放っぽり出して族議員のサクラに汗かいていた。今ではそれが無くなった。つまりは、土建族議員共のために選挙があったようなものだった。その影が薄まった昨今、じゃあ選挙って一体何なのだと呆けるばかりで、事の本質を考えるまでに至らない。 思えば哀れである。

 ただ、この地に限らず全国的な閉塞感、絶望感の憂鬱は確かに漂っている。 政治も役所もまったく信用できないからだ。 こういう時代こそ人々の目が覚めるような演説をぶち上げるニューリーダー候補が求められるのだが、いずれもアヤシゲな団体の方を向いて喋ることしか能がないヒモ付き候補だと読まれているため、民は背を向ける。 道行く小学生や高校生達を見れば、彼等の将来のため国や地方についてもっと真面目に考えねばならんだろうと、深刻な現状を憂える。

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沖田十三

  • 2010年11月23日(火)21時00分

 晩酌に酒を燗して湯豆腐を啄みつつTVをつけたら、なんとヤマトのTV版一挙放送というのを流している。古代進が沖田艦長の代理に任命されるというからには、かなり終盤に近い。
 何なのだこれは。つまりは平日の真っ昼間から始められている一挙放送という事ではないか。「どこの誰が見ること出来るっちゅうんじゃい、だぁほめが!」 と、ファミリー劇場に少々立腹。「ンにゃろぅ、こんなもなぁ夕方から始めろぃ!」 と毒突いても仕方ない。 おかげで、あの赤ぇロボットにスカートめくられる森雪を見られなかったじゃねぇか、などと下品極まる悔しさも手伝って、グイ呑みを呷りつつ、どうにも面白くない。

 今年の夏に探査機・はやぶさが地球に戻ってきた一大イベントがあった。国内があれだけ騒ぎ、感動に涙する人もいたのはこの 「ヤマト」 と無関係ではないように思う。先頃、そのカプセルが持ち帰った微細な粉塵にイトカワのものらしいのが多々認められるとJAXAが発表した。幾多の苦難に耐え、コスモクリーナーを持ち帰ったヤマトと否でも応でも重なる。

 己は死すともそれを持ち帰る任務を全うする探査機の姿は沖田十三そのものである。また最後に、帰還した故郷・地球の姿をカメラに納めるというくだりは、沖田の最期をそのまま踏襲したといってよい。ヤマトと共に育った世代はこの探査機の壮絶な帰還、華々しい最期に、沖田の生き様を見たのだ。 ああ、思い返す度に泣けてくる・・・・。

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INDEX Ⅱ 第7話

  • 2010年11月20日(土)19時17分

ファイル 56-1.jpg 押っ取り刀で駆け付けた当麻君の千両役者ぶりは、黒子をしても類人猿呼ばわり出来そうでない。ああ、また助けてくれるんだと、急激に膨らむ喜びが美琴の緊迫した表情に紅をさす。なんと可愛らしいレールガンであることか。いつもとはやや異なるキャラの作画ながら、思わず泣きそうになるのを堪えるこの美琴は絶品。 彼が私を捜してくれていた、私を手助けしてくれる、それはなにものにも代え難い支え。この一瞬の彼女は物騒なレベル5ではない。愛しの彼が差し伸べてくれた手の温もりに胸熱くするただの少女で、これこそがお姉様の魅力である。

 超能力は人間の特権能力ではない筈だと包帯サラシ巻き女・結標淡希は語る。然り、人間以外の獣や鳥や虫にこそ我々には理解出来ぬ能力があるように思う。魚の脳がどれほどのものか知らないが、鮭がその生まれた川に遡上してくるのははたして記憶能力だけによるものなのか。ネズミやヘビや鳥が地震や噴火の予知に長けているとされるのは何故か。今の科学では超能力として片付けられてもおかしくなかろう。
 それはさておき、脳を持たぬ非有機体物質にプログラミングをもって相応の同等能力を与え得るというこの女の話は面白い。この作品ならではのサイエンスアプローチではないか。もはや科学と魔術の境界は混沌としており、超能力という視点から見れば明確な線引きは出来かね、それはあたかも相対論の如く、どの分野からの研究によっても目指すコアの真実に間違いはないように見える。科学と魔術の融合はなにやら特異点の解明を試みるに似たり。

ファイル 56-2.jpg 能力は能力、それを操るも生かすも殺すも人格次第。物事の理を闘わせて白井さんに勝てる訳がない。サラシ女がたじろぐのは道理を覚えず芯を持たない脆弱さ。さすがのジャッジメント・白井さん、窮地にありながらも冷静さを欠かない。テレポート出来ないからには肉弾戦。フロアスタンドでぶん殴りにかかる勇ましさに拍手喝采である。
 危機一髪を救ってくれた人の腕に抱かれ、その目に映ったのが類人猿の殿方だったのはいささかショッキングな事実だったろう。見舞いに来てくれた恩人の横っ面をなにもひっぱたく事もなかろうにと思う一方、気の毒な当麻君はとことん間の悪い人間であるらしいのがここでも描かれており、妙な安堵を覚える。至近距離の銃弾から守ってくれたのがお姉様であるのを黒子は知ってか知らずか。少なくともお姉様の闘う世界を知ったのは貴重な事件だった。

 刺々しく、およそ子供の相手などしそうでないアクセラレータと、屈託ないラストオーダーが同居する空間、この取り合わせは実にいい。今後の両名のやりとりに、ミサカはミサカは期待してみたり。

ファイル 56-3.jpg

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ひどいもの

  • 2010年11月20日(土)01時07分

 かつての “ながら族” の末裔だと自負している故でもないが、ラジオ流しっぱなしで仕事したり掃除したりする癖がついている。国会中継なんぞ流していればついつい聞き耳立ててしまう。ところがこいつをまともに聞いていればムカッ腹立つばかりで、胃に悪い。

 昔お世話になったペットショップの御主人が現役引退を決め込んで、老後の楽しみだとばかりに東京へ度々通っていた時期がある。当時、不思議に思い、そんなに頻繁に 「はとバス」 遊覧ですかと訊けば、いやいやと手を横に振る。国会の傍聴だよとおっしゃる。これには参った。代議士の後援会員でもあったのだろう。そうでなくば、なんたら委員会というヤツの傍聴なんぞ出来る機会はない。
 面白いんですかと問えば、そりゃあ勿論と応える。居眠りこいてる爺さんばかりじゃないんですかと突っ込めば、そんなことはない、白熱すれば見応えもあるぞ、あんたもチャンスがあれば一度その場に行ってみるべきだとおっしゃった。あの人は今も元気でいるのだろうか、今の国会・予算委員会など聞いていてどう思っているだろうかと考える。

 国会が国民の前で議論になっていないのはいつからだろうか。攻める野党に防戦の与党という構図は然るべき形であれ、国家のための議論に至らない。これは随分昔からそうであるような気がする。肝心な国の方策というものは国民の目に留まらぬ処で決められていく。国会に持ち上げられた時点では議論もなく数の力で手打ちに終わるのだ。

 突っ込む野党をのらくら躱せば勝ち、時間切れだという背景には国民の生活が停滞してしまうぞという国民を人質に取った脅しがある。ひどいものである。国民にしてみればサギまがいの欺しに遭い、更に人質とされ、挙げ句に増税ばかり押し付けられたのでは一揆と打ち壊ししか生き延びる術がないではないか。
 高らかに演説した天下り根絶や公務員人件費2割カットはどこへ行ったのだ。バカボン鳩山がグチャグチャに掻き乱してしまった対外姿勢に付け込まれ、阿呆面を全世界に晒してしまった中・ロへの対処といい、能無しの失態を棚に上げ、虚勢だけで政権維持を目論む果ては票田養生の血税バラマキでしかない。

 鳴り物入りともいえる派手な交代劇による新政権は、蓋を開ければまったく能力が無く、寄せ集め集団内のチンケな権力争いと、批判政党根性丸出しの無知、無策。 自民党・麻生政権下の閣僚もそれはお粗末なものだったが、今の政府もその点では一歩も引けを取らず腐臭を放つばかり。
 まったくもって腹が立つばかりで、国政のニュースを見るのもいい気がしない。おそらくこういう人は少なくはなかろう。それは何を意味するか。国政への意識を萎えさせてしまうのである。ひいては国家の活力、更なる減退に至る。 民主党政権の最大の罪はここにある。ある程度の期待を抱かせ、直後に奈落へ突き落とす手法はナチスがよく使った手であると誰かに聞いたような覚えがある。自民は駄目だった、民主は更に駄目だった。我が国民がボート難民とならぬ未来をせめて夢見たい。

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色付いたお山

  • 2010年11月16日(火)22時08分

 お山が美しい。四季のある環境は贅沢だろうか。肌寒い大気温になってきたものの、お山の色にしばし見入り、佇んでしまう。山道をクルマで走ると枯葉絨毯の上を転がすことになる。なんとなく勿体無い気がして、静かに走らせる。
 常緑も悪くはないが、落葉樹を好きである。周囲一面を満たす枯葉を踏みしめると、こいつらも共に一年を繰り返し繰り返し生きているのだという実感を得るからだ。

 貴公は顔に似合わず詩人ではあるな、と大先輩の一人に言われたのを想い出す。この道に舞い落ちた枯葉はクルマが通る度に脇に寄せられ、側溝に入る。雨が降れば尚更側溝に流れ込み、雨水を詰まらせる。それを人々は掃除しなければならない、とおっしゃる。
 いやいや、それでも太古の昔から人は秋の落ち葉と共に暮らしてきたのですから、いいではありませんか。最近では滅多に焚き火などさせては貰えないけど、落ち葉は火燃しにも重宝でしたしね、などと言いながらその人を見れば、腕組みの手を外して腰の後ろを叩き、しかしな、いずれ貴公も解るだろうが、歳を喰ってくると溝の掃除も腰が痛いんだぞ、と笑った。

 時告げ砦のラッパ吹きではないが、お山の色は確実に季節を告げてくる。毎年この時季、お前達の冬支度は順調なのかい? 何か忘れちゃあいねぇのかい? とでも訊いているようである。クマもシシもそりゃあ困ってンだぜ、とでも言いたげに思えるのは今年ならではの特徴か。

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巧み技

  • 2010年11月14日(日)21時09分

 10年ほど前、知り合いの山師さんがチェーンソー1本の杉丸太彫りでもって花壇ポットを幾つかこしらえてくれた。ついでに、ちょいと腰掛けて一服できる丸太椅子も頼んでいいかと言うと、喫煙者用の灰皿までこさえてくれた。器用なものだ。お茶を飲める6人用ぐらいのテーブルも頼むと言うと、バカ言え、間伐材が足りねぇわいと断られた。

 数日前、久しぶりにジェイソンさんの巧み技でも見ようと思ってニコ動へ行けば、かなり数が増えていて、インデックスもレールガンもやっつけてしまっている。恐るべし、ただ恐るべし。 なんと、へぇとちゃんまで彫っている。これは凄い。平成の運慶か快慶かはたまたミケランジェロか。 最近頓に注目されつつあるチェ-ンソー・カービングもフェイト・テスタロッサにまで及んだからにはアニキャラジャンルとしてひとつの確立をそこに見る思いだ。ジェイソンさん当人にすれば単なるウォーミングアップか慣らし運転だろうけれど、チェンソーによる一刀彫りによってなのはやフェイトがそこに出現する様は、唖然とするばかりである。

 触発されて、また「リリカルなのは」シリーズを第1作目からStrikerSまで観るはめになり、膨大な時間と幾枚もの涙拭きティッシュを費やすことになった。これは何度観ても胸の奥まで刺激してくれる。やはり名作である。都築真紀には改めて感謝せねばなるまい。

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INDEX Ⅱ 第6話

  • 2010年11月13日(土)16時29分

ファイル 52-1.jpg 御坂妹やラストオーダーが出てくると、よりインデックスらしくなる。この両者、セリフに於けるお馴染みの喋り口はいささか焦れったくもあるが、それが持ち味なのだから仕方ない。アクセラレータもラストオーダーには少々手を焼くのか。

 帰様の浴院が描かれると、さて今回の黒子はいかなる迫り方を披露してくれるのかという期待が先走る。ファンの皆様、お待たせ致しましたとばかりな全裸ドロップキックは、実はヒップアタックかホットなデンジャラスプッシュだったかもしれない。美琴お姉様故に 「エラいモン見せられてしまった」 となるが、この自分であれば 「おお、けっこう!」 と永井豪マンガのヤラれ役同様に歓喜の涙と涎を滴らせた叫声を上げるだろう。

ファイル 52-2.jpg 黒子はやはりヒロインである。隙あらばお姉様に襲い掛かりたい衝動と冷静なジャッジメント任務遂行を使い分ける器用さは極めて有能な証でもある。黒子にせよ美琴にせよ外伝・レールガンのイメージが強く残るせいか、夜の市街よりも夏の陽射しの元で躍動する方が合っている気がする。が、しかし夜景を背景に跳ぶ黒子もいいものだ。特に黒子の思いをもって進められた話は嬉しい。

ファイル 52-3.jpg えげつない物が彼女の上腕に刺さっている。えぐり込んでいると言った方が正しいか。脇腹といい、バスルームで麻酔無しにこれらを抜いたのか。テレポーションで抜き取るなら痛みはないのか。
 型板ガラスの扉を挟んで黒子とお姉様が背中合わせに話すシーンは今回の見せ場である。映像も実にいい。美琴の方を描かず、あえてガラス越しのぼやけたシルエットだけにしているのが憎い。黒子には秘密にしている美琴の今在る姿と、それを推し計り思い計る黒子の胸の内が素晴らしい。傷の激痛に脂汗を浮かべながらも取り繕うのを見ていれば、この娘はレベル5のお姉様を陰から支え続ける本当の “クロコ” ではないのかと、魅了される。

 胸パットの感触を確かめているかの美琴は可愛らしい。これを装着して胸をせり出せばアイツも少しはこちらを向いてくれるだろうかとの乙女心か。どうせ脱いだ際にはバレてしまうと口を滑らせたのは本音だろう。いずれはその “本番勝負” に持ち込めるかもしれない。淡くも胸高鳴る希望的想定がある。これでは確かにお姉様の意中の殿方・類人猿は黒子にとって憎っくき恋敵だ。

 だがその類人猿、生活は決して楽な日々ではない。腹を空かせた大小2匹のネコを飼っているようなもので、これらを喰わすだけでも大変そうだ。本日はなにやら揚げ物と洒落込んでいる。その点はマメったいではないか。揚げてしまえば美味かろうが不味かろうが手っ取り早く口に出来る利点があるものの、後で油の始末もせねばならない。
 出来ればサッと冷水で締めた生野菜を添えたい。アスパラをそのまま揚げて塩で喰ってもけっこうイケるものだ。

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民の不安

  • 2010年11月12日(金)21時33分

 沖縄・尖閣諸島沖における中国漁船衝突の映像を流出させた件を告白した海上保安官について、起訴するのかしないのか、検察は悩んでいるようだ。
 政府が秘匿するとしていた映像を全世界にばらまいたのだから、公務員法に抵触するという動きはやむを得ぬところで、本人も承知の上での行為だったらしいではないか。しかし世の中の多くはその映像を目にすることを望んでいたのは事実で、日本の能無し政府がどのような裏取引やブラフに用いようとしていたのかは知らないが、多くの国民が事実を知るという重要な一点に於いて、その行為は多大な功績と言える。

 では当該海上保安官を法廷に引きずり出して裁けるのか。事の真相がここまで明るみになってしまった以上、難しかろう。衝突とはいうものの、これは相手国漁船による体当たり攻撃である。そいつを捕まえて拘束するは当然である。てめぇら発砲されなかっただけマシだと思えと主張するのが筋なのである。それがちょいと脅されて手揉みしながら釈放だ。愚かな政府のことだから手土産に沖縄の名産でも持たせたのではないのか。

 その犯罪者が母国に帰って英雄扱いでVサイン。片やその真相を同胞国民に知らしめた海上保安官は法廷に引きずり出されるのか。あまりにも理不尽ではないか。これは世論が黙っていまい。
 確かに、軍人や公務員が己の判断で国の意向に背く行為はクーデターにも国内テロにも繋がろう。だが、あえてそれに及ばざるを得なかった心情が汲み取れるではないか。国同士がせめぎ合う最前線に務める者の一人として、売国行為の如き政府の対応に国家を憂えるのはもっともだと、民の多くは当該保安官の胸中推し量るに難しくはない。

 火消しは可能だと官房長官もよもや思ってはいまいが、その答弁、理の展開、誰が聞いていても何十年も先まで及びそうな国家の失態は明らかで、現政権がズルズル国家の最高位に居座り続ける限りは、いずれ国内から発する火種を心配せねばなるまい。いわゆる戦前昭和のきな臭く暗雲立ちこめる事件の数々である。そうなっては収拾がつかないではないか。野党連中は一刻も早く解散総選挙に追い込むことである。

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千葉ロッテが勝った

  • 2010年11月08日(月)00時55分

 激闘の日本シリーズだった。息詰まる投手戦もあり、追いつ追われつのシーソーゲームもあり、地上波中継が何試合あったのか知らないが、一方的でない両者のぶつかり合いは頂上決戦に相応しく思えた。

 千葉ロッテは4試合目の延長10回にキメられそうだった。最大のチャンスをサードライナーゲッツーという形で潰してしまうのも勝負の運か、リーグチャンピオン中日の底力か。6戦目、7戦目と延長続きな内容には球場に詰めかけたファンもお買い得なチケットだったろう。
 結果だけ見れば、CSで最後尾から勝ち上がった勢いを千葉ロッテはそのまま維持し続け、鉄壁の中日投手陣もこれを押さえきること叶わなかった。それにしてもこの第7戦、ロッテは終盤の毎回ピンチをよく躱した。

 見ていていつも感じるのは、西村監督という人は12球団で最も喋りが上手いのではないかということ。流暢で質問の意味を外さず、言いたい内容にそつも無く、この人は喋っていてもトチることは少ないのじゃないかなと思う。出来れば本拠地で優勝監督インタビューを受けたかっただろう。

 シーズン3位からの日本一は初めてらしい。毎年各チームの力が頡頏しているパ・リーグの実情がここに出ている。ますますもってペナントレース覇者への敬意が薄れていく気がしないでもないが、日本シリーズは完全に別物だと割り切ればいいのか。だが現行はどうにも中途半端な制度という印象を拭いきれない。
 完全に別物とするならば一発勝負の全球団トーナメントでもいいのではないのか。12球団に加えること独立リーグ、社会人野球、大学、高校から1チームずつ。これで16チームとなり、きれいなトーナメントツリーが出来上がるではないか。もっとも、興業だなんだで問題も多いだろうけれど、王さんあたりが中心となってひとつ考えてみてはくれまいかと願うところ。

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