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この夏 雑感

 甲子園球児達にとってはこれからが “夏" の総仕上げなのだろう。 私のこの夏はやっとこさで終わった。

 毎年の事ながら、陽の昇る前から炎天下の日中を通して深夜まで、まぁよく続くと自分で感心する。 昨年は遅霜にヤラれて軒並み7~8割の収穫量にダウンした。 その反動なのか、ミツバチが異様に働いたのか、この夏は無茶苦茶とも言える豊作でどことも予定出荷量で頭打ちし、残りは行き場がない。 実りすぎるのも考えものだ。

 梅雨明けまでは関東以北で大雨、ゲリラ豪雨が続き、今は腐れ台風のおかげで関西にひどく降り続く。 熱中症で日本列島総計1,000人以上が担ぎ込まれた、なんて話には感覚麻痺にてさほど驚かなくもなった近年の夏。 高速道路の割引改訂によって人々の休日移動が少なくなるかと言えばそのようなことはない。 遙か遠くの他県から御夫婦、御一家でやって来たクルマも変わらず多い。 自分は農繁期故に畑に毎日縛り付けられているから休み無く汗だくで働いてはいるが、そうでなければ夏の開放感と沸き立つ入道雲に刺激され、そこいらへ出掛けてまわることだろう。

 市街地の蝉は平年並みに鳴き始めたものの、畑の樹木に抜け殻がへばりついているのを見るのはかなり遅かった。 そういえば、家の周囲にほったらかしにしているミョウガの花も今年は遅かった。 おかげで頃合い良いミョウガが採れたと姉様は喜んだ。 とはいえ、日照時間は平年より遙かに多く、実りすぎの要因でもある。

 燃料高騰、増税、高齢化。 どうにも暗い話ばかりが先に立つ。 アンパンマンの与党幹事長が農政改革をまとめるだのどうだのと公言したらしいし、農協の改革だなどとの声も聞こえるが、今までの歴史を振り返ればどこまで本気でやる腹づもりなのか俄に信じられる話ではない。 生かさず殺さずの選挙票田として飼い続けてきた分野には違いなかろう。 そもそも農協をあのような利権公務員的組織になるまで育んだのは農政族議員連中を軸とする政治屋共ではないか。
 もっとも、TPPによるアジア戦略を強引に押し付ける米国にただひたすら平伏するしかない我が国の経済外交では、建前だけでも農政改革を唱わねばならんのは実情というものだ。 然るに、台本の一節を踏んで歩いているようにしか聞こえない。


 脱法ハーブだか危険ドラッグだか。 立て続けにイカれた馬鹿が交通事故を起こしては人まで殺した。 我が国のおめでたいメディアは 「なぜ急増?」 などと間抜け面を晒しているが、ちょいと考えればヤクの話なのだから外国の工作員と暴力団の仕掛けに決まっているではないか。 思えば工作員も楽な世の中になった。 イカレポンチな日本のヨタ公に自国からネットで作り方を教えてやればそれで事足りる。 工作員は相手国内を蝕ませればそれでよい。 暴力団は手を汚さずカネだけ吸い上げればよい。

 精神異常と診断されて入院を促されたにもかかわらず、一人住まいをさせておいて猟奇殺人にまで至らしめた加害少女の父親は如何なる言い訳も出来ない。 人を殺める危険がある故入院させよとの診断に、我が身にさえ危害が及ばねばとの責任放棄は、それはもう殺人鬼の野放し、ひいては無差別殺人教唆ではないのか。 被害者少女の親御さんは謝罪面会を断ったと聞くが、断られて当然だろう。
 認知症老人が徘徊して電車を止めたということで、身辺介護の妻に膨大な賠償金が課せられた。 それに比べればこの殺人少女の父親は極めて重大な責を負われるべきではないか。