Organic Fertilizer

趣くままに、これ日々、雑記

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タイガーマスク

  • 2011年01月10日(月)23時18分

 自分は自他共に認めるトラキチであるからして、世間で話題のランドセル・タイガーマスクの一人は何を隠そうこの私であると言いたいところながら、自分はそこまで人間がデキていない。情け無い性根は己が最もよく知っている。

 名も告げぬこのランドセル提供の連鎖を考えるに、にっちもさっちも出口無しな世情を憂える庶民感情があるのではないのか。このような国状が続く限り、弱者即ち恵み薄き者への荷重が更に増す一方だという叫びであり、国のやり方は弱者救済などと謳い文句ばかりで、その実は政治屋共の選挙票田に向けた税金バラマキでしかないと踏んだ上での現象に思える。少しは国民の事を考えたらどうなのだという厳しい叱りでもありそうだ。

 仕事に就けるだけマシではないかと思える世の中に、耐える苦みを嫌い不平不満の挙げ句に職が無いと嘆き、自分だけが不幸だと喚く者多く、企業は大陸進出以外に道は無しと本国の未来なんぞどうなろうがお構い無し。政治屋は政局の押し退きにしか動かず、その間に山林原野は中国人や怪しげな不動産屋に次々と買い取られる始末。気が付けば丸裸、ああ何も無くなってしまった被占領国家である。

 人心乱れて異常犯罪も多発。親は愛しむべき我が子を平然と殺し、子は敬愛すべき親を殺め、たとえ殺さずとも親の死に弔いもせず押し入れに放置しては年金を騙し取る鬼畜の所業。誇れる我が国の道徳観はどこへ行ってしまったのかと嘆き始めて久しいが、あまりにも目に余る惨状ではないか。これでは国土を乗っ取られるのも頷けようというものだ。

 今の中国に見る如く、我が国の高度成長時代も上を向いた上昇志向だけが美徳であった。それに乗れないヤツは要らない競争である。勿論、それ無くして今の我が国は無い。良い意味で切磋琢磨、悪く言えば精鋭と愚鈍の差別化だ。
 それはそれで良かったのだと自分は思っている。己の能力を向上させようと努めるのでもなく、能ある者に縋って生きようと利己画策ばかりな愚か者共を擁護する必要など全くない。残念ながら、掃きだめとまでは言わぬが、公務員にその手の馬鹿者が多くなったのは否定できぬところで、公僕という職が受け皿になったのであれば、敗戦国日本は取り返しの付かぬ歴史を歩んできたのだと言わざるを得ない。

 そんな世であるが故、タイガーマスクを名乗る慈善連鎖は富豪や一時成金等だけによる酔狂には思えない。やれ大型3Dテレビだエコカーだ、それ買えやれ買えのモノ所有を煽るしかない世界にあって、貴様達も少しは広く見渡してみたらどうなのだという警鐘にも感じ取れる。
 デキる者も愚か者も、家庭や国家などの環境が己を土俵に上げてくれただけ幸せだと振り返るべきだろう。世の中にはそこに上がりたくとも上がれぬ人々も多くいるのである。

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えべっさん

  • 2011年01月09日(日)23時32分

 無風快晴。これはいい、土壌改良材を撒くに最適だ。なに、ややこしい話ではない、ペーハー調整が主たる目的だ。
 真冬ながら汗を掻く陽気。日もめっきり長くなった。夕陽を浴びながら野良から帰途に就く時間は、夏冬問わずに好きである。今は夏のようにヒグラシが鳴いてくれないから風情はまるっきり異なるが、沈みかけの陽に紅く染まる葉のない雑木林もオツなものだ。

 近所の田の稗付近をイノシシがほじくり回した跡が見受けられる。沢ガニが目的なのだろうと人々は言う。あれのまだ幼いヤツは唐揚げにするとビールの摘みにはなるから、それはシシとて喰いたかろう。

 毎年の自分の行事で、十日えびすの宵えびすに行って福笹を買ってきた。甘酒を振る舞ってくれていたので、もう一杯くれと頼んで都合3杯も戴いてきた。ショウガの利きが良くて暖まる。寒いけれども、年の初めであるなと実感する。

 今日の夜遅くなって、舛成孝二、倉田英之の 『かみちゅ!』 がNHKで始まった。BS-hi でないのがちと気に入らないものの、この民放作品を流用したのには充分な合格点。弁天さんはメジャーバンドで登場するが、えべっさんは何かのエピソードに絡まっていたかなと上目遣いで想い出して見るも記憶にない。この度の再放送でそれとなく気にとめながら楽しむことにしよう。

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市議会解散是非の住民投票

  • 2011年01月07日(金)22時27分

 2月6日には名古屋市議会解散の是非を問う住民投票が行われるそうで、同20日には鹿児島県阿久根市でも同じ住民投票が予定されているとのこと。いずれも強気の市長が火を付けた出来事だ。
 面白いのは、政権与党の剛腕と評判高い小沢元代表がマスコミに叩かれるのに対し、強引さでは引けを取らぬと思われる双方の市長はどちらかといえば好意的に報じられている点だ。 また名古屋市長の支持率は高いらしいし、そこまでやるのかと言われた阿久根市長も堂々たる再選市長である。

 これは何なのかと思う。議会は市民の代表ではなくなっているという事なのだろうか。単純にそうは考えたくないが、地方議員及びその選挙に対する意義に重みが感じられないのではないだろうか。地方議会は地元経済界と行政に深く結びついている。それは一蓮托生と言うより持ちつ持たれつの関係なので、おのずと利権はそこに生まれ、我が身の不利益になることは一切排除を貫いてきた。議員候補も殆どそのようなシステムの中で擁立される。それが解っているから地方議員選挙の投票率は伸びない。何も変わらないと、有権者は腑抜け、投票所に行く意欲すらないのである。

 そこに登場した派手な市長は煙たがられながらも、“我が世の春” を謳歌し続ける議会に真っ向から物申したのだから、市民は 「こいつは何かやりそうだ」 と感じたのではないだろうか。市民も市政に対して直接働きかける可能性を見出したかのようにも思える。

 こういった現象の根幹は、銭がない銭がないと言うならばまずお前達の啜っている甘い汁をやめろ、という市民意識だろう。阿久根市長が公務員の給料実態を流しまくったのもひとつの顕れだ。本来、国政も真っ先に議員報酬と公務員人件費大幅カットを断行せねばならぬところ、政局第一で騒いだまま消費税増税へとまっしぐらで、能無しマスコミも何を恐れてか議員報酬や公務員人件費カットには一切言及しない。御用達報道機関と卑下されてもしかたなかろう。

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旧友との話に思う

  • 2011年01月05日(水)22時26分

 何年かぶりに小学校時代の友人と電話で話した。彼は住宅のリフォーム関係の仕事に従事しつつ自宅では蜜柑百姓でもある。年寄りの財布は堅く、自宅リフォームも一時期の熱さはない。仕事は蜜柑百姓が8割だと言う。TV番組で一時人気を博した匠のリフォームなんていうのはごく一部の夢物語にしか思えず、加えて政治の愚行が続く世では年寄りも銭をはたかない。我が家を改装したいという老人は少ない。かといって若夫婦に資金力はなく、子ども手当をくれるのなら生活費に回すのが関の山だ。

 山椒は蜜柑の部類である。よって、そこに群がる害虫も似通っているから旧友とはおのずと話が通じる。地球温暖化の話にも及び、相手が目の前で飲んでいるかのような錯覚に陥る程に話は長くなる。
 カラスが大挙やってくるのが最も困るらしい。沈没寸前の旧海軍戦艦に押し寄せるグラマンの如く、打つ手無しの喰われ状況だと嘆く。人間の軍隊に引けを取らぬ作戦行動を彼等は持っていると力説する。それだけではない、イノシシも畑をほじくり回し、タヌキやアライグマはやりたい放題。けっこう沢山作っているらしい柿も今年は色付く前にサルの群れがやってきて全滅状態だそうである。その土地に根付いた百姓の営みを根本的に考え直さねばならないと言う。

 お前の処は鹿が来ないだけそれだけでもマシだろうと言ってやった。あれが来ると葉モノは若いうちにみなイカれてしまう。菜っ葉が一部工場生産され始めているように、いよいよその他の山間百姓はドームでも作って月面基地のコロニーのような農業を強いられそうだなと互いに笑った。

 おそらくこれらは地球規模の原因である。しかし、エルニーニョがどうたら二酸化炭素濃度がどうたら言うのは土を触ったこともない学者の話で、現場の百姓はその季節に吹く風が来ないとか、降るべき雪や雨がおかしいという蓄積された経験感覚で異常を感じ取っている。相変わらずの米国を始め、中国やインドが急激な近代化に伴い汚染物質を放出しまくるのであれば、地球も二次曲線並の気候異変は加速の一途で、特に農林水産の第一次産業は更なる過酷な環境試練に向かわざるを得なくなるだろう。

 百姓は平地の大規模農家だけ残れば良し、僻地山間部は捨てればいいというのも一案だ。農水省の政策はその方向であるように思う。対外的な戦闘能力を底上げするにはそれもあろう。だが、大規模効率重視というだけではあの広い国土を持つ北米、ユーラシア、オーストラリアの各大陸を相手どった勝負にはなるまい。我が国の大規模農業とは桁が違い過ぎるではないか。単なる食料でなく投資対象でもあり、なんたらメジャーなどというロクでもないのが多々蠢く世の中でもあるのだ。
 値が安いという経済観念だけで消費者は動いていまい。我が町にも産地直売場がある。休日は大都市ナンバーのクルマが鮨詰めだ。いくら休日高速料金が安いとはいえ、早朝からガソリン炊いて遠方まで買いに行き戻る全経費を考えれば、疲労も考慮に入れてひとかたならぬ消費量になる。それでもまともな、安心できるものを喰いたいのである。昔ながらの味を求める傾向もある。

 世界はその民人の趣向と異なり、何かはき違えていそうな気がする。大英帝国が始めた大量生産コストダウンの思想は世界の工業を今日にまで至らしめた。しかし今の世をよくよく見てみれば全く中身のない物のやりとりに思えてしょうがない。つまりは実際そのものに手を触れた事もない者によって値も流通経路も品質管理も左右されるのだ。こんな世界はおかしい。資本主義社会の道程とはかくなるものであるのか。

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人々の苦労を尻目に

  • 2011年01月04日(火)22時12分

 ひどく荒れ模様の年末年始だったらしい。幸いにも我が地方はそれこそロマンチックな程度に雪が降った程度で、交通にも支障なかった。

 イノシシのプッシュによって損傷した情け無い柵でも直そうかと思ったが、まずは正月なのだから飲むのが先だと、座り込んで飲んでばかりいた。TVをつけてレールガンの一挙放送を流しつつグビグビやっていたら、女共がギャアギャアやってきてチャンネルをくだらんお笑い芸人番組に変えられてしまった。呆れ果てたものである。
 庶民は完全に吉本とジャニーズに毒されておる、と憤慨しつつ台所へ行って餌を探した。これではまともに国家を考える人間など少なかろうというものだ、この国民のていたらくあっての無能政府であるなどと、人気アニメさえ見ていれば国家が良くなるのだとでも言いたげに正月からブツクサ呟く。いささかの酩酊があるとはいえ、歳をとったか、我ながら哀れみが漂う。

 酒を飲むヤツは疎んぜられる。座して飲み始めると延々終わり無く飲みたがるからだ。自分はそうならぬよう心掛けているつもりではあるが、正月は別だ。新年を迎え、めでたいのである。また、よそ様にお邪魔していつまでも帰らぬ悪しき客人とは違う。我が家で正月に飲んで何が悪いと居直っている。我が家の神と共に飲むために正月というのがあるのだと信じている。祀るという行為は神と食事を共にするのだと偉大なる民俗学者・柳田國男も著作で述べているではないか。

 元旦の朝は大勢がん首うち揃えて雑煮を戴き、年酒じゃとばかりに酒を飲む。お屠蘇というヤツも出してはくれるが、自分はメジロが啄むぐらいしか口を付けない。世の中にこんな不味いものがあるのかと思うほどに嫌いなのだ。
 ではご馳走様でしたと皆は散る。自分は一人でまだ居座って飲んでいる。贅沢は言わない。カマボコの端っきれや沢山煮すぎた豆などがあれば充分なのだ。TVを女共に占領され、箱根駅伝は元日でないし、新聞に目を通しながらお茶の代わりに酒を飲み続けている。そのうち昼の支度が始まると何かしら包丁捌きの端っきれが貰える。時々、この味はどうかと味見もさせてくれる。まるで料理人の親方か花板兄ィの気分でもある。うむ、美味じゃ、祝着じゃ、と答える。

 昼になり、再び皆が揃って酒盛りが始まる。年賀状がどうたら去年の実入りがどうたら、あそこの爺ィはもう動けないらしいだの、どこそこの娘が子連れで戻ってきただのという話が飛び交う。近くの温泉へでも行こうかとか、初詣に行かねば、などの話が出ると、自分の体内にはもう1升近い酒が入っているから当然飲酒運転は出来ない、その方らの誰ぞが運転せいと言い、これだから酒飲みは役に立たないと罵りを受ける。
 皆の箸は速い。あっという間に食卓のものが消え失せる。それでも自分はマイペースを崩さない。相変わらずの調子で飲み続ける。再び皆が散ってしまってもそこにいる。このまま夜まで飲み続ければマントヒヒのような尻ダコが出来るかもしれん、とふと思う。

 史実は別として、物語の赤垣源蔵も兄嫁に疎んじられている。飲んで座り込むと長く、いつまでも帰らない義理の弟だからである。それを考えれば、自分などは「飲み始めると役に立たぬ」というだけで、邪魔者扱いされぬ分マシである。アイツには酒だけくれておいてやれば世話はない、そう扱われている以上は人々の苦労を尻目に幸せな正月ではないか。

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余計なお世話

  • 2010年12月24日(金)07時14分

 アニメではクリスマスに雪を降らせなければならない。ところがこいつは豪雪だとあまり具合良くない。多くの作品を見ていれば、舞い落ちて来るが積雪には至らない程度がベストらしい。膝まで積もって歩けやしないのでは、ロマンチックを通り越して厄介な環境でしかない。街灯に明かりが灯り、雪舞う歩道に寄り添う恋人達とまではいいが、その横をグレーダーやタイヤショベルがぐぁーと雪を掻き、オラオラどけどけ除雪の邪魔でぃ、なんて叱られたのではあまり好ましい甘蜜の雰囲気でない。こういう場合はさっさとホテルへしけ込んだ方が賢明だ。

 東北では雪が降り続く傍ら、太平洋側では豪雨だとか。勘弁してくれ、もう年の瀬だぞと言っても気象の現実は容赦無い。師走のとんでもない豪雨は自分も経験したことがある。張った氷の上に 200mm もの雨に見舞われた。長い年月にはそういう事もあろうかと思ったものだが、近年の頻度は増しており、これはもはや異常ではなくなっているのかもしれない。

 クリスマスの恋人達よ、濃厚な抱擁と口吻に身体を火照らすのはそれはそれは良きものながら、待ち合わせ前に気象情報だけは確認しておこうではないか。天候がこれだけ芳しくないと、シティホテル、ラブホテルだけでなく安旅館までもが混み合いそうだ。一人暮らしならばいっそどちらかの住まいで一夜を過ごす事をお勧めしたい。 なに? 余計なお世話だ? 左様で御座るな、これは申し訳ない事で御座った。

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INDEXⅡ 第11話

  • 2010年12月19日(日)03時57分

 ホルスタイン・オネエさんはなかなかしぶとい。こちらからの魔力に反応して自動迎撃する術式、オリアナの張ったそれはS.A.Cで言うところの攻性防壁に似たものらしい。
ファイル 63-1.jpg 大股広げて 「カマン ベイビー」 と言わんばかりな挑発姿態には、西欧の安売り娼婦そのものではないかと思ってしまった。綺麗なオネエさんは嫌いでないが、ホルスタインが股広げて 「さぁ来い、さぁ来い」 ではドスケベな自分の海綿体からも血が退いてしまいそうである。

 こんなのを相手に土御門はよく頑張っているし、バーコードのステイル君は相変わらずいいヤツで、頼もしくもある。シンプルでトサカに来やすいカミやんには打って付けの仲間だろう。そういえば久しぶりにビリビリからぶん殴られてしまった当麻君。黒子が言うように、あれはどうみても女房に仕込んだ胎児の動きを頬で感じ取りたい旦那の仕草で、もうちょいそれなりの測り方もあるだろうにと、やや強引なギャグ誘導ではあった。
 
 小萌先生もその魅力発揮が緩まず、ありがたい。自宅のヘビースモーカーも禁煙エリアでの喫煙は許さない。姫神に向ける思いやりといい、藁をも掴むかのように希薄な記憶に縋る回復術の試みといい、やはりこの人は教師の鏡である。

ファイル 63-2.jpg

ファイル 63-3.jpg

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誰が判定する

  • 2010年12月15日(水)21時16分

 こんなものは我が子に見せたくないという心情はごもっとも。都議会本会議で可決成立した性描写規制の改正案に当然であるとする人は多かろう。
 だが、ヤマなしオチなし意味もなしのいわゆるエロマンガに括り込まれる作品の中には、どうしてこれがそのようなレッテルを貼られねばならんのかというのも、かなり出てきそうな懸念がある。強姦、近親相姦などはダメということらしいが、その「著しく不当に賛美・誇張」の判定は個々の感受によるもので、基準がないだろう。そうなるとどなたが裁きを申し渡すのだろうか。慎重な運用をするのだそうだが、「運用」というヤツはこれまた玉虫色の都合いい表現で、役所の伝統的お家芸でもある。

 例えば体制批判的な物語や時の権力愚行を風刺した作品があるとしよう。その中に強姦場面がひとつあればそれを摘み上げてエロ本コーナーの片隅に追いやり、当該作品の封殺に繋げることも不可能ではない。まことに都合悪いのでとりあえず婦女暴行で引っ張っておけとしたウィキリークス親玉への対処と同じである。丁度その辺りをウロウロしていたので人質にしてしまえとした中国共産党の日本人拘束騒ぎも似たようなものだ。権力の滑稽なまでの慌てぶりが無様でもある。

 権力争いや言論封殺に於いて色事沙汰に侮辱して貶めるやり口は昔からの常套手段だ。その点、人民は愚かでしかなく、色事スキャンダルとなれば飛び付き、能無しマスコミは見事なまでに食い付く。倫理から外れた下劣な色事は世のなにものよりも罪深いという性的羞恥心を操った人心扇動の大いなる武器である。

 エロ本を隔離しようとする試みは理解できる。不謹慎かもしれないが、思春期の少年達にとってそれは少なからずお宝なれば、安易に手中に出来ない方が神聖さも保てようというものだ。 ただ、いかに策を弄しようとも御禁制としての成果はさほど期待できそうにない。ネット上のクリック一発でとんでもない動画がいとも簡単に現れる世の中であることを再度認識しておかねばならない。

 強姦だの近親相姦だのと聞けば誰の眉間にも皺が寄る。制限条例としては効果的な忌むべき語句ではある。そのようなマンガやアニメがどれだけ氾濫しているのか事細かに調べた人もいないにせよ、放置も出来ぬとするからには相応目に余る状況なのだろう。
 その手の性描写の描画頻度や度合いはグラデーションのようなもので、その一線で白黒分割出来るものではない。判定する者も難しい作業に向き合わねばならない。なにせ 「これはしょうもないエロマンガである」 とレッテルを貼ってしまうのだから。

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電子書籍

  • 2010年12月10日(金)22時51分

 どうにも世の中は鈍感で時代遅れな感覚だと感じざるを得ない。電子書籍端末がまたまた新たに登場だとニュースで取り上げられるのはともかく、有名作家の作品にBGMを付けるだのイメージ映像を組み込むだのと、UFOにでも出くわしたかのように大袈裟なパフォーマンス報道には幻滅の至り。

 考えてもみよ、デジタルノベルというやつは遙か10年以上前既に氾濫していたではないか。シミュレーションゲームから派生した素人作のそれは一端のシロモノだった。幾多のアマチュア作家達は物語を練り上げ、自分で絵を描き、自分でBGMまで添えるクリエイターだった。今更電子書籍に驚く輩の気が知れない。
 この自分でさえそう思うのだから、ゲーム愛好家の人々から見れば、何をそんなに騒ぐのかという感覚ではないだろうか。ストーリーを持ち、登場人物達がキャラ立ちし、感動に泣かせもするゲームは掃いて捨てるほど積み上がっている。彼等にとってそれらは売れっ子小説家の書く物語に対してどれほど遜色があるだろうか。

 かつて Microsoft のOSが Win95 になってようやく Mac と併走出来る操作性だと思えたように、出版界もやっとこさここまでになったのかなという思いはある。確かに端末の処理能力、ネット速度の向上あってこその今には違いない。 それでも、紙媒体以外で書を読む行為にそこまで芝居じみた驚異の表現をせずともよいではないかと、アタマの後ろをポリポリ掻いてしまうのだ。

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脳味噌にサクラ

  • 2010年12月09日(木)00時27分

 このおめでたい騒ぎは一体何なのか。 海老蔵謝罪会見に報道関係者500人。身体をエビ折りにした一人の坊主頭を朝から晩までTVは繰り返して流し、どいつもこいつも脳味噌にサクラ咲きまくっているかのようではないか。
 世の中はそれどころではないだろう。半島を中心にした中・北・ロと韓・米・日の緊張に包まれた中、国会議員共は何をやっているのかと言えば、国家の危機などまるでアタマに無いらしく、ひたすら保身。 このような輩を高額な税金で喰わしているのかと思うと無性に腹立たしい限り。

 日本のマスコミというヤツはせいぜいこの程度。暇なオバサマ方向けの報道が重要であるらしい。ひとたび有事となれば大本営に平伏しては嘘八百のプロパガンダメディアにしかならず、中国漁船攻撃ビデオの流出には犯人捜しの記事ばかりか、自分達の能無しを棚に上げ、ウィキリークスは悪の権化だと書き立てる始末。少しはあいつの爪の垢でも煎じて飲んでみる必要があろう。新聞屋の親玉が政権の中枢部でウロウロと仲介屋の真似事をしている有様なのだから、話にならない。

 酒場のもめ事でぶん殴られた男がそれほど珍しいのか。少し振り返ってみれば、海老蔵の不始末はかつて横山やすしがボコボコにされた一件と全く同じだろう。吉本のお笑いと伝統歌舞伎の違いはあれ、芸人の派手な豪遊ざまが招いた間抜けな酒場喧嘩以上のなにものでもあるまい。 さすがにイカ娘もこのエビは喰いそうでない

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