Organic Fertilizer

趣くままに、これ日々、雑記

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渇水に豪雨

  • 2013年06月19日(水)21時29分

 おおかた、こんなことだろうとは思っていたが、やっぱりそうだった。 雨の話である。

 稲作農家の中には雨不足で苦渋に満ちた顔を毎日見せている人もいた。 農業用水が整備されてなく沢水が頼りな田圃もある。 空っ梅雨どころか真夏並み猛暑では、植えた苗も低水位で雑草の方が強く蔓延る始末。
 近所の米百姓が、一時でいいからお前さんトコの畑用水を分けちゃくれないかと頼みに来た。 さもありなん、水田どころか日照りクラックの目立つ田面では無理もない。

 一転、どうだ。予想通りとはいえ、近年決まり切った如くの集中豪雨ではないか。 彼等は今度は逆に棚田の豪雨崩壊を心配せねばならん。 「天は人を殺しゃあせん」 というのが死んだ婆様の言葉だったが、婆様の現役時代ならともかく、今の我々にそれは単純に当てはめること出来ない。 夏の穏やかな雨が少なくなった昨今、荒れ狂う天は平気で人を苦しませ、人を殺しかねないではないか。

 

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蛍

  • 2013年06月19日(水)13時28分

 久しぶりにPCの前へ戻ってきた。 懐かしいと言っていいくらいだ。

 四ヶ月ほど患っていた親父が他界した。 人間はいつかはいなくなるのだし、このろくでなしな息子も親より先に逝く親不孝だけはせずに済んだ事になるが、喪が明けた今でも心の隙間はそう易々と元通りに埋まってくれない。
 親父の残した膨大な数の職人道具は錆ひとつなく手入れされており、彼の手に馴染むまで使い込まれた年季がオーラとなって道具ひとつひとつから立ち上る。 畑で草刈機を振り回していても、去年の今頃は嬉しそうに手伝ってくれたっけな、などと未だその姿が自分の傍らに見えてしようがない。

 弘法は筆を選ばず、なんていうセリフをよく聞くが、親父のような職人には全く当てはまらない。 馬鹿言っちゃいけねぇ、仕事ってなぁな、腕に見合った道具と材料が無けりゃあ話にならねぇ。 職人の道具を扱う専門の刃物屋も建材屋、製材屋も、みな親父を煙たがった。 徹底して吟味されるからだ。
 あるとき、さる大地主が仏間と寝所周りを改装したいのでと仕事を持ち掛けてくれた。 自分が目を付けた木を製材屋に唾付けしてあるから一緒に見に行って欲しいと、わざわざ我が家まで親父を迎えに来た。 だが、その材料を見るなり親父は一蹴に伏してしまった。 どうしてもこの材を使うのなら誰か他のモンにやらせてくれ、こんな酔ったよな木じゃまともなモンは造れねぇ。

 万事そのような調子で徹底していた。 曲がった事は嫌いで、人の道だけぁ外しちゃいけねぇ、が口癖だった。 酒の好きな人だったが、いい酒飲みだった。 彼の飲み連れに酒癖の悪い者はおらず、他所様で馳走に預かる場合は早々に退きあげるのが常だった。

 若い頃の親父は息子と酌み交わすのを心待ちにしていたような節がある。 自分が中学生の頃にはもう晩酌の相手をしろとばかりに湯飲みにドボドボ注がれた。 育ち盛りで腹が減っている自分は飯を先に喰いたくて仕方なかった。 飯を喰ってから酒飲むような奴と一緒に飲めるか、と怒られた。 その点は無茶苦茶だったものの、早く酌み交わせるようになって欲しかったのだろう。 彼の晩年、ほぼ10年近くは毎晩のように親父と酒を飲んだ。 少しは孝行になったろうと自負している。

 頑固極まる昭和の職人。 しかし彼は若い頃に鳴り物が好きだったらしい。 覚えにないが自分が生まれた頃にはバンドネオンやらヴァイオリンやらが親父の傍らにあったそうだ。 若い頃の写真を見ても大層なおしゃれで、まさにモダンボーイだ。 服装など一向に頓着無い自分は、おそらくお袋さん筋DNAの影響によるものだろう。
 親父に買って貰ったグローブやギターはまだ置いてある。 贅沢を言わなければまだ充分に使えるシロモノだ。 お父さんやお母さんに買って貰った物は大切に手入れして使いなさい、と子供達に説くのは鈴木一郎だが、まったくもってその通りだとしみじみ思う。

 四十九日の法要段取りに慌ただしく動いている最中、物置小屋横のエゴノキの花が満開となった。 今までこれほど見事に咲き誇った姿は見た事がない。 親父が咲かせたのだろうと人々は口にした。
 法要も済んだある夜、早々に酒を喰らって寝たら夜中の3時頃に目が覚めてしまった。 しょうがねぇなと缶ビールをグラスに注ぎ庭に出ると、なんということだろうか、真冬でも滅多にこれだけ見えまいというほど満天に澄みきった星空。 天の川の 「夜の背骨」 が手に届くように美しい。 梅雨のシーズンなのになんてこった。 しばし感動して呆けたように見上げ、我に返って椅子を持ち出しては改めて星空の鑑賞をしつつビールを呷る。
 すると、一匹の蛍が点滅しながら飛んできて、自分の周りを浮遊し始めた。 これまたなんてこった、ウチの庭で蛍を見たのは何十年ぶりなのか。 そうか、お前は親父か、親父なんだな。 オイラと一緒にこの美しい天の川を見上げてくれるのか。 ありがとうな、お袋のこたぁ心配せんでええ。 親父と一緒に行くにゃあまだまだお袋は達者すぎらぁな。 それまでちょいとそっちで待っててくんな。 そっちにゃあ昔ながらの飲み連れが大勢いるだろうしなぁ。

 

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ヒガシ君

  • 2013年04月13日(土)21時25分

ファイル 318-1.jpg ヒガシ君の 「大岡越前」 がいい。 東君なんていつまでも言っちゃあ申し訳ないな、俳優・東山紀之の越前だ。

 最近、時代劇づいている東山。 お白州のお裁きが絵になっている。 これはオバサン達はたまらないだろうと思う。 かつては少年隊のバク転アイドルで 「仮面舞踏会」 なんぞを軽快に歌っていた。 醤油顔だのソース顔だのと言われた時代の申し子的存在だった。 なにせ武内直子のタキシード仮面は彼のイメージなのだそうだとかどうだとかで、とにかく大人気を博した。

 時代劇好きな自分から見れば、彼は必殺シリーズよりこの越前のほうが数段いい。 サマになっている。 加藤剛の頃と同じ時代劇制作プロの 「C.A.L」 だから、NHKでリメイクしても耳慣れたテーマは同じ。 それがまた嬉しい。
 選りすぐりエピソードの全9話らしいから、あと6週間は楽しみに出来そうだ。

 

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六花ちゃん

  • 2013年04月07日(日)22時08分

ファイル 317-1.jpg お前の心の闇を解き放て! とロシア女が田中アッちゃんの声で叫ぶ。 もう一度帰って来いよぉ脱ぎ女の木山センセェ~、なんて願ってもその響き虚しくエコー。

 寝ぼけマナコでドキドキ!プリキュアを見てみたら、スタッフの洒落精神がけっこうセーラームーンに類するように覗える。 アイドル・真琴の応援団とはいうものの、どう見てもダミ声で顰蹙ものだった昔の親衛隊ではないか。 時代錯誤も甚だしいところで、笑ってしまう。 こういうギャグは佐藤順一や幾原邦彦らが見せていた。 彼等が矢継ぎ早に繰り出していた抱腹絶倒の世界とはおよそ縁遠いものの、どこかにあの当時の匂いがするのは気のせいだろうか。

 青い子、六花ちゃんが可愛い。 プリキュアカラーは青なのに、なぜか彼女の部屋はアオガエルをはじめとして緑一色だ。 お勉強するには淡い緑、青葉の色が落ち着くのかな。

ファイル 317-2.jpg

 

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ツクモ嬢

  • 2013年04月06日(土)00時41分

ファイル 316-1.jpg 美しい。 冷たい美少女、氷の美少女である。 それだけに、フッと笑みを浮かべた柔らかな瞬間が温かく感じる。

 何というのであったか、例のミニスカ下端とニーソ上端の間は。絶対領域とかいうのだったか。 このツクモ嬢も御多分に漏れずちゃんとそれを有している。 中身が下着の純白パンツでなくても絶対領域というのかどうなのか、その辺の詳細は 「萌え」 の専門家に訊いてみなければならん。
ファイル 316-2.jpg 有しているとはいうものの、その白きおみ足、フトモモにエロチシズムが漂う訳ではない。 出で立ち、装束が見た目そうなっていると分類出来る事は間違いなかろう。
 因みに、酒席の戯れ言風ではあるが、絶対領域で自分を萌えさせてくれたのは遠坂凜だけである。 彼女のそれは我を恍惚に誘うまでの官能美であった。 ^^:)

 ツクモ嬢のあの真白きフトモモをもって首四の字固めでも掛けられてオトされてみたい気はするが、放送初回の彼女を見る限り、無表情なまま瞬時に相手を叩きのめす淡々とした事務的行為も手伝って、彼女は体温まで冷たいのではないのかと、ロボットでも眺める気分にさせられる。 素早さ、俊敏さがウリなのか、ショーのステージでこの闘員は軽業師に違いない。 どうあれ美少女だからいい。 空も飛べるようだし。



ファイル 316-3.jpg

アクションの中、おお、キュア・ホワイトみたいじゃないかと喜んでみたり・・・・。
ファイル 316-4.jpg

 

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御乱心で御座ろう

  • 2013年04月03日(水)00時29分

 それはないだろう、野村監督。 開幕カード2敗1分で本拠地開幕ゲーム。 どうしても勝ちたい1戦であるのは解る。 しかし満塁の好機になんで堂林に代打なのだ。 それはまぁ前田は素晴らしいベテラン打者だ。 セントラルではもっとも信頼できる “その時の役者” だ。 しかし打順は堂林だぞ、堂林なんだぞ。
 御乱心で御座ろう。 そうであろう野村殿、御乱心召されたので御座ろうな。 ^^:)  あの満塁のチャンスで堂林を見たかったなぁ。

 プロ野球開幕で、ルーキーが幾人か話題になっている。 もう何年になるだろうか、並み居るベテランを喰ってしまいそうな不貞不貞しさある新人が見られなくなった。 代わりに、どの新人ものびのびとした溶け込み方で、臆する部分も無く溌剌としている。年寄りに遠慮していて仕事になるか、とでもいう意気込みは必要で、何の仕事でも 「てめぇ馬鹿野郎ゥ、10年早ぇやな」 などと言われるくらいで丁度良い。
 プロ野球界自体が変わってきたのだろう。 あいつは見込みがあるが潰れてしまえばそこまでだな、というのが昔の風潮ではなかったか。 今では日ハム・栗山監督に代表されるように、お前の夢の手助けをしようじゃないか、の雰囲気に近い。

 ルーキーの働きは楽しみだ。 しかし、私は誰よりも広島の堂林の活躍を期待したい。 なぜかって、それは “絵” になるからに決まってるじゃないか。 ^^:)

 

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桜並木

  • 2013年04月01日(月)01時35分

 小雨に少し花片を散らし始めた満開サクラの並木道をクルマで通る。 最近のクルマは安物でも昔と違って静かに走る。 アス路面の状態がザラついていなければ、音も無く滑走しているかのような感覚である。
 数キロに亘るこのサクラ通りは一応国道だが、田舎故に交通量は極めて少ない。 サクラのシーズンには穴場だという人もいる。 道路管理者が多少なりとも樹木の世話をしているのだろう。 そうなのか、街の人々にはそう映るのかと思う。 なに、自分の地元なのだから、私には穴場でも何でもない、生活道路なのだ。

 所々に駐車スペースが設けられている。 桜並木展望のような場所もある。 なるほど、定年後の御夫妻に見えるカップルがクルマを停めて写真を撮っている。 残念ながらシート広げて花見宴会出来るような場所は殆ど無い。 だが、この季節にそこを通ると改めて花の恩恵を感じる。

 サクラがトンネル状になっている箇所は世界が淡い桜色に染まる。 アス舗装面でさえほのかなピンク。 幻想的でさえある。 日本にはサクラがやはりよく似合う。 道路上に停車する馬鹿がいないのは幸いだ。 好きなワルツを流しながら、静かに静かに通行する。 得も言われぬ陶酔感である。 あと数日後には舗装路面が花片絨毯になるのだろう。

 

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商店街物語

  • 2013年03月26日(火)00時41分

 ヴィヴィッドが終わってしまうし、もうひとつの楽しみだった 「餅屋の娘」 も、はや最終回。 4月からはビリビリガールが始まるものの、黒騎れいも北白川たまこも姿を消してしまうのは、おい、それはないんじゃないかい? と、惜しむあまりにひとくされブータレてみる今日この頃。

ファイル 313-1.jpg 山田、吉田、堀口の組み合わせで、けいおんキャラそのままとも見られるホンワカワールドな商店街物語は、辛いばかりの身を癒してくれるに充分だった。 餅の食い過ぎで丸々太った鳥・デラのぶよぶよ感といい、堀口悠紀子が描く少女達の毒気無い可愛らしさは前作軽音部の面々と遜色ない。
 「餅」 という民族史的な食い物に始まり、未だその趣を漂わせ続けてくれる商店街や銭湯。 寄り合い会合を銭湯で行うあたり、商店街一族・ムラ社会的な団結構造さえここではしっかり維持されている。 あずにゃんに似たチョイが首から提げている鳩笛もまたせつない程に懐かしい。

ファイル 313-2.jpg 商店街のお買い物ポイントが貯まれば大画面液晶テレビでもくれるのかと思いきや、ゴールドメダル進呈なのだから、餌で釣る商魂などさらさら持ち合わせていない。 ここで買い物をする行為自体に意義と栄誉と感謝を蓄積するからには、クサイ芝居売りが常套なTVショッピングや不要物添付のまとめ売りなど邪道な商売だとまでは言わぬにせよ、我々は当商店街の雰囲気と顔、接客の温もりで売るのだとの自負さえ持っているのではなかろうか。

 車で出掛けて一度に山のような買い物をしてくる大規模量販店とは異なり、それは近隣住民の生活空間にあり、通勤通学の途上でもある。 伝承すべき大事なことは長老連中が教え、子供は地域みんなで守り育てる文化圏だ。 オープニングの商店街垂れ幕には 「ただいま おかえり」 の標語があり、各店に提げられている。 挨拶の励行と基本の躾である。

 改めて魅力的に思うのは、山田尚子独特のキャラの動かしだ。 はるか昔、当時ズイヨームービーのハイジが見せた日常のさりげない動きが人々に多大な衝撃を与えた。 以来、日本のアニメキャラは取って付けたような芝居がかった動作ではなくなった。
 第9話に見る妹・あんこがとても良い。 この子がランドセル背負って駆ける姿が素晴らしい。 けいおんの平沢唯がギターケース背負って走るのも独特なイモっぽい味わいある小走りで好きだったが、このあんこには参った。 堀口キャラの愛らしさが一層際だっているように思う。

ファイル 313-3.jpg

 残念だ。 12話で終わるのは、実に残念だ。

 

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れぇちゃん

  • 2013年03月15日(金)05時56分

 なんてこった、オイラのれぇちゃんが捕まってしまった。 残り矢が殆ど無いというのに。こんな娘に、うそつき! なんて叫ばれると、同じ吉野弘幸の舞HiMEを想い出してしまう。

ファイル 312-1.jpg 色分けされた戦隊少女達、合体融合変身もあって、これはせらむんみたいなものだわなぁと感じつつ、いやいや、それでもこいつはあかねちんとれぇちゃんのお話なのだろうと期待していた。 れぇちゃんの悲しき涙は辛い。 しかし、主役戦隊のヴィヴィッドを喰ってしまうかの如きこの魅力キャラによる展開には、それまで以上に惹き付けられる。

 どうにも自分はこの黒騎れいとかフェイト・テスタロッサのような 「訳あり萌え相手役」 に滅法弱いらしい。 すぐイカれてしまう質のようだ。 鬼母や鬼カラスにおしおきで虐め倒される姿は見るもせつなく、「なんとかしてやってくだせぇ」 「ぜひとも寛大なる御慈悲を」 とお奉行様に嘆願したくなる。
ファイル 312-2.jpg 砕け飛んだれぇちゃんのハートをあかねちんはどうやって癒すだろうか。 マヨラーパーティーでも開催するのか、まさか再び風呂でお尻を突き出して見せるのでもないだろう。 まずは誤解を解きに掛かり、彼女の手助けを願って、この先に期待。

 「友達になりたいんだ」

あかねちんが高町なのはに見えてきた、今朝のオジサン。

ファイル 312-3.jpg

 

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除染

  • 2013年03月12日(火)00時35分

 震災の日、各地で被災者追悼式典が催されたり黙祷する姿なりがある。 忘れまいぞ、あの凄惨な出来事をと意を新たにする人も多い筈。
 普段は政局の追っ掛けばかりやっているメディアもこの日は二年前の出来事を取り上げる。 復興が進んでいない現状を流し、政府と役所を叩く。 お前達報道屋は年に一度それを報じてくれるのか、ありがたいことだなと皮肉のひとつも口に出したくなる。

 縦割り行政が悪いとか前の政府が無能だからとか、それは復興遅延要因は幾重にも絡み合っているだろう。 それもこれも、元を辿れば復興特需目当ての利権争奪が根底にあるからではないのか。 役所も政治屋も業者も、全て復興予算を懐に入れたいダニのような者共なのだから、当の被災者達の現状や将来をどれだけ考えているのか知れたものではない。

 海岸線を全て防潮の堤で遮ってしまえだの、ウチの原発はホレこのとおり鋼鉄の壁を築造していますから安心ですよだの、今では小学生でもそのような短絡的発想はしないように思われる。 そんな計画で将来の安心が得られるならば、酔っ払った私の戯れ言のように日本の領海沿いを海底から突き出した壁で取り囲んでしまえばいいという、ナンセンス漫画的発想が実施されることになる。

 震災直後から言われている 「除染」 という行為を私はずっと訝しく思っていた。 除染が一向に進まないとされるが、あの除染というのは何を指すのか、規模も考え方もさっぱり解らない。
 考えてもみよ、放射性物質が広範囲に亘って撒き散らかされているわけだろう。 満遍なくだ。 何百mもある山の頂上から村里、田畑、市街地から海岸まで、それを人力で洗い流そうというのか。 高圧洗浄機とデッキブラシと雑巾でだ。 馬鹿も休み休みに言えとはこのことだ。
 里山の枯葉を一生懸命に集めている。 常緑樹はどうするのだ。 広大な山林の全ての枝の全ての葉っぱを一枚一枚洗えというのか。
 本気で除染しましょう、すぐに安全な土地に致しますというのであれば、何百、何千ヘクタールなその広域をミカンの皮を剥くように全てめくり取ってしまわねばならない。 それこそギャグマンガで不可能だ。

 しでかした害の大きさに手の打ち様もないためか、とりあえず洗います、皆様が再びあの地で生活できるように致しますという、効果の当てもない取り繕いでしかあるまい。 日本は中国とは違うのだ。 そのようないい加減な誤魔化しでガス抜きになると踏まれたのでは、被災地もえらく甘く見られたものではないか。

 除染が進まない? あたりまえだ。 住宅屋根と舗装道路を洗って学校の校庭を一皮めくる程度しか出来やしないのは、除染を言い出した連中が一番良く解っている。 やりました、努力はしましたがこれ以上は・・・・というストーリーなのだろう。

 

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