Organic Fertilizer

趣くままに、これ日々、雑記

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反原発

  • 2011年08月21日(日)20時58分

 時事通信の世論調査で再生可能エネルギーへの期待が8割以上だったとある。 物騒な原子力はやめておけという傾向だ。 国土が汚染物質により荒廃する様を目の当たりにし、これではエネルギーどころでない、国が滅びてしまうといった危機意識だろう。

 今までの生活では使い放題の電力により確かに快適ではあったろうし、それは我が職場や家庭に常時不自由なく供給されて当たり前だという概念の下、家電メーカーが新製品を続発しては我先にとそれを追い求めてきた。 公共のインフラから各工場の動力、家庭内の全自動皿洗い機まで、高度成長と共に国策として電力屋の肥大化を促さざるを得なかった点は否めない。

 原子力発電に手を付けたのは、まことしやかに言われる当時考えた効率性やコスト計算によるものだけだろうか。 米ソの核兵器冷戦や隣国中国の核実験に囲まれて、核技術の取得と兵器転用性を懐刀とした対外政策がまったく皆無であったとは考えにくい。 原爆を2発も落とされ、水爆も浴びせられた世界に類のない特異な我が国は、「非核三原則」 なる建前のお題目も掲げていた以上、世界への対抗手段として無理からぬところではなかったか。
 自民党の石破がはからずも口にしていたが、原発の技術イコール核防衛、抑止力になる。 ただでさえ器用な技術立国、その気になれば一週間で核弾頭を飛ばしてみせると囁けば、日本人ならやりかねないとの一目を置かせること出来たのではないのか。 勿論、被爆国故に核兵器保有論は表向きタブーであったが、CIAやKGBらが最も注視していたところに違いない。

 防衛という側面を横に置いておき、では、比較論で原発の電力コストは本当に安いと踏んでいたのだろうか。 怪しいものである。 取り扱うのが放射性物質だけに廃棄物処理など考慮すれば 「お安い」 で済む筈もない。 ましてや危険物としてダントツに厄介な燃料なれば、ひと度有事の憂き目となったそのリスクを無料で済ませられると勘定から度外視していた訳でもあるまい。
 原発の何が魅力であったかといえば、「原発利権」 そのものだったという事なのだろう。 電力に限らず何であれ、政財官ぐるみの国策事業は発足からして汚らしい利権が絡む。

 例えば、自然再生エネルギー政策へと国策で大きく動き出すとしよう。 そこにも必ずダニやウジ虫の如き連中が瞬時にまとわり付く。 こやつらは歯の根元に石のように堅い歯垢帯を構築せしめるように、非常に強固な政財官の利権構造体を作り上げる。 そして人民を欺きつつ国費を食い潰すのだ。
 何も考えてないかに見える政府与党の連中はおのれのポスト意欲にだけは餓鬼のようで、お粗末な小沢・鳩山にせっせと詣でては国民の姿など眼中にない。 経産省で更迭されたという三人の官僚は事もあろうに退職金上積みをせしめ、天下りも御自由にどうぞとなっている。 東電は企業年金を切られたのでは我々の老後が成り立たんとほざき、九電はそれこそオカミの御意向に添うようにとやらせメールで囂々たる非難を浴びている。

 これらの状況を見るに、時事通信の世論調査結果という数字は、単純に電力供給手段として反原発であるというだけではないだろう。 麻薬と同じで、人類が一度手にしてしまった驚異のエネルギー発生手段をそう簡単に捨て去ることは難しいと思える。 真面目に研究を重ね、安全の上に安全を考えて謙虚に取り組むならまだしも、一歩間違えれば国が滅ぶ実に危険極まりない事業に於いて、「安全第一」 ならぬ 「利権第一」 にしか出来ない連中なのだから取り扱い運営していく資格などあるものか、やめておけ、という意味合いも大きかろうと思うのだ。
 自民党の石破は核兵器転用可能性の抑止効果について触れると共に、過去の自民党政治に於ける盲目的原発推進の責任についても少し踏み入った発言をした。 が、しかし、それは党の表明ではない。 自民党はこの機に乗じた政権転覆しか目論んではいまい。 長期に亘る政権の総括も責任論もないまま、強固なる利権構造体のなすがままになっていく。 この国はどこまで腐ってしまうのだろうかと、虚ろに天を仰ぐ国民の哀しい姿が見える。


 

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無風の炎天下

  • 2011年08月10日(水)22時23分

 猛暑による夏本番模様はいいが、焦げ付く暑さでなく、無風状態で湿度が未だやや高い。 そのため、草刈りなんぞしているとたまらない。 10分も経てば流れ落ちる汗が目に入って痛い。 水分を摂れば、これまた数分の後に全身の汗となって作業着を重くする。

 こういう時は朝の6時頃から始めて、10時頃から14時過ぎまで昼寝しているに限る。 野球の練習をしていた中学生が熱中症で亡くなったのだとか。 高齢者が部屋の中で亡くなったニュースも痛ましい。 くれぐれも注意した方がいい。

 電力不足の大騒ぎは今年の特徴だ。 幸いながら水不足でしょうがないという地域は少ないようではないか。 もっとも、震災や豪雨被害に遭った地域は水道断絶なのだから、違った要因で水不足が深刻だろう。 この猛暑下、早い復旧が望まれる。


 

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松田選手

  • 2011年08月05日(金)00時10分

 信じられなくても事実、松本山雅FCの松田選手が急性心筋梗塞でピッチに倒れ、帰らぬ人となってしまった。 関係者、ファンの当惑と悲しみは計り知れない。 W杯ベスト16の選手で、現役バリバリだっただけに、実に惜しまれる。
 激しい運動量を毎日のようにこなせる人でも突如こういった突発的症状に見舞われるのであれば、全てのスポーツ界に衝撃を与える出来事だろう。 殊に、スポーツファンから見ればあり得ない出来事に違いなく、既成概念にある 「現役スポーツ選手は頑健な身体の持ち主」 から考えても、急性心筋梗塞で亡くなるなど俄には信じ難い。 だが事実である。

 読売ジャイアンツの木村コーチもグラウンドに倒れて亡くなった。 広島のマツダスタジアムだった。 試合前の練習ノックをしていながら突如クモ膜下出血に襲われた。 松本山雅FC・松田選手がピッチに倒れたニュースを聞いた時、原監督以下ジャイアンツの人達は木村コーチがいきなり倒れ込んだ忌まわしいあの日を想い出したかもしれない。

 何ヶ月も前から症状があって危険を知覚出来るならいざ知らず、何の前触れもなくほぼ即死に至らしめる病魔は防ぎようもなく、卑怯な不意打ち行為だと恨めしいではないか。 松田選手の悲報を聞いて思わず自分の左胸に手を当ててみた人は少なくなかろう。

 トルシエ・ジャパンのディフェンダー。 八咫烏のあの勇姿を我々は忘れることはない。 静かにご冥福を祈りたい。

 

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NOIR

  • 2011年08月04日(木)22時44分

ファイル 156-1.jpg 真下耕一の「NOIR」をまた放映していた。 このアニメを好きである。 「Phantom」 「.hack//」 や 「エル・カザド」 「MADLAX」 と同じ匂いのする真下耕一らしい一作には違いない。 寡黙で非情、そして哀しいヒロイン達。 美女、美少女の殺し屋・テロリストなのだが、ヘンリエッタやトリエラのように条件付け手術を施されているのではない、生身の少女が負う哀しさだ。

ファイル 156-2.jpg 全編に流れる “梶浦節” がいい。 「ヨンマニ ヨンマニ ・・・・」 で有名なのは 「MADLAX」。 「NOIR」 ではアクションシーンに被せられる 「salva nos」 がいつまでも耳に残る。 これは 「舞-HiME」 の 「目覚め」 と似ている。 真下ファンや梶浦ファンなら 「NOIR」 のオリジナル・サウンドトラックは手元に置いといて損はなかろうと思う。

 自分の好みで言えば、三石琴乃の声はネルフのミサトさんよりもこの殺し屋・ミレイユの方が印象強い。 なにせ、霧香もミレイユもカッコいいのだ。 滅法凄腕の手練れだし。 そんじょそこらの連中にはヤラれそうでない。 ^^;)

ファイル 156-3.jpg

 

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あずにゃん並に真っ黒け

  • 2011年08月03日(水)21時23分

 世界経済の膿がそこかしこに出始めて、震災の復興も進まず事故原発状況は悪化の一途。 台風はやって来るわ、記録的豪雨の被害だわで二重苦、三重苦。 国民は実際に困窮し瀕死状態な上に、増税だの電気料値上げだのばかりが中央から叫ばれる。
 そんな中、近所の爺さんが突如亡くなった。 また、かつてから患っていたオヤジの従弟も他界した。 暑い喪服の夏だ。 地球も国際社会も我が国もおかしくなれば、どうやら自分の身の周りにもろくな事が起こらないらしい。
 またこのノロくてどっちへ行きたいのか訳の分からん台風が、いつまでも四国や紀伊半島の辺りをウロつきくさって、おかげで一週間というものまったく仕事にならず、なるほど気象を制すれば驚異の軍事戦略にはなるだろうよと、雨空に毒突いてふてくされる始末。

 それにしても、なんという黒さか。 鏡に映った自分の肌である。 こりゃあ、あずにゃんと勝負できるな、と思う。 缶ビールの “箱買い” に行ったら、顔見知りのレジのオバチャンに 「その腕もまぁ、ええ色になってますね」 と言われる。 夏の農繁期じゃこんなもんさと応えれば、「わかります。私も農家で生まれた娘ですから」 と頷きながら笑った。
 これでも舐めて頑張ってよ、彼女はキャンディーを三つ、私の手に乗せてくれた。 帰り道、クルマの中で口に入れてみた。 ぅへっ! 塩飴だわい、これはうまかねぇ! 手元になにもなきゃ塩でも舐めながらビール飲みな、なんて言われても、ああそうですかいと従うことは出来るが、この飴舐めてビール飲めなんて言われた日にゃあ地獄だな。 なんにせよ、猛暑、炎天下の作業では塩分補給も必要だ。 オバチャンのお心使い、ほんにありがとさんで御座いやす。

 

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ちっちゃな娘達

  • 2011年07月18日(月)16時26分

 ガタイがデカいだけではない。 脚力、重量感、高さ、キック力、ドイツやアメリカ選手に比べれば、なでしこの選手は身体能力の劣勢が瞭然だ。 スズメバチの襲撃に対して集団で蒸し殺しにかかるミツバチか。 ワンバック、モーガンといったスピードとパワーのアタックに必死の防戦を展開するなでしこ達は、高速突進してくる重戦車に果敢にも立ち向かう騎馬軍団のようでもあった。

 耐えに耐え、凌ぎきって少ないチャンスをモノにした。 「勝って当然」 のアメリカチームに唯一心配な点があったとすれば、ちょこまかネズミの如く動き回るなでしこの素早いパス回しをどう封じ込めるかだったろう。 相手一人に対して1.5人から2人のディフェンスが功を奏した、とは日本選手の弁だが、実際、攻め込まれたアメリカチームのディフェンスは更にその上を行く防御態勢を敷いていた。 ボールキープでは圧倒的な優位にありながら、結局これが 「なでしこペース」 に持ち込まれており、後半はかなりバテていたのではないだろうか。

 何故にこれほど泣けてくるのか。 未曽有の震災の悪夢、未だ癒えぬせいだろうか。 そうではあるまい。 震災は天災、なにくその根性で幾度も立ち直ってきた民族なのだ。 震災を機に次々と明らかになる国家規模の “膿” が暗雲を漂わせ、利権第一にして機能しない中央政治、中央行政への絶望があるのだ。 ひいては、国は大丈夫なのかとの崖っ淵感である。
 それ故に、相手の半分ほどしかない小さな選手達がピッチを駆け回り、もはやここまでかという危機をも盛り返す姿に、人間の強さと未来への光明を見る。 澤も熊谷も、みんな、なんといい顔をしていることかと思う。 ああ我々はこんな顔が出来たのだと。

 男泣きの佐々木監督は 「ちっちゃな娘達」 と自軍の選手を表現した。 身体能力の劣勢を精神力とスタミナで補って余りあった選手達への賛辞である。
 なでしこジャパン・・・・。 山椒は小粒でピリリと辛い。 たわわに実った山椒を眺めつつ、君達は本当によくやってくれたと、ねぎらいを娘達に送りたい。

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オレにぶん殴らせろ (^_^)o

  • 2011年07月06日(水)22時11分

 あの訳の分からん松本龍とかいう下劣極まる国会議員の立ち回りは何であったのか。 様々な憶測が飛んでいるが、その内のひとつに、ありゃあ最初から死に体総理の手伝いなんぞする気はさらさらなかったのだというのがある。 それはそうだろうと思える。 今の総理に誰が協力しようか。 政界再編への動きなどあれば実に困る泥亀親分だけが、なんとか総理の尻を支えようと懸命である。

 にしても、松本の馬鹿丸出しな言動は練られたものでもなく、ただの地だろう。 やる気もないところに無理強いで押し付けられ、そうかい、ならば何をやったっていい、悪いのはオレじゃねぇといったところか。 幸か不幸か、かくなる折りに人間の本質がさらけ出る。 これでも選挙では地元票を集めているのだから恐れ入る。 なに、有権者に恐れ入ってしまうのだ。 まったくめでたい有権者諸氏だと言わざるを得ない。 土建族だかなんだか知らないが、地元に公共事業費さえ持ってきてくれればよしとする典型のような選出議員ではないのか。
 オレは与党の大臣なのだというエラソーな物言いには、あきれ返る以前に 「てめぇ、どつきまわされてぇのか」 と思ってしまう。 お前達難民はオレの言う事をきかねば国家支援なんぞビタ一文出さねぇぞとの脅しである。 国のやり方は暴力団そのものだと橋下知事が吠えたが、まったくその通りな体質がはからずもここに見える。

 その役職を一刻も早く降りたい心境からなのか、それともただの阿呆なのか。 マスコミのニュースで流される県知事に対する物言いには、オレがその場に居りゃあこのガキぶん殴って半殺しにしてやる、と怒った国民は少なくないと思われる。
 松本はなるべく早く菅と遠ざかりたく、菅は国会空転させてまでも延命を図りたい。 これがもし画策された一連の騒動ならば大したもので、その能力は外交にこそ発揮すべきだろう。 国家国民を考えず、全て我が保身の内向きにしか働かぬ能力であるならば、かような国会議員共を選出している我等こそまず恥じねばならぬ。 実に嘆かわしい、これが現実である。


 無能を自覚しているのかしていないのか、四面からあいそつかされ見限られてもなおそこに居座り続ける首相を見ていると、かつて会社にこんなヤツ何人かいたなと想い出す。 いずれも哀れで気の毒な末路に至ったが、今から思えば裏工作や社内営業に長けてはいても 「人間力」 とでもいうべき点で決定的な欠落があった。 前途有望な若い社員を人質に取ったりする辺りは、被災地や国民を人質に取る今の総理と大層よく似ていた。 いわゆる無能者の 「しがみつき」 である。 当然、このような輩は会社のダニでありこそすれ、社のためにはならない。 ノルマもある営利企業なれば遅かれ早かれ淘汰される。
 資金のツケは国民に回し、国権の表にて唯我独尊の暴挙を続ける首相を制す力はこの世に存在しないとでもいうのか。 そんな筈はあるまい。 国会議員が本気で国を憂えているのであれば、何とでもやりようがあろう。 国会議員共がいかに己可愛さでしかものを考えていないかという事である。

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世界遺産

  • 2011年06月26日(日)08時59分

 北陸、東北ではひどい雨に見舞われているが、自分の周囲はまるで真夏だ。 空だけ見ていれば高校野球の県予選も終盤辺りのような気がする。 シトシト雨の続く紫陽花の梅雨なんて風情は完全に昔の話になってしまった。 もうそのような季節は我が国に二度と来ることはないと思っていた方がいいかもしれない。

 家電屋とかホームセンターでは扇風機を山のように積んである。 こんなものは前時代の遺物であるかの如く軽んじてきた連中が、節電列島となったこの夏、挙って買い求めるらしい。 スダレも保冷首巻きも売れているそうだ。
 「さびぃよりぁ、マシじゃねぇかい」 という自分の思いは田舎者である故の感覚だろう。 都会に住まう人々はコンクリートとアスファルトだらけなのだからたまったものじゃない。 殊に、生まれたときからエアコンの中で生活してきた若人などは甚だ耐性に欠ける。 猫のように涼しい場所を知っているわけでもない。 熱さに発狂せぬよう御注意申し上げる。


 小笠原諸島の世界自然遺産登録決定に続き、岩手の平泉が世界文化遺産登録の運びとなった。 これを機に、いにしえからの地元遺産に対する意識を改めて刻み込んでくれればよいし、震災復興の意欲鼓舞に役立ってくれればと思う。

 熊野速玉大社所有の世界遺産である山林を無造作にバッサバッサ切り倒してしまったのを見れば、ワァワァ騒いで 「世界遺産の地元」 にしたまではよいが、意識のお粗末さは如何ともし難い。 ひどいのになると、「え? 世界遺産になりゃあ、世界から銭くれるんじゃなかったのか?」 なんていう爺さんもいるのだ。 補助金貰えばそれでいいとする保守土建王国の乞食根性な哀れさがこんなところにも顔を覗かせる。 原発にしても同じだろう。 長年の国策による弊害だ。
 新宮市の馬鹿丸出し騒ぎも、結局どこのどいつが責任を負うのかうやむやでお終いにされる。 あそこの連中は所詮その程度なのだよ、との悪評や嘲笑だけが残るのである。

 富士山を世界遺産にする動きはどうなったのか。 遠目には耐えられるがその場に行けば 「こんな汚い所があるか」 という実状は否めない。 ゴミの不法投棄だらけだし、悪徳業者が他県から産業廃棄物を受け入れて埋めていたりする。 麓ではドッカンドッカン陸自の榴弾砲が飛んでいる。 ハナから話になりはしないではないか。

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テニス

  • 2011年06月24日(金)03時16分

 えらくムシムシするじゃないかとビールをガブガブ飲んで焼酎を数杯飲んだら寝てしまい、とんでもない時刻に起きてしまった。 これはいかん、湿度が高い。 避難所の人達も寝苦しいだろうなと思う。 せめて冷蔵庫でもあれば保冷枕など使えるだろうにと。

 電力屋からの節電願いチラシが郵便受けに入っていた。 15% 削減に協力せいというものだ。 協力はやぶさかでないが、エアコンなんぞハナから備えちゃいねぇわい、模範的節電消費者としてプレミアムビールでも中元に持ってこい、などと毒突きながら缶ビールをまたプシュッと開けた。
 だいたいエラソーなのが気にいらねぇ・・・と呟く。 ハシモトがボロクソにこき下ろして怒るのも無理ぁねぇわな、と。

 気を取り直して、思い付くままに書いてみる。


ファイル 151-1.jpg ウィンブルドンでは伊達のおキミさんがあのビーナス・ウィリアムズを追い込んで慌てさせた。 一回戦では地元の若手を退けたために、あんなオバハンに負けるとは情け無いと自国選手の不甲斐なさを嘆いた英国紙も、ビーナスをあそこまで追い詰めた驚異のオバハン、彼女はテニスの貴婦人だと持ち上げたらしい。

 見ただけで大変な体格差がある。 腕力も倍くらいあるのじゃないかと思わせる大きな躯体のビーナス。 強烈な男子並みサーブを繰り出す 「加賀高のお蘭」 こと緑川蘭子に向かう西高の岡ひろみのようなものではないか。 あのお蘭もえらくデカかった。

ファイル 151-2.jpg クルム伊達の凄いところは、長いブランクをおいてこの年齢で再挑戦した身であるにもかかわらず、闘争心が萎えていない様を世界に見せつけるところだ。 サービスエースを取りに来るヤツをバカンッ!と打ち返し、ラリーに持ち込む。 「きぁがれぃ!」 と叫ぶ。 勿論、彼女はそういう下賤の輩みたいな言葉は使わない。 「カマァン!」 とでも言うのだろう。
 バリバリ若い頃の彼女は自分に苛つくと 「あー、ちくしょぉ!」 とか 「くそっ!」 とか大声を上げていた。 それが世界レベルの伊達公子だった。 観戦スタンドでは、無闇なほどに熱い松岡修造がハチマキで日の丸の大旗を振っていたものだ。 思い返せばなんとも懐かしい。 そろそろ沢松、伊達、杉山に続く選手が台頭してきて欲しいものだ。

ファイル 151-3.jpg 丁度数日前、夜の9時頃からアニメの岡ひろみを放送していた。 先頃亡くなった出崎統の監督作品。 効果線やハッチング、心理描写の背景模様まで、「出崎!」 と一目で分かるのはこの頃から何も変わっていない。 この少女マンガを描いた原作者がアヤシイ宗教屋になったのだとかどうだとか聞いたが、それはともかく、西高の岡ひろみやお蝶夫人、加賀高のお蘭らは宗方コーチや藤堂さんらと共に人々の記憶に鮮明な姿で存在し続ける。
 嘘か誠か、上記の松岡修造はこの 「エースをねらえ!」 のマンガに心酔してテニスプレーヤーになったのだとファミリー劇場で喋っている。 ならば岡ひろみと竜崎麗香、当時どちらが好みのキャラであったのか訊いてみたい気もする。 いや、うかつに質問しない方が身のためかもしれない。 なにせ無闇なほどに熱い男なのだ。 朝まで喋られたのではたまらない。

 「立て! 岡っ! ラケットを拾え!」   「コーチ・・・!」

 ♪ コオォトでぇわぁ~ 誰でぇもぉ~ひとり、ひとりきり~ ♪

 ううむ、思わずカスミンのように拳を握ってしまうではないか。 
 こんじょだ! こんじょ!

ファイル 151-4.jpg

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ヤマモモ

  • 2011年06月23日(木)18時03分

 ヤマモモの実が食べ頃になり、ポトポト落ち始めた。 こいつを焼酎に漬けてエキスを出すと、ほのかな色のヤマモモリキュールになる。 面倒臭いからやらないだけで、学生時代に級友が我が家から持参してくれたのは大層美味だった覚えがある。

 少々の荒れ地でも厭わぬ生命力を持つ樹で、ほったらかしにしておいても逞しく育つ。 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」 でリオがイノシシと一戦交えながらも採取してきたヤツだ。 あれも岩場な痩せた山に生育していた。 あの設定はまんざら嘘でもない。 あんな処でもこの樹は実を付ける。
 よくしたもので、これが実を付け始めると、それまでその木陰に停めていた自転車やバイク、クルマは一斉に姿を消す。 そこに2、3日放置しておけば赤紫の斑点だらけになってしまうからだ。 雄だか雌だか見た目では分からないし、売っている苗では接ぎ木で雌雄一本にしてあるのもかなりあるらしい。 それならば花粉が飛ぶ飛ばぬにかかわらず無条件で実を付ける。

 酸味と微かな甘み、独特の香りが特徴だ。 残念ながら喰い代が薄くて少ない。 5、6個まとめて頬張らねば喰っている気がしない。 種を吹く方が忙しいくらいだ。 しかしこれも季節モノ。 こいつをガバッと口に入れないことにはまた夏が来た実感もない。

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