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あずにゃん並に真っ黒け

 世界経済の膿がそこかしこに出始めて、震災の復興も進まず事故原発状況は悪化の一途。 台風はやって来るわ、記録的豪雨の被害だわで二重苦、三重苦。 国民は実際に困窮し瀕死状態な上に、増税だの電気料値上げだのばかりが中央から叫ばれる。
 そんな中、近所の爺さんが突如亡くなった。 また、かつてから患っていたオヤジの従弟も他界した。 暑い喪服の夏だ。 地球も国際社会も我が国もおかしくなれば、どうやら自分の身の周りにもろくな事が起こらないらしい。
 またこのノロくてどっちへ行きたいのか訳の分からん台風が、いつまでも四国や紀伊半島の辺りをウロつきくさって、おかげで一週間というものまったく仕事にならず、なるほど気象を制すれば驚異の軍事戦略にはなるだろうよと、雨空に毒突いてふてくされる始末。

 それにしても、なんという黒さか。 鏡に映った自分の肌である。 こりゃあ、あずにゃんと勝負できるな、と思う。 缶ビールの “箱買い” に行ったら、顔見知りのレジのオバチャンに 「その腕もまぁ、ええ色になってますね」 と言われる。 夏の農繁期じゃこんなもんさと応えれば、「わかります。私も農家で生まれた娘ですから」 と頷きながら笑った。
 これでも舐めて頑張ってよ、彼女はキャンディーを三つ、私の手に乗せてくれた。 帰り道、クルマの中で口に入れてみた。 ぅへっ! 塩飴だわい、これはうまかねぇ! 手元になにもなきゃ塩でも舐めながらビール飲みな、なんて言われても、ああそうですかいと従うことは出来るが、この飴舐めてビール飲めなんて言われた日にゃあ地獄だな。 なんにせよ、猛暑、炎天下の作業では塩分補給も必要だ。 オバチャンのお心使い、ほんにありがとさんで御座いやす。