Organic Fertilizer

趣くままに、これ日々、雑記

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キラキラ白湯鍋

  • 2011年10月20日(木)19時30分

 スーパーの鍋コーナーで、なんだ、こりゃあ?! ってんで、手に取ってみたらお蝶夫人ではないか。 なになに、鶏の白湯にコラーゲンを溶け込ませた白湯鍋スープ・・・?

ファイル 179-1.jpg 畑作業で真っ黒、というよりもはや土色と化した男に美肌もクソもないのだが、コラーゲン摂取で悪いこともなかろう。 だいたい、丸大食品めが、リューザキレーカやオカヒロミを使おうなんていうのがいいじゃないか。 開発部のお姉様達が考えたのか、入れ知恵した広告会社でもいるのか、集英社が今ぞとばかりに持ちかけたのか。 お肌に衰えを感じ始めるオバサマ方には恰好の年代キャラだ。

 面白いからひとつ買ってきた。 ^^;)  この週末は白湯鍋で一杯やるかと思うものの、「オイシイ女子会」 だの「 がんばれ!女子」 だの 「美麗系」 なんて書いてあるのを見れば、なんだか女性の化粧品を秘かに触っているような、いささかの気色悪さは拭えない。

 女子会というのが流行りだそうだから、ターゲット市場はそこなのだろう。 小汚い男共を排除して気遣いなくコラーゲン鍋を囲んで飲み明かそうではないかとするなら、それは結構なことだ。 自分が思うに、お蝶夫人を知る年代の女性ならばもう子供達も片付いたオバサマ方の寄り集まりになりそうで、女子会というより婦人会の趣でありそうな気がする。 ^^;)

 

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Anne

  • 2011年10月12日(水)18時08分

ファイル 178-2.jpg ミーガン・フォローズはあのツンと上に尖った鼻がいい。 プイっと横向いて腹立ちを表した際に、それは冴える。 かなり前、民放の洋画劇場で放送があったのを観たときには吹き替えで、たしか藤谷美紀がアンの声を演っていた。
 アンはやせっぽっちのニンジンアタマなのだけれど、ミーガン・フォローズはどうみても健康優良児並みに肉付きが良く、顔もふくよかと言っていい。 ま、しかし、そんなことは可愛いから無条件で許せてしまう。 ^^;)

ファイル 178-1.jpg コリーン・デューハースト、リチャード・ハーンズワースの両名が実にそれらしい雰囲気を醸し出す。 日本アニメーション作品の北原文枝、槐柳二がマリラとマシュウを我々に強烈な印象として残した後でこの実写版を観れば見劣りしそうな予感があるものの、それを感じさせない。ちょいと気むずかしく、頑固で、それでいて素朴な田舎の老兄妹。 マリラの意地やマシュウの気遣いがとても良い。

 プリンス・エドワード島には “聖地巡礼者” が日本人のみならず世界中から訪れるそうだが、確かに美しい土地のようだ。 当地ロケとされるこの作品、季節の移ろいも背景として端折ることなく映し出されている。 勿論、日本アニメーションのそれも大変美しい。巡礼者向けに御当地が妙に俗化、観光開発などされてしまわないことを祈りたい。

ファイル 178-3.jpg ファイル 178-4.jpg

 

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未知の生き物

  • 2011年10月07日(金)23時15分

ファイル 177-1.jpg NHKのニュース9をつけっ放しにしておいて、お天気コーナーに春ちゃんが登場しない日は、えらく損した気分になる今日この頃。 やい、春ちゃんを毎日出して喋らせろ! 春ちゃんの出ない天気予報なんぞ、ソースのねぇヤキソバみてぇなモンじゃねぇか、と憤慨したところで、秋から冬にかけては無理な話か。 秋ちゃんの後は冬将軍だし。 ^^;)


 報道STAの報じるところによれば、イエティ国際会議? 雪男発見に賞金も掛けられたそうな。 ネアンデルタール人の生き残りという可能性も否定できないらしいが、そもそも我々現生人類ですら地球上の全民族を把握しているわけではない。 アマゾンなどの奥地には現代文明圏の誰も知らぬ昔ながらの部族がまだ200以上あるかもしれんというではないか。 何年か前にネットや新聞に航空写真が載っていた。 全身真っ赤に塗り染めた人々が飛行機目掛けて弓を引いていた。

 それを考えれば、ネアンデルタール人が山の中に居たところでおかしくない。 しかし一説によると、ネアンデルタールはさほど大柄でなく、顔も丸みのある、そこらの競輪場前を歩いているオッサンみたいな、実に馴染み深い外観の人々だったようだとも言われている。 それなら巨漢・ビッグフットではないだろう。

 もう何年前になるだろうか、日本のマグロ漁船が南方で首長竜に似た巨大生物の死骸を引き上げた。 腐敗が結構ひどく、獲った魚に影響してはかなわんと、写真とスケッチだけ持ち帰り、それでも大変な話題になった。 せめて腕の骨だけでも持ち帰ってくれていればと学者連中は大層残念がったものだ。
 月の鉱物資源だ、火星探査だ、という傍ら、薄っぺらな地球表皮に棲息する生き物さえ未だ多くを知り得ていない。 深海魚ならいざしらず、山の中にいる同類でさえ解らぬまま、新型スマートフォンに飛び付いては悦に入るホモサピエンス。 それが我々だ。

 

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VEXILLE

  • 2011年10月06日(木)19時49分

ファイル 176-1.jpg 数年前のアニメ映画を観た。 「ベクシル 2077日本鎖国」 というフル3Dライブアニメだ。 今年のベストジーニスト・黒木メイサや、松雪泰子、谷原章介らが声を当てており、当時はワイドショーなどでもちょいと取り上げてはいた。
 以前から3Dライブ映像に馴染みあるわけではなかった。 自分の目を慣らしたのは 「APPLESEED」 だ。 モーションキャプチャとかトーンシェーディングとかの技術向上によってそれらが多用される今日。 だいたいプリキュアにAKBみたいなダンスを見事に踊らせているのを子供達が当たり前のように見ている時代だ。 被写体キャラを中心にした球面上をカメラが自由自在に回る映像に、おお! 凄ぇぜ! なんて驚嘆したのがもはや遙かな昔。 当時が懐かしくさえある。

ファイル 176-2.jpg 超ハイテク技術を持つ日本が鎖国を敷いている。 スパイ衛星にも写らない完全鎖国。 小松左京が書きそうでもある。 強固な防壁の内側で日本は何をやっているのか、外から疑惑の目で見る面白さだ。 巨大なワームみたいなのが大挙して街を襲う場面は、この前の大津波に被災する東北各地の映像を想い出させ、今現在見ればちょっと苦いものが胸を刺す。
 松雪がCVを演っているマリアというのがすこぶるイイ女で、どこかで見たような女優に似ている気がする。 レジスタンスの頭領という凛々しさに知的な面影を宿す、美しいキャラだ。 おそるべしバーチャル女。 惚れてしまいそうではないか。
ファイル 176-3.jpg


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草刈り終えて

  • 2011年10月05日(水)12時24分

 今年はこの先、もう大々的な草刈りも必要ないだろうと、徹底的に刈り込んでやった。 少年の頭をバリカンで坊主にしてやる気分だ。 あとは残してあるススキの具合を見計らって刈り入れる。

 家の生垣にしてあるウバメガシの刈り揃えには八方刃のディスクを使う。 こいつで植木屋よろしく方形に整える。 さすればお袋さんの恰好の物干し台にもなり、見た目の他になにかと都合良い。
 生垣剪定やススキ刈りなどを除き、自分はまず金属刃を使わない。 草はもっぱらナイロンコードで刈ってしまう。 近所でもこれを使う人は増えたが、いかんせん作業着が汚れてしょうがねぇ、と嫌う人も多い。 刈った草葉のチップがビシバシ自分の方にも飛んでくるからだ。 イラクサなどの雑草を侮ってはいけない。 彼等も立派に樹液を持っている。 故に洗濯しても落ちにくい。
 だが、屋外の仕事で汚れぬ仕事なんぞあるものか。 汚れてもいいから仕事着なんじゃねぇかい、お前さんらはお公家さんかえ? と自分は思う。 ^^;)

 農業への企業参入がもっと活発化されれば、そこではこういった作業も様変わりするかもしれない。 当該企業の下請け、孫請けに相当する人々が行うことになる。 個別農家も重層下請けに組み込まれる場合が生じる。 農作業に対するマニュアルというやつが文書化される。 経営上の企業責任、いわゆる品質管理規定や安全管理規定だ。
 いいものを作ろうと考えて個々一人親方の手弁当でやっているのが多くの農家なのだから、品質管理マニュアルはそれぞれのアタマの中にある。 企業の重層体系になったところで、作り出す高品質のものに対する考えはそうたいして変わるものでもなかろう。 ただ、安全管理に対してはちょいと厄介かもしれない。

 トラクターをひっくり返したとか畑の土手先から滑り落ちたとか、ハウス屋根の修理中に落下したり草刈り機で怪我したり、そういった労災関連の事故を企業は未然に防がねばならない。 つまりは工場労働者や建設労働者のような安全管理マニュアルに従えということになる。 例えば単純な草刈りひとつとっても、飛散物防護カバーはどうだの専用防護服とゴーグルは義務付けだの、下手すればヘルメットまで着用しろと謳うだろう。 労基署は間違いなくそういう指導をする。
 自分なら、何が悲しゅうて真夏のクソ暑い畑のど真ん中で防護服に鉄カブトなんだと怒るだろう。 つまりは一人親方の 「怪我は自己責任」 「怪我と弁当はてめぇ持ち」 な根性が染み着いているからだ。 しかし、考えてもみよ。 そこの畑の段差は2m程ありそうだから手すりを設けろ、労働安全衛生規則だ、などとやられた日にはたまったもんじゃない。 そんな邪魔なモン作って、仕事になるかぁー! ^^;)

 

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卜伝

  • 2011年10月03日(月)22時18分

 数日前の雨以降、めっきり涼しくなった。 ようやく長袖のシャツが程良い。

 涼しくなる前のある日、畑の近くの沢付近で一匹のカエルがシマヘビにロックオンされていた。 ああ、こりゃあ絶体絶命だわな、かえぇそうによ、ヘビに睨まれたカエルたぁ、よく言ったもんだわ。 成り行きを見守りながらそう思った。
 ところが、アタックと当時にカエルが跳ねて逃げた。 絶妙の間合いだ。 み、見事なり・・・・!  思わず呟いた。 静止状態から瞬時に跳ぶ瞬発力、間合いの計り合いでカエルが勝った。

 ヘビというやつは飛び掛かりに一度失敗するとザマはない。 体勢を整え直すに多少なりとも時間を要する。 その間に連続ジャンプのカエルは遙か彼方を跳んで行く。 おのれチクショー、待たんかコラァ!  諦め悪くクネクネ地を這って追って行くも、追い付ける筈もなし。なんちゅう鈍臭いやつだ、おめぇはよ、一族の間でも落ちこぼれじゃねぇのか。 草むらに消えていくヘビの尻尾を少し哀れみの目で見た。


 BS時代劇の 「塚原卜伝」 が始まった。 こういうのを好きだ。 幼少の頃のチャンバラごっこに似た胸の高揚がある。 小山ゆうの 「あずみ」 を読み始めた頃の面白さに近いものか。 剣豪の物語故に、芝居がかった大袈裟な殺陣でない。 返す刃で短くトンッと内股を斬るなんぞは素晴らしい。 「七人の侍」 で凄腕の久蔵を演じた宮口精二の姿をちょっと想い出す。 それの米国版でジェームス・コバーンがナイフ投げを演じて人気を博した。 川添珠姫の突き技も同様。 これみな静から動に変わる瞬時の凄味だ。

 このNHKによる若き日の卜伝、小田原で変則の相手と戦う。 カエルのように這い蹲り、跳んで攻撃してくる。 一世を風靡した世界チャンピオン・輪島功一のようなものだ。 苦戦するも勝利を収めるのだが、これがもし、あの日のカエルのように跳んで逃げて行く相手であったなら、卜伝は倒せただろうか。 畑の情景を脳裏に浮かべ、とりとめもない空想に馳せる。 まったく、卜伝もいい迷惑だ。

 

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明日にもギリシャか

  • 2011年09月27日(火)01時02分

 みんなの党が 「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案」 を国会に提出したようだ。 中身を覗くと、歳費を一律3割削減、期末手当5割削減だとしている。 なにが期末手当だ、ボーナス・ゼロなんて会社は掃いて捨てるほどあるぞ、期末手当なんぞ全額無くせ、という声も聞こえてきそうだが、少なくとも現在、最もまともな神経を持ち得ていそうな議員報酬改正法案だ。

 国会議員何百人かの報酬削ったところで屁の突っ張りにもなりはしないと鼻で笑う者もいる。 だがこれは金額の問題ではなかろう。 国権の最高機関、立法に居座る連中がこの国難に自らその身を削ぎ落とさずして各方面に示しのつく筈もない。 順序で言えばこれが正解だ。 少数がどこまでやれるか甚だ疑うところだが、理想は間髪入れず公務員人件費2割削減にもっていくべき。

 数ある政党で、まず議員報酬から削れとの声が聞こえてくるのは渡辺の党以外にない現実が国民をシラケさせる。 国会議員共がてめぇの実入り減らす訳ねぇじゃねぇか、というものだ。 その後の公務員人件費削減に至っては夢物語に近い感覚でさえある。

 なにせ我が国の大所帯政党といえば、片や癒着でズブズブの構造を築いてきた自民党と、労組に支えられている赤旗民主党なのだ。 いやぁ、公務員給料に手を付けよという輩がウロウロしくさってたまりませんわ、ここはおひとつ形だけでも少しは削減した実績を戴けませんかな、などと会釈混じりの手揉みでノコノコ相談に行くのが関の山だ。 いくら世論の後押しがあったとしても、解散総選挙、政界再編の流れでなくば、今の二大政党では公務員改革、人件費削減は夢のまた夢。
 腐った部分を放置したまま、被災を人質にとった増税内閣に流されていくだけでは、古賀茂明の言う通り、明日にもギリシャか。

 

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「S」

  • 2011年09月22日(木)01時32分

 台風の夜は怪談だとしたのはイナ中の生徒達だった。 ANIMAX でシリーズの 「S」 が始まっていたので、台風の日は懐かしのせらむんでも見るかと、タイマーで第2話と3話を録画しておいた。

 「S」 を好きだった。 オタク共の反響に押され、スタッフが次第に 「大人ウケ」 に気を配るようになり、映画 「R」 の成功もあってその気になり、けっこう 「やってしまえ」 な感のある 「S」 は、ウラネプも登場し、各逸話に散りばめられたギャグに脂の乗りが感じられ、今見ても実にいい。
 第2話のダイモーン、ネコンネルなど、身体のまったくいいところにブラックスター・マークがある。 腰を斜めにちょいと突き出し、スカートたくし上げてそれを見せてくれる辺り、おお、そうだった、素晴らしいネルネル! と拍手ものだ。
 
 はるかとみちるが登場する第3話は幾原の仕掛けに香川の絵が実に相乗、美奈子とうさぎがなんとも可愛くて可笑しい。 背面爆走のダイモーン・ステアリングは効果擬音を自分で言ってしまうキャラだし、ヘルメットを被っていてよかった、などとひとまず安堵するのに当時も爆笑したものだった。
ファイル 172-1.jpg

 セーラームーンの化け物はみな与えられた名前からして笑えた。 ガロベンやムーリド、バケーネとかアクムーダ、ギワークとか。 タイヤーンだの、う・パソコンなんてのもあった。 流行りのユニットをもじったDDガールズもあったし、戸締まりしか能がないドアノブダーはその情けなさが大ウケだった。

 平日一話ずつではすぐに終わってしまいそうで、週一話の週内再放送ありでじっくり見せて貰いたい気がする我等がセーラームーンS。 可能な限り、佐藤や幾原らの一時代作品を懐かしく堪能するのもよいかと思う。

 

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台風あれこれ

  • 2011年09月21日(水)23時20分

 TVのニュース番組では台風情報が繰り返されている。 なんら被害もなかった自分の周囲に比べて、避難生活続きや新たに被災した人達にはあまり見たくない映像だろう。

 いつも不思議に思うことがある。 暴風雨の中、それでも傘を広げようとしている人々だ。 どうしましょう、これではいつ我が家に帰れるか判りませんと嘆いている人々だ。
 いきなり来やがる地震とは違うのだ。 何日も前から台風が来るぞ来るぞ、雨はどのくらい降りそうだぞと知らされているのだから、それ相応の準備で職場に向かえばよいではないか。 何のための情報化社会か。 暴風雨が分かり切っているなら、ずぶ濡れでも惜しくはない身なりで出掛ければいい。 傘など役に立たぬ。 むしろ危険で、煽られ壊れて傍らの他人様に刺さることもある。 今日は戻れないかもしれないぞと言い残して家を出るくらいの気構えあって然るべきだ。
 鉄道が止まる、タクシーもバスも来なくなる、それらは充分な想定範囲内、当たり前の話だろう。 大都市に水が来た。低い場所が危ないのは子供でも判る。 既に地下道は膝下まで水没しているというのに、いつも通りそこを通って歩かねばならんという無神経さにはあきれ返る他ない。

 まさかそれまでもを行政の責任にしようというのでもあるまい。 何があろうとオレ様の日常パターンを崩して貰っては困る、 誰かがなんとかしてくれて当然だとでも思っているのか。 それでは、世の中が悪いと無差別連続殺人に走る狂人の “予備軍” ではないか。 東北で震災だ、えらいことだと都内で買い溜めに走った連中も同じである。 根底にあるのは驚くべき視野の狭さだ。

 都会の連中にだけ物申すのではない。 地方では台風に際し避難勧告が出なかったのが最大の過ち、知らされていれば死なずに済んだ人もいたとの声も大きい。 それは間違いではないが、必ずしもそれだけではなかろう。 行政は住民の生命を守るのが仕事であるのはその通り。 だが、こと自然災害について最も重要なのは、その地元住民達が幾代も積み重ね蓄積してきた体験、経験である。
 どこそこの沢の水が増えると危ないとか、雨の降り方が尋常でないとか、受け継がれてきた地元住民の知識に勝るものはない。 なんたら地質学者だの防災学の権威だのが講釈をまくし立てても、そこに毎日生きている人々が肌で感じ取る異常さの知覚は驚くほど確かである。 現に、自分で判断して自主避難された方々も多くいる。 もちろん、近所の年寄りも連れてきている。

 多くの時間を空調の効いたビル内で過ごしている都会人ならいざしらず、田舎で住んでいるならそういった己の五感をフルに活用しなくてどうするのか。 年寄りから何も学んでいないというのでもあるまい。 箸の上げ下げからケツの拭き方まで行政に頼ろうとするは、ウチの子供を毎朝起こしに来いと学校に怒鳴り込む馬鹿親と何ら変わりはしまい。
 ただ、こういった話も聞いた。 橋も濁流にやられそうになり、これは危ないと避難を決め込んで夜中に避難先の学校まで行ったところが、完全にロックされたままだったという人の憤りだ。 真っ先に避難所の鍵ぐらい開けておけ馬鹿野郎! という人の言い分、まったくもってごもっとも。 責任の所在はどこにあるのか知らないが、とんでもない話ではあった。

 

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マツタケ

  • 2011年09月19日(月)11時58分

 気象庁の台風進行速度で、「ゆっくり」 とはどのくらいの速さなのか。 速度が5ノット (≒ 9 km/h) 以下で進行方向が定まった場合に適用させるらしい。 同5ノット以下でどっち向いて行くのか今のところわからんという場合は 「停滞」 になるそうだ。
 紀伊半島の土砂ダムはいつ決壊するのか危険な状況だし、沖縄ではいつまでも居座る台風でたまったものじゃない。 おそらく日本近海の海水温も高いままだろうから、台風の勢力が弱まるのはまだまだ先に違いなく、見通しは宜しくない。

ファイル 170-1.jpg マツタケが一時期の冷温でけっこうヤラれてしまったそうだ。 幸いにして全滅だという話ではない。 もっとも、貧乏人の口には入らない。 いつだったか、ウチへ訪ねてきた飲み連れがやり過ぎてへべれけになった際、アガリにこれでも飲んだらどうだと永谷園の吸い物に湯がいたエリンギの切れ端を数枚入れ、三つ葉散らしてくれてやったら、お前はなんちゅう贅沢をしておるのか、どこにそんなカネがあるんだと喜んで啜った。
 哀れなるかな、我等貧乏庶民とはその程度のものである。 今度あいつが酔いに来たら、同様にエリンギの炊き込み飯を用意しておいて欺してやろう。 世の中には酩酊によって極度に鈍る味覚の持ち主もいて、ささやかないたずら心を刺激してくれる。

ファイル 170-2.jpg

 

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