ルナ達が漂着した惑星はテラフォーミングによってその環境が構築されていました。 不思議な東の森にある人工構造物、子供達が 「遺跡」 と呼んだそれはテラフォーミングマシンの一部を担う機能も備えていましたが、この子たちがこの惑星に降り立った時点で少なくとも人類生存可能レベルでのフォーミングは終了していました。 それは先住異星人達の住める環境が人類のそれとほぼ同じであるということでありましょう。

 東の森のこの巨大マシンから突如噴出され始めた大気冷却剤とも言える物質は天空に冬空を展開し、やがて雪を降らせ始めます。 サーモスタットのようなセンサーがあって、大気が一定気温にまで上昇すると、また或いは惑星運行に連動させたタイマーが働くことによって、冬をもたらし、気温を下げるプログラムではないかと思われます。 大気の組成や周囲の動植物の様子から窺えば、これはもうフォーミングではなく、メンテナンスの段階にあるもので、当該惑星に対する環境維持機能でしょう。














 この子達が暮らした惑星の環境を見てみましょう。 我々の地球そっくりであり、馴染み深いものが多々あります。





 彼等が漂着した西側から見た無人島。 北側にあるシンボルのような山は非常に切り立っており、岩山であります。 彼等は中央の湾に上陸することが出来ました。 湾内は水辺近くになると極めて浅い棚状になっており、そのおかげで恐ろしい巨大海ヘビは波打ち際まで入って来ません。





 湾内の海岸線。 狭い浜からいきなり生い茂った樹木の森があります。 森の入口には椰子に似た植物があり、温暖な気候なのだろうという印象です。
 これだけ葉付きの良い濃い緑はほぼジャングルに近く、この無人島だけでなく大陸にも同様に森林が広がりを見せているなら二酸化炭素の吸収力もかなり期待出来そうです。 葉緑素による光合成がそれだけ多いということは酸素排出量もそれなりに多く、化石燃料を焚きまくる生物がいない以上、不時着時にチャコが観測した 「酸素含有量が若干多め」 という大気組成も安定していると思えます。






 北山の山頂から南を望む風景。
 見下ろす湖は島のほぼ中央にあり、一行が上陸した西海岸も見えています。
 ここに立ってこれが小さな孤島であることを彼等は初めて知ります。




 北山の表面は見たところ風化が少なく、実にフレッシュな岩肌です。 寒暖の差が少ないということが考えられ、岩目の隙間に生息してはクサビの働きで岩を押し割る微生物もいないようです。









 フェアリーレイクと名付けられた湖。 勿論、淡水です。 森林を通ってきた水の集まる場所で、美味しい天然水、さぞや名水でありましょう。








 湖畔の大樹は 「大いなる木」 とされました。 彼等はここを住み処とし、拠点を構えます。 おそらく3株くらいで捩り合わされるように成長したもので、神棚の七五三縄形状になっています。 象のような草食のパグゥはこの木の葉っぱを好みます。








 これは針葉樹のようです。 手前の葉っぱは合歓と同じく陽が射すと開きそうな形状に見えます。 
 この林の木々は地球の寒冷地に見られる樹木に似ています。 島内でも標高の高い位置にある林でしょう。 北の山の中腹、森林限界に近い辺りではないでしょうか。







 これは低地の森林の木。 家を建てたり柵を設けたり、椅子、テーブルや干物の干し場など用途の多い木です。 「大いなる木」 と同様、落葉樹に思えます。彼等が切り倒して加工している様を見れば石斧が食い込み易い材質と見え、チャコの樹木診断による強度と耐久性、加工のし易さ、それに運搬距離の短い近隣にある手軽さが彼等にとって重宝であったのでしょう。







 なんと、竹林があります。 これは使える。

 カオルはこれでヤナを作り、川でヤナ漁を始めます。 ベルはシャワールームの増設にこれを骨組みに使おうと考え、シャワーノズルもこの竹で作ります。
 現代の我々もそうですが、色々と使い道のある植物でありまして、彼等もこれを水筒にしたりコップにしたり、『節』 がある特徴を様々に利用します。






 大きな葉っぱは何かと使えそうです。 食事の大皿にもなりますし、屋根も葺けそうです。 メノリが切り取っているこの茎の部分は水を吸い上げる管状になっていたため、ちょっとしたパイプ代わりに使えるのです。









 蔓ですね。 必需の植物です。 何をするにしても縄、ロープがなければ始まりません。 ただ彼等は縄を綯うという事が出来たのでしょうか? 縒り合わさねば強度が出ない事は頭で理解出来ていても、両掌で縄を綯うという技能を持っていたのかどうか。 丈夫で立派なロープを作っているからには、おそらくベル辺りが知っていて、みんなに教えたものと想像します。








 背丈ほどある萱のような草。 沼地が埋まった湿原のような場所でしょう。 刈り取って干せば屋根葺きや焚き付け、ちょっとした縄にもなりそうです。 藁の代用に使えますね。











 大きな蕗のようなもの。 雨降りには傘にします。 こういう風に使えるということは、切り取っても暫くは萎れず、しっかりしている硬い繊維質の茎であります。










 リンゴのようなもの、オレンジのようなものがあります。 見た感じでは美味そうです。 貴重な糖分とビタミン源です。











 これは桃に似ていますね。 熟すと柔らかくなり、投げ付けられるとこの有様です。 食料は大切にしなければいけません。









 こんなのもあります。 カオルが持っているのは梨のような果実でしょうか。 ルナが拾ってきたのは椰子の実そのものという硬そうな殻を持つ実。
 この殻は真っ二つにしてお椀にします。 また非常に硬いので、オオトカゲに投げ付けたりします。





 ルナがどこかから実にグロテスクな巨大果実を採ってきました。 メノリとハワードは不安です。 切ってみたら強烈な悪臭が! 
 ぅわぁ! 馬鹿野郎ォ、
 こんなモン採ってきぁがって!

 しかし、匂いが沈静化して責任を感じたルナが食べてみると、これがイケるのです。 問題は目にくるようなきつい悪臭だけ。 一体どんな臭いだったのでしょうか。



 おとなしい植物ばかりではありません。 これは人喰い花。 甘い蜜の匂いで誘い、ドロドロした緑の樹液に満たされた触手が土中からいきなり襲ってきます。 トビハネのような小型哺乳類などもしょっちゅう餌にされているのかもしれません。 この恐ろしい巨大な蜜壷に獲り込んで消化液で溶かすのでしょう。 この蜜壷は後に水タンクとして彼等に用いられることになります。
 スイカのような実が美味しいのです。 ただし、食べたら化粧品臭いんじゃないかと思わせるバイオレットな色合いがなんともケバケバしい。 それでもこの果実は彼等がこの惑星で得た一番最初の食物であり、恐ろしい思いをしてゲットしてきたからには、空き腹に余計美味しく食べられたのではないでしょうか





 銀杏に見えます。 榧の実の類かもしれません。 これは焼いて食べたのでしょうか、それとも金属板の上で煎ったでしょうか。 食事時に限らず、ポケットに入れて持ち歩くのに適した木の実だったろうと思われます。










 キノコです。 一緒にあるのは何かの豆のようです。
 このキノコ、せっかく採ってきたのですが、チャコの調べにより笑いダケだろうという判断になりました。ですが、みんな腹痛にはなりませんでした。









 野生のジャガイモとサツマイモか。

 アンデスに行けば野生ジャガイモがあるそうですから、その類でしょう。 彼等は畑を耕し、このジャガイモを種芋として栽培します。








 イモはイモでも、これは滋養強壮に効くイモなのだそうです。 ルナが発熱で倒れ込んだのを見たシャアラは、滋養にいいものをとチャコと共に探しました。 上へ上へと伸びる蔓がありまして、山芋のようなものかもしれません。












 これは我が地球で言うところのカラスウリみたいなものです。 空腹のハワードは偶然にもこれを手に入れ喜びましたが、実を握ると紙風船のように割れ、中は空気ばかりでした。










 東の森に行くと蕗もこんなに大きいのです。 葉っぱはそのまま滑り台、シューターに早変わり。 謎の森です。












 大陸に渡ったらサボテンがありました。 ルナは石の包丁を使ってこれを器用に刺身にします。









 ■ このサイトはアニメの単なるファンサイトです。特定の個人・団体の
   著作権や利益を侵害する意志を持つものではありません。
   お気付きの点が御座いましたら、下記宛までお知らせ戴きたく存じます。

 ■ このサイトに関する全ての画像・テキストは転載を禁止します。


SITE TOP 作品概要 植物 動物 生活 ルナ -1 ルナ -2 ルナ -3
SITE TOP 作品概要 植物 動物 生活 ルナ -1 ルナ -2 ルナ -3