大前提としてあるのが、この未知なる無人惑星は我々の地球そのものと言ってよい程に酷似しているという環境条件であります。 その大きさや母なる恒星、衛星である月も我々の太陽系そのものです。
それは彼等の故郷であるコロニー・ロカ A2 が設けられている衛星の大きさも我々の地球とほぼ同じなのだろうという推論に繋がり、如何に宇宙開拓時代とはいえ、人類が生息するにはまず似たような大きさの惑星でなければという選択を意味するものでもあります。
惑星や衛星上のコロニーという人工的な生命維持環境は外部から隔離されており、そのため人類がその天体の持つ自然環境に触れることはありません。 彼等の故郷ロカ A2 というコロニーは土星のような輪っかのある巨大惑星の衛星上にあります。 クレーターなどを見れば月面に似ていまして、大気を持たない衛星なのだろうと思われます。
第1話の主人公・ルナを見れば、コロニーに於けるハイテク満載のマンション住まいな彼女達の生活が窺えます。
洗面台の前に立ってそこに顔を伏せるだけで洗顔され、お椀形の整髪器も用意されています。 相棒ロボットのチャコが用意している朝食は瞬時に解凍可能なファストフードではないでしょうか。
動く歩道上は走ること禁止になっていて、ルナは裕福でない故に公共交通機関料金をケチっているものの、人々はみな運動不足解消目的で道路上にいます。
遭難漂着したこの子達に何が幸いしたかと言えば、小さいながらも実に膨大な情報量を携えたチャコという猫型ペットロボットを連れていた事であります。
ここが当作品サバイバル物語のまず第一のミソであり、意図して同行させていた訳ではないにせよ、このロボットの存在無くして彼等は未知の惑星で生き延びること叶いません。
彼等は何も持たずにその身ひとつで漂着したのではなく、生きるためにこのサイエンステクノロジーを用いる事が出来るという頼もしい手段を最初から持っていた訳で、これは幸いにもサバイバルナイフを所持していたなどという漂流者レベルとは大きく異なります。![]() |
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