

| 雪のメルヘン ― 可愛い系ファンタジーに不動の存在感を確立した一作。 お伽の世界の王道として人々の概念にある妖精物語ながら、片田舎の街に住む民の日常や文化、子供達のその置かれている環境など、生き生きとした現実世界の様も嫌味無く描いています。
大人が観ても独特の憧憬に包まれるのはその辺りからくるものでしょうか。 一見して印象付けられるように、「おお、ぶろっこりぃ~!」 とでも表すべきこげどんぼの手による特徴的キャラクターデザイン。 コロポックルやティンカーベルの如き小さく愛らしき者達。 とりわけ主人公のシュガーは雪ウサギを象ったシャッポに小さなポシェットも効いており、彼女が笛を奏でる映像は、幼い頃に音楽の教科書にあった藤城清治の影絵を想い出しも致します。 そっと手のひらに乗せて愛おしみたくなる小動物に似た感覚を与え得る描き方は、ファンタジーでありながらもその重さや生き物の温もりを感じさせるリアリティーに富み、それ故、サガの手に乗せればハムスターのようであり、サガの膝にちょこんと座れば産まれたばかりの子猫のようです。 モチーフとして楽器と音楽があり、主人公・サガの今は亡き母はピアニストでした。 作品はサガとその母が残したピアノの物語でもあります。 彼女は母の残したピアノで母の作った曲を奏でることによって在りし日の想い出に浸ります。 そこに様々な楽器を使って自然現象を操る 「季節使い」 の妖精達や劇団員のプロピアニストらが絡み、ファンタジックでちょっぴりせつなさを含む展開が、大人も惹き込む味わい深さを持っています。 疲れた大人のヒーリングアニメにも充分なり得ましょう。 魔法の花が咲いたけれど、サガと分かれなければならないのは嫌だと泣くシュガー。 この小さな妖精の泣く姿は実に辛い。 成長と旅立ちは別れであり、もう二度とちっちゃな雪使いを見ること叶いません。 友が一人前の季節使いへ旅立つに際し、気丈にもそれを促すサガの心情にまた貰い泣き致します。 進藤ヒカルも天上ウテナもよかった。 しかし自分には 「声優・川上とも子」 といえば、これからも小さな雪使い妖精・シュガーであり続けるでしょう。 動物さんと ミューレンブルク |
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| 永遠なればこそ女神様 | |||
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