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INDEXⅡ 第15話

 氷の艦隊にアニェーゼの拘束着は寒そうで、気の毒だ。随分昔になるが、宮沢りえの写真集表紙がこのような感じではなかったなと、スリットだかワームホールだかに見えるその衣装に、脈絡もない “穴あき” 画像を想い出してしまった。
 シスターがわんさか出てくれば十字教の話らしくなり、シスター軍団が右往左往する様がまた見られるのはありがたい。

ファイル 78-1.jpg ご静粛に! と裁判官が木槌を打つ代わりに、傍にいるシスターのパンツを見せるのは極めて有効な方法に思える。眩しいフトモモと楚々たる下着がいきなりあらわになったのでは、犬の喧嘩に水を掛けるより効果的に違いない。
 しかしこれもTPOを考慮せねばなるまい。例えば先頃復活したアキバのホコ天でやれば注目度は抜群ながら、馬鹿小僧やエロオヤジ共が「もう一回」コールと共に地べたに寝そべって一斉にケータイカメラを構えそうではないか。

 天草式の一党には野臥せりに似た魅力がある。金品と食料や女を強奪していくそのテの悪党とは異なるにしても、建宮はじめ一党の面々には掟を遵守しつつも奔放さを損なわせない空気が漂う。小難しい教義はさておき、恩情や人情というものがまずありそうな集団に思える。
ファイル 78-2.jpg さしずめ「いえいえ」の五和などはそのなかなかである武闘能力に一目置かれている反面、一党のマスコットガールでもありそうではないか。おしぼりの手渡しを幾度も繰り返すしかお近付きの術を持たない初心な姿は、可憐な小娘を温かく見守ってやろうという仲間の家族意識を擽るだろう。
 セリフが語るように、この娘のそれは 「なかなか進展しないのも五和の魅力」 なのかもしれず、味ある脇役・五和の今後に期待しよう。