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プリンタ複合機

 機器というものは何かひとつイカれると連鎖のように壊れてお釈迦になってしまうのか。 この前の春先にHDDがポシャってしまったら、今度はこの夏の猛暑にやられたのか、10年ほど使っていたプリンタ複合機がどうにもこうにもお手上げ状態になった。

 店へ行ってみたらば、ズラズラならべてあるのがいずれもみな安い。 なんだこりゃあ、10年前に買ったカネで三台は優に買えるじゃないか。 そこで店員のニイチャンを掴まえて訊いてみた。 なんでこんなに安いんだ馬鹿野郎、これらぁまともに動くのかい? と。

 メーカーさんはどこも海外工場ですしね、そのかわり、最近のはすぐ故障しがちですよ、ときた。 なんだそりゃあ、とんでもねぇじゃねぇか。 アンタ、売る側がそんなこと言っていいのかい? アンタここの店員だろ? 

 買って使う側もそのような事情は承知しているから、嘘を並べても店の評判が落ちるだけだとの話だ。 まぁ確かに世の動勢に疎くなるのは田舎暮らしの常ではあるし、こういう機器はコンビニの野菜ジュースみたいに頻繁なお買い求め商品ではない。 お釈迦になったのを引き取ってくれるというから、浦島太郎のような感覚で新しいのを買って帰った。


 コピーもスキャンもプリントも、まともに動いてくれる。 ただ、昔人間な自分には重量感のないチャチな作りが触る手を怯えさせる。 軽量の薄っぺらな給紙トレイなんぞ、女性の肌を愛撫するかの如きソフトさで取り扱うのである。 ^^;)