一時期あまりに多くの漫画作品に多用されたためか、敬遠する人も多いが、頬のアクセントとしてチャーミングに施された 「ホッペの斜めハッチング」 を嫌いでない。
流行なのか何なのか、人物の外縁線が極太に描かれるのは強調でもある 「画面内の浮き」 に繋がる。 ヒストリーチャンネル辺りが得意な 「人類滅亡から○○年・・・」 という映像そのものな荒廃の都市。 この作品は荒れ果てた市街地の背景故に、どうしてもごちゃごちゃした背景が多くなるという理由もあるのではないだろうか。
原作漫画は原発事故、メルトダウンらしいが、ＴＶアニメではそれを語らない。 福島第一で被害を被った人々への配慮だとは思えない。 そうあって欲しくはないが、もしも原子力ムラに対して腕が縮こまったという事ならば、下劣な制作だと蔑まされても仕方ない。
それはどうあれ、近未来の刺激的な作品には違い無い。 胸にかなりヘヴィな身の上を懐いて、ホッペにハッチングを持つ美少女ヒロインアクションが展開されるのは、やはり魅力がある。