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癒し

 餅屋の娘さんに癒されている今日この頃。 このポスト 「けいおん!」、日常の不快な記憶を一時でも忘れさせてくれる。

ファイル 303-1.jpg ジェラシー、じゃなくて焼き餅も悪くないが、搗きたてのまだ温かい餅はまぁ贅沢というものだ。
 保存食でもあるからガキの頃はそんなものなかなか喰わせて貰えなかった。 数ヶ月経ってカッパカパになった、これに柄を付けりゃ釘が打てそうだという餅をよく喰わされたものだ。 なに、ちったぁカビが生えていようが、手でひと払いして火鉢で焼く。 近くに網がなけりゃあ炭の上にそのまま放り込む。 灰だらけになった焼き餅をまた手でひと払いして 「そら喰え」 と婆さんが渡してくれる。 ^^;)

ファイル 303-2.jpg 搗きたての餅に餡を合わせるなら粒餡。 そもそも濾し餡というあの実にマズいものは、日保ちさせるために小豆の最も旨い部分を捨て去った、いわば小豆の 「カス」 なのだ。 たいがいの温泉饅頭などみな濾し餡だ。 旨いと思ったことは一度もない。 故に汁粉はマズい。 ぜんざいが良い。 最近は菓子パンメーカーのものでも粒餡の旨いアンパンがある。 あいつはイケる。 コンビニの軒下で焼きそばロールなんぞ喰っている奴の気が知れん。 不良牛じゃあるまいし。 ^^;)

ファイル 303-3.jpg 商店街というのがいい。 シャッターが降りて寂れゆく一方な光景しか見ていないので、嘘でもこういう華やかさはありがたい。 たまこのデカいガマグチから取り出される商店街のポイントカードが気に入る。 いかにも、といった二つ折りのそれは、勿論機器で取り扱うものではない。 夏休みの朝体操スタンプと同類だけに、手作業の温かみがある。
 我が街の商店街は惨憺たる状態だ。 それでもポツリポツリと未だ開けている店もある。 郊外の量販店では見付けにくいものを置いてあったりするので、たまに行く。 特に雪駄が磨り減ってきたらそこの雪駄屋へ買いに行く。
 うさぎ山の皆さんも御苦労が多かろう。 同じ商品で値段の叩き合いになれば大規模量販店に太刀打ちできない。 その商店街ならではのサービスと+α が重要だ。 冬場なら着ぐるみ商店街にしてしまうのも面白かろう。 夏は朝比奈みくるばりのプラカードガールだ。 ついでに銭湯で背中流してくれるとなれば、押すな押すなの大賑わい。 ^^;)

ファイル 303-4.jpg 気に入るといえば、星とピエロのおじさんが渋くて良い。 フレンチポップスなど大歓迎だ。 そのうち3月にもなれば懐かしの Marjorie Noel でも聴かせては貰えまいか。 最近、またレコード盤で柔らかな音を聴くのが流行りだそうな。 古いオリジナル録音版を大切に保存している人ならばそれもあるだろう。
 いらっしゃい、小さなレディ・・・・、と言ったのはカスミンを歓迎してくれたバー・ストレンジャーのマスター。 星とピエロのおじさんにしても独特の雰囲気がある。 こういう店は嫌いでない。 けっこう旨いコーヒーだったりする。 ああ、癒されるなぁ・・・。