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巨石古墳

 先日、早朝から剪定を終えて一段落し、我が家の庭先で安いドリップコーヒーを啜りながらヤマガラと遊んでいたのだが、空を見上げればいかにも良い天気だったので、ちょいと出掛けてきた。
 以前から一度ナマで見たいと思っていた石舞台古墳。 で、奈良の明日香村までパロパロパロっと行ってきた。 ^^;)

ファイル 301-1.jpg これのどこが石舞台なのだという古墳。 ロングビュウでは方形盛土の上に巨石を積んであるように見える。 これじゃこの方形盛土が舞台じゃないかと思ったら、たぶん上円下方古墳の上円が無くなっているのだと聞いて納得。 上のドーム状盛土が長年の風雨で流れ落ちてしまったのか。 それとも何者かが取り払ってしまったのか。 そもそも本当に上半分の盛土が半球状だったのか、今では推察の域を出ないそうだ。

ファイル 301-2.jpg では石の舞台はどこかというと、この大きな石の天端らしい。 そう言われれば少し平らになっている。 近付いてみると、この石に登るなと書いてある。 なるほど、この上が舞台なのかと知れば誰だってそこへ立ってみたくはなるだろう。 入場料を払って渡された拝観券の裏にも登るなと記されている。 また弁当なども喰うなとある。 ということは、この巨石の上に登って弁当広げて四方山の景色を眺めつつ旨そうに握り飯でも喰った奴が少なからずいたのだろう。 とんでもねぇ野郎だ。

ファイル 301-3.jpg 横の入口から入ると、壁面の石の大きさもさることながら、結構きれいに加工されているのに驚く。 もっとも、マチュ・ピチュ遺跡のような 「隙間に名刺も差し込めない」 驚異的加工技術ではない。 あそこは異星人の仕業だという人がいるくらいだが、この明日香村巨石古墳は明らかに人類の手によるものだ。 ^^;)


 天上の巨大伏石は大きい方が77 t とあるが、見た目100 t 近くありそうに見える。 使われている巨石の推定総重量は2,000 t を超えるそうだ。 おそらくこうやって運び、組み上げたのだろうという解説があった。 切り出してきた木材をこれこれこうやっててこにしたのだろうとある。 にしても、一度のてこ作業にかなりの強度を持った太い木材が何本必要か。 また、それらに用いる綱も並の強度ではもたない。 気の遠くなるような話ではある。 おそらく何人もの労働者が下敷きとなって死亡したことだろう。

ファイル 301-4.jpg