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与太郎

 実に多忙を極めたこの夏の農繁期。 間に自分の名付け親である叔父がぽっくり亡くなったりして、てんやわんやでもあった。 その叔父が昔、小僧だった自分に言い聞かせたのは 「阿呆に対してまともに相手するのは、己がその阿呆以下でしかないと知れ」 というものだった。 馬鹿にかまうな、ということだ。

 韓国大統領の挑発発言はまったくもって阿呆の極みで、国際舞台で堂々と主張できる筋のものではない。 足元の無い日本の首相と似たようなもので、反日扇動に縋るしか術のない哀れさが阿呆面を一層引き立てる。 だがこの阿呆の蒔いた種はすぐに枯れそうでもなく、自国内ガス抜きのためにはまず反日、という短絡的で実に迷惑な策を乱発しまくるあそこら周辺の能無し国家がみなロクなものでないのは周知の事実で、相変わらずの迷惑千万。

 馬鹿は放っておけ、としてもよいのだが、困ったことに我が国の政府も負けず劣らずの阿呆なので、国民の心配事は尽きない。 なにせ売国奴みたいな連中なのだからして、なし崩しに領土をホイホイ進呈してしまいそうではないか。 これは笑っちゃいられない。


 お盆でも新盆に相当する家にはその新仏の親戚なり縁者が供養に足を運ぶ。 地方や習慣、宗派によって違いはあるものの、初めて故人が戻って来るとされる初盆なのだから 「初お迎えの儀式」 としてさほどの大差はない。
 世の中には与太郎もどきの間抜けがいるらしく、何をどう間違えたのか、二軒先の新盆家だと思い込んで我が家に上がり込み、仏壇に手を合わせる見知らぬ男がいたのだから笑ってしまう。

 自分は裏庭の掃除をしていたので知らなかったのだが、台所にいた姉とお袋さんがふと気付くと仏間に見知らぬ男が上がり込んで仏壇に手を合わせていたらしい。 親戚縁者にあのような男はいないし、家族の友人でもなさそうだ。 あのぉ、どちら様で? と訊けば、どこそこの者ですと答える。 ああ、○○さんですか、ではそこの息子さんで? と問えばコクリと頷いたそうな。 その家は町内で知ってはいるが縁者でもなんでもなく、姉はおかしいと思ってその男にこう訊いてみた。 初盆の御供養で? 

 するとまた頷いたらしい。 そりゃあアンタ、家が違ってるよ、ウチじゃない、あそこの家だよ。 姉は失笑を禁じ得なかったそうだ。 男は一瞬ギョッと目を見開き、詫びのひと言もなくそそくさと出て行ったという。 アワくって出て行く際に仏前に供えた 「御仏前」 の金一封を忘れず引っ掴んで行ったというから笑ってしまう。 そいつだけは置いていけばよかったものをと、あとから我等は大笑いした。

 それにしても、年の頃30~40とおぼしき働き盛りの男がなんの挨拶も無しに幽霊の如く仏間に勝手に上がり込み、金一封をお供えして拝んでいるのだから仰天だ。 不法侵入、常識無いのも甚だしい。 さらには非礼無礼を詫びることもなくそそくさ逃げ帰るなんぞ言語道断である。 第一、新盆の家なのかそうでないのか見れば判るだろう。
 思うに、おそらく世間知らずな馬鹿息子、与太郎なので、黙ってこれをお供えして拝んでくればいい、なんてことだけ馬鹿親に言われて来たのだろう。 たぶんこの男、職場でも使いモノにはなっていないと想像できる。
 あれが社会人として一票の選挙権を持っているのだから、それはまぁ竹島や尖閣に平気で侵入される馬鹿政治屋しか生まれないのも無理はない。 世も末である。