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タイムワープ

 「タイムスクープハンター」 というNHK番組をCSで一挙放送していた。 色んなところから歴史資料、民族資料などを引っ張り出してきて制作しているのだろうけれど、過去の庶民的なその極狭部に絞り込んでの解説、解釈が面白い番組だったので、また見てしまった。

 タイムスクープ社の沢嶋というジャーナリストは、その出で立ちが60年代の少年向けSFドラマな雰囲気を持っており、そのうち 「ウゥー! ヤァー! タァー!」 とでも叫びそうでもある。 正太郎少年が鉄人のリモコンを度々奪われてしまうように、沢嶋の通信機も頻繁なる不調に見舞われ、ワープ機能も故障しがちだ。
 身体を張った取材遂行は行く先々の時代で殺されかけたり牢にぶち込まれたりもする。 カブキもんが出てきたり、元下級武士のカステラ屋修行とか、這々の体で逃げる落武者にも同行取材し、明治初期の命がけな郵便屋も取り上げていて、興味深い内容だ。

 横山光輝の 「時の行者」 というマンガを想い出す。 たしか 「天一坊事件」 なども取り上げていたように記憶している。 こちらは球面状に広がるバリヤーを携えていて、光線銃みたいなものも持っていた。 こんな装備があれば戦場の真っ直中にワープしても大丈夫。 その時代の衆が腰を抜かすだけだろう。 思えば、有名なポルトガルの 「ファティマの奇跡」 などはUFO関連で考察する他に、タイムワープの可能性もあり得るのではなかろうか。

 懐かしい角川作品を先日録画しておいた。 「時空の旅人」 という劇場アニメだ。 キャラクターデザインがあの萩尾望都、監督があの真崎守。 当時はレンタルビデオ借りてきて見たものだった。
 角川商法そのものな企画故か、原作小説は知らぬものの、アニメ作品の構成や音楽はいかにも角川春樹の好みに思える。 つまり、「カドカワだよなぁ~」 という作りなのだ。 その視点でもうひとつ言うならば、主人公の少女、これまた 「おモー様だよなぁ~」 という絵なのである。^^;)