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ラピュタ

 いい! ドーラおばさん。^^;)  初井言榮という女優はTVドラマで鬼姑役をやり、嫁を虐め倒すイメージで人気を博していた。 それがまたこのドーラに声を当てたことで当初劇場で見た際に 「凄ぇや!」 と思ったものだ。
 逞しくパワフルで圧倒的な存在感。 この物語の海賊はドーラであらずして成り立たない。 強い母親像ここに極まれり。 次々と展開される大活劇だからというのでもなかろうけれど、親方のカミさんにしてもシータにしても、なよなよした部分がなく、痛快だ。 もっとも、このくらいの女性達でなければ我が国の戦後復興はあり得なかっただろう。 その意味では、パズー少年の大冒険には違いないものの、日本女性を象徴する側面を持っていると言えそうではないか。

 レンタル屋のビデオを借りて同僚らと観たこともあった。 確か130分ほどあったのではないか。 活劇の圧巻は軍要塞でのアクション。 ロボットの再起動、4機のハエで乗り込む海賊とパズー。 シータ救出に至るまでの辺り、何度観ても圧倒される。
 「ナウシカ」 の原作マンガがあまりに凄すぎて、原作を知るが故に劇場アニメにややの物足りなさまで感じてしまった贅沢をさておき、「ラピュタ」 は無条件でのめり込まされた劇場大作。 こんなもの、自宅TVのデジタル放送で観られるに至っては、嬉しさ通り越して、ただ声もなし。 大儀であったと、今宵ばかりは日テレを誉めて遣わす。^^;)