身近な存在
神社にある「鳥居」は一体何なのでしょうか? お寺の門のようなものなので しょうか? それにしても、あれは独特の形で(実にシンプルですが)、何処に行って も見ることが出来ます。 「門」と云うよりも、旗印・シンボルと云いますか、ここは神社なのですよと いう標示の意味の方も強いように思えます。外国の人はどのような感じを持たれるの でしょうね? 一度じっくり訊いてみたい気もします。 何かの拍子に改めて考えてみる事でもしない限り、鳥居は私達には至極当たり前 の存在のようです。朱いのやら煤ぼけたのやら、木製のものやら石造りのもの、果ては メタルのキンキラキンの鳥居までありますが、そこにあって当然、無ければおかしい ものには違いありません。形に於いても、構えの基本というものがあるもののデザイン ヴァリエーションが豊富で、設置のされ方も総てに統一されている訳ではありません。
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ひとつ云える事は、私達は鳥居そのものを潜って神社に立ち入る訳ですから 門の意味もあるのでしょうが、その位置は少なからず境界には違いありません。 即ち、神聖なる神様の場所と俗界とのパーテーションの意味を持ちます。 だからと云って、選ばれし者以外は立ち入ってはいけないということはありませんね。 賽銭泥棒なんぞというよからぬ輩が後を絶ちませんし、困ったものです。まあ、かような 悪党はろくな死に方をしないだろうとは思いますけれども。
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鳥居の形
例えばここで、鳥居は「門」であるとしますと、建築様式の中からその 骨組みだけを表した形ではありますね。実にシンプルです。二本の「柱」に 「笠木」が付いて、その下に「貫」という横置き部材があるのはいかにも我国らしい 構造でしょう。しかし、中国や朝鮮半島、更にインド、タイ辺りの「門」が鳥居の 原型ではないかという説もあるらしく、出生場所については飛び抜けて有力なものは 無さそうです。 「門」ではなく、「補強材」という形にも見る事が出来ます。そうしますと、 昔の横穴掘りに使われた崩落止めの形そのものでもありますね。 この鳥居の形は現在でも何かにつけ、「鳥居型〇〇」などという風に云われます様に、 かなり古くから「鳥居」という言葉があって、それに似たものを 「鳥居に似ているから・・」という意味で表す事が多いようです。「鳥居」の他に、
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![]() 右に実に大雑把な大別二種類の鳥居の絵を描いてみました。 上の鳥居はいわゆる「神社マーク」そのものでして、概ね木で造られていますので 大型鳥居にはこの形は少なく、木の皮を剥いだだけの、いわゆる白木の鳥居にこの形が 多いです。二本柱の上に「笠木」が乗って、中に一本の「貫」が通されているだけの 実にシンプルな構造です。柱の「ころび」(傾きのことですが)も少なく、殆ど直立に 見えます。この絵では「貫」部材は柱を貫いて突き出ていますが、左右に突き出さない ものもあります。材料は殆ど加工しない丸太材ですが、「貫」だけは厚板断面になって いるものが多いですね。
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