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まるで計算尺

 ヱヴァの 「新劇場版:破 TV版」 を日テレ系でやっていた。 地デジになるとこういうのはきれいでいい。 この新劇場版、初めて見るわけでもなかったが、作品の面白さは褪せないでいる。 旧TV版のが事細かく頭に残っているせいか、アレンジされてはいるものの所々に見られるエピソードやイベントが嬉しかったりする。

ファイル 161-1.jpg バンダイ、東映さんのプリキュアは何代目になるのか、勘定するのもおっくうだ。 さしたる興味も湧かないから日曜朝にアニメ見るなんてこともなくなって何年になるのか、想い出すのも面倒だ。
 先週、TVつけたらABCだったのでそのままプリキュアを見ていた。 ほうほう、今は3人でやっておるのかい? みんな一様に髪が長いな、なんてことを呟きながらもピラピラ衣装の彼女等の活躍を最期まで見てしまった。 なるほど、女の子にウケそうじゃないか。

ファイル 161-2.jpg 紫色の、えーと、キュア・ビートというのだっけか、ギャーンというドライバ・エフェクトな彼女のギター。 CMでラブギターロッドとか言っていたヤツ。 アイテムで見ればこの子が人気ありそうに思えるのは目がオジサンだからか。 ギターのボディをネック上でスライドさせるのを見て、おお、こいつは凄い、まるで計算尺のようではないかと、理工系の身が仰け反った。 が、次の瞬間そいつはロッドに早変わり。 卑しくもプリキュアを名乗る少女達がなんで魔法少女みたいなものを振り回すのだ、とブツクサ呟くに至る。
 しかし、どうでもいいことだ、女の子達が喜んでいるなら 「プリキュア・ブランド」 本家本元も許してくれるかもしれない。 暖簾分け且つ多角経営みたいなものだからして、もはやグループ本社の統一看板が残されるのみでも仕方ない。

 東映さんもプリキュアは好調だという数字を出しているからにはDVDなりBDなりが売れているのだろう。 しかしABC公式サイトの歴代プリキュアシリーズではどうして無印だけがないのか。 MHも 「なぎ・ほの」 なのだから同キャラひと括り扱いなのか。 東映ではちゃんと無印から並べているのをみれば、ABCは無印だけどこかへ売り飛ばしたのか。 まさか暴力団に脅し取られたのではあるまいな。 ^^;)
 

NOIR

ファイル 156-1.jpg 真下耕一の「NOIR」をまた放映していた。 このアニメを好きである。 「Phantom」 「.hack//」 や 「エル・カザド」 「MADLAX」 と同じ匂いのする真下耕一らしい一作には違いない。 寡黙で非情、そして哀しいヒロイン達。 美女、美少女の殺し屋・テロリストなのだが、ヘンリエッタやトリエラのように条件付け手術を施されているのではない、生身の少女が負う哀しさだ。

ファイル 156-2.jpg 全編に流れる “梶浦節” がいい。 「ヨンマニ ヨンマニ ・・・・」 で有名なのは 「MADLAX」。 「NOIR」 ではアクションシーンに被せられる 「salva nos」 がいつまでも耳に残る。 これは 「舞-HiME」 の 「目覚め」 と似ている。 真下ファンや梶浦ファンなら 「NOIR」 のオリジナル・サウンドトラックは手元に置いといて損はなかろうと思う。

 自分の好みで言えば、三石琴乃の声はネルフのミサトさんよりもこの殺し屋・ミレイユの方が印象強い。 なにせ、霧香もミレイユもカッコいいのだ。 滅法凄腕の手練れだし。 そんじょそこらの連中にはヤラれそうでない。 ^^;)

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梅雨の日

 降るのだか降らないのだか、この時期ははっきりしない天気が続く。 こんな日はT-岡田のスカッとする一発でも見たいと願うものの、交流戦の後で試合がない。
 完全に2強4弱となっているが、後藤も千尋も戻ってきたのだし、坂口、田口が調子良い。 ホークスも最期まであのペースで勝つわけでもないだろう・・・なさけないながらも秘かに上位チームの不調を願ってはいる。
 それにしても・・・・と、交流戦最期の試合を苦々しく回想してしまう。 岸田と鈴木は何をトチ狂ったのか。 どうぞサヨナラ本塁打をと言わんばかりの 「くれてやり球」 だったではないか。 岡田が怒るのももっともだ。 貯金1で節目を終えられたものを、相手・中日のバンザイではやりきれん。 リーグ戦再開は千葉でロッテ戦。 沈み気味の相手だけに、三つ取るつもりで向かって貰いたい。


ファイル 149-1.jpg ビール呷りながら YouTube の 「NHK番組コレクション」 でちょいと懐かしのアニメを見ていた。 左上の 「三つタマゴ」 が大きくて煩わしいが、おお、フルスクリーンに耐えられる。 無料で全話というのもまず好評ではないのだろうか。 「YAT安心!宇宙旅行」 や 「コレクター・ユイ」 もあるが、「カスミン」 と 「サヴァイヴ」 が嬉しい。 カスミンはやはりこの最初のシーズン作が良い。 バー・ストレンジャーのマスターにまた会いに行ってみるのも一興だ。

 「十二国記」 とか 「プラネテス」 辺りは予定ないのだろうか・・・・? CSなど他の有料で配信中なら少なからず営業妨害になってしまうのか。 まさかそこまでのイチャモンもないだろう。 ^^;)

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川上とも子さん

 まだ若い、バリバリの働き盛りなのに、声優の川上とも子さんが亡くなった。 大変残念だ。

ファイル 145-1.jpg 少年のヒカルから小さな妖精のシュガー、大人のアテナさんまで幅広い役をこなせるプロフェッショナルな声優だっただけに、悲しみと共にアニメ界での存在を惜しむファンも多かろうと思う。 静かにご冥福をお祈りしよう。


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ああ・・・平沢唯

 花嫁にしたいアニメキャラは平沢唯、次いで秋山澪、あずにゃんは3番目だったという記事を読み、甲斐甲斐しい世話女房的働きの平沢憂はどうしたのだと首傾げるのは、オヤジの証拠であるかもしれない。
 ボケ~っとした天然の脳天気さが可愛いのだか、親近感を覚えるのだか、若い衆にとっては後々の苦労確率より今の遊び相手にそのユニークさがたまらないのか。 既婚者であるとかちょいと同棲経験があったりする者には、ぐうたら女の始末の悪さは身に浸みている。

 亭主元気で留守がいいというのは女房達の本音で、休日に居間でゴロゴロされていればトドの日光浴じゃあるまいし、デカイ図体が邪魔になって仕方ない。 静かに寝てるならまだしも、やれお茶を入れてくれだの新聞はどこだのと煩わしい事この上ない。
 平沢唯という娘さんはこのぐうたら亭主を地でいくのだから、面白い彼女だと喜んでばかりいれば新婚生活始めた途端に奈落の底に突き落とされよう。 ああ、何故妹の方を選ばなかったのかと後悔してももう遅いのである。

 いやいや、この自分に惚れさせれば彼女は劇的に変わるのだ、と豪語する猛者もいるだろう。 その意気込み、大いに結構。 君の魅力で彼女を妹並みの世話女房に変えてくれたまえ、とエールを送ろう。 しかし、この自分はその後その猛者君と居酒屋に御一緒することだけは避けたいと思う。 鬱陶しい愚痴で旨酒の味が損なわれたのではたまらない。

APPLESEED ⅩⅢ

 製作上、何が発端でそうなってしまったのか、ラディクスモバニメーションが発注者のミコット・エンド・バサラを訴え、その後ミコットがラディクスを逆に反訴。 銭を払わないだの契約不履行だのと、互いが提訴の泥仕合となった 「APPLESEED GENESIS」 はその後どうなってしまったのか?
 業界の内情は知らないが、契約自体がいい加減な遣り取りで済ませてしまっているのかもしれない。 親会社が下請けに部品発注するような細かい契約内容などないのではないか。 全て 「一式」 発注にて条件の突き合わせなどおそらくされてはいまい。 そういう業界であろう事はおおよそ見当が付く。

 それはともかく 「APPLESEED ⅩⅢ」 の第1話が無料だから覗いてみた。 「APPLESEED」、「EX MACHINA」 に比べるのは気の毒ながら、その二つが先入観を支配している以上、画面の見劣りは否めない。 しかし、こういう作品は嫌いでない。

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洋館の住人達

 ナチスの隠し財宝を追う番組を見ていた。 徳川埋蔵金を探すアレと大して変わらない番組だ。 そんなもの、とうの昔にUボートへでも詰め込んで南米か南極大陸へでも持ってってらぁな、そうでなきゃフライング・ソーサーへ積んで月の裏側の秘密基地へでも隠してるぞ、と思いながら気怠く見ていた。

ファイル 135-1.jpg 「おっ!?」 と注視させられる建物が映し出された。 ナチの親衛隊が駐屯していたという小さいながらも古城である建物だ。 これがプリキュアのベルゼイ一味が棲む洋館と大層似ている。 あのBGM、OST-2の # 20 が聞こえてきそうではないか。 洋館住人のファンでもある自分は少しばかり身を乗り出してその古城に見入ってしまった。

 ほほう、これはいい。あの三人は人間社会に溶け込んでいる間は日本人名を使っていても、真の名はドイツ名であったし、洋館デザインもここら辺りの城やお館を参考にしていたのかもしれんな、なるほど、なるほど・・・・と一人で頷く。 ジュナにナチの軍服を着せればサマになりそうじゃないか、と考えてみる。
 そういえば、ナチの残党を執拗に追うユダヤ諜報機関の映画だかドキュメンタリーだかに、追われる奴の愛人としてレギーネという女がいたな、などと、しょうもない記憶も蘇る。

 ひょんなことから、プリキュア第1作目をまた無性に観たくなってきた初夏の宵。

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男の娘

 土曜の深夜に 「フラクタル」 のアニメを見る。 その時刻にまだ起きていればの視聴だが、サラリーマン時代の名残からかサタデーナイトは大概遅くまで起きている。
 酒を飲んでいて遅くなるのが専らだ。 これではろくな死に方しないだろうと思いつつも、庶民のささやかな楽しみまで無くしたくはない。 酒が口に出来ない土曜の夜ほど虚しく寂しいものはないのだ。休日出勤が当たり前のような職種だったし、今の生活も土日祝祭日など無縁であるが、社会人に成りたての頃から自分なりの週間区切りをそこに設けていたものだ。 この女の子をイテこまそうと気の利いたショットバーなどにペアでしけ込んで飲む機会などさすがになくなったが、週末となるとやはり唇の乾きを潤さずにはいられない。

 「フラクタル」 に続く時間帯に 「放浪息子」 をやっている。 ついでに見てしまったのがきっかけで、今では 「放浪息子」 が終わるまで寝ない。 何というのか、これは妙な感じを覚える作品だ。
 女装の美少年とくればヤクザの息子・大空ひばり君とか、「しゅごキャラ!」 で女形を舞う藤咲なぎひこ君を即座に思い浮かべるものの、ひばり君やなぎひこ君は至極当然と言わんばかりにあっさりしたもので、そこには苦悩も切実さもなかった。 前者は女の子の華やかなファッションが好きなのであって、後者は日舞修行の一環であるとする “割り切り” が見られる。
 「放浪息子」 の二鳥修一君の場合は、女の子そのものになりたい願望を持つようで、性同一性障害に悩む人々とは異なるにしても、憧れが膨らむあまり、かなりそれに近い精神状態なのかもしれない。

 見ていて妙な感覚を得るのは “妖しさ” のせいだろう。 中性の妖しさだ。 最近は 「男の娘(オトコノコ)」 とか表現されて、オカマおじさんにはない幼い中性の妖美が静かなブームであるそうだが、妖しく化ける子もまたそれを好む人々も昔から不変である。 古くは白土三平の 「カムイ伝」 でカムイが変装する鏡隼人なる美少年剣士など、実にそれらしい雰囲気を持っていた。 ヅカの男装麗人にオバサマ達が溜息と共に陶酔し、玉三郎の女形には中国の人々も大熱狂した。

 人間は第二次性徴が表面立つまで外見上は中性に等しい。 ベビーフェイスで華奢な男の子が女の子に化ければ、中には本物以上の美少女に見える子もそれは少なくなかろう。
 食い物のせいなのか平和ボケ社会のせいなのか、特に近年は草食系男子が多数を占め、コーヒーカップを鷲掴みにしてがぶ飲みする野卑な男も見られず、化粧品に囲まれてファッショナブルな生活を営む青年が増えた。 そんな世であれば、声変わりする前の男の子も中性的というより少女的になっているのかもしれない。
 あくまで想像だが、自分達の息子はゴツゴツした厳つい青年に育つより垢抜けしたスマートな色男になって欲しいと、多くの若い親御さん達は望んでいるのではないだろうか。 中には、女の子が欲しかったので生まれた長男を女の子のように育てたという御両親もいるだろう。

 様々な環境条件が考えられるにせよ、今や女の子より女の子らしく見える 「男の娘」 が悠然と街中を闊歩する。 いたずら天使のような風貌に好奇の目が注がれるのも、少女達から羨望の眼差しを受けるのも、その子らにとってはこの上ない心地良さなのだろうと思う。
 

こんなところで 「けいおん!」 が

 先日、別段目的もなくTVチャンネルを繰っていたら、ディズニーチャンネルで 「けいおん!」 をやっていた。 なんでディズニーチャンネルなんだい? とは思ったものの、そういえば 「カレイドスター」 や 「大正野球娘」 なんかも放送していたし、ディズニーアニメだけ流していたのではなかなか見て貰えそうでないのだろう。 日本での放送なれば、いわゆる 「Anime」 の日本マンガ絵と独特の感覚は無視できず、真似できず、且つ必要だ。 XDでは 「メジャー」 とか 「おお振り」 なんかもやっているようだし、その文化が完全なものとなっているアニメ大国でディズニー作品だけ前面に押し出して広げようとしても難しい。

 物心ついた時からマンガ絵と児童アニメに囲まれて育つ日本の子供達にとって、海外作品のキャラクター達は可愛くない。 日本のマンガ、アニメキャラの魅力は風刺画からの派生とは異なるからだ。 実際のところ、子供達はディズニーランドへ行きたがるが、ディズニーアニメはさほど見たくはないのではないか。 例えば、TVに映るディズニーチャンネルは、パック契約の中に組み込まれているから視聴料を得ているが、これが単独で視聴契約をとなっていたなら、おそらく殆どの家庭にスルーされそうだ。

 ミッキーを象ったチャンネルロゴは邪魔なほどバカでかいし、本編放送中の妙な宣伝テロップが大きなフォントサイズでまことにうざったい。 見る子供達も快適ではないだろう。 それよりはプリキュアシリーズやミルキィホームズの方がはるかに可愛く、華やかさに満ち、冒頭に 「最近、インターネットで・・・・」 なんていう御注意テロップしか流れないのだから、これは勝負にならない。

田舎町でも

 KIDS の 「パタパタ飛行船の冒険」 が終わってしまい、毎朝の目覚まし再生作品が無くなってしまった。 昨年の 「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」 が久々に脳天を強打してくれたおかげで、その後、おお! っと身を乗り出す作品に出会えない。 「インデックス」 も終わってしまったので、敬愛する小萌先生にもサヨナラとなり、残るはネッサの 「フラクタル」。

 あとは新海誠と宮崎駿の劇場アニメを楽しみにしたいところながら、ジブリ作はともかく、「星を追うこども」 は田舎町で見せてはくれない。 こういった作品こそ田舎町でもバンバン上映して欲しいものだ。 たとえば東北で宮城の MOVIX 仙台 だけとは、いかにも寂しい話ではないか。
 この度の被災では精神面でもかなりなダメージを負った中高生達がいるだろう。 そんな子らにも見て貰いたいと思うのだ。