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入試の不正行為

 今年も大学入試の不正行為。 そうでもせにゃ受かりそうでないならば、銭積めば入れてくれるガッコへ行けばいいではないか。 己の能無しを棚に上げ、どうあろうが受かっちまえば勝ちという腐った根性では、どうせ大学でもうだつは上がらないだろう。 そんな子らが多過ぎる。

 少子化故に親御さんのプレッシャーがきついのか。 その重圧がなんだ。 受験してみて受からなかったら親子勘当でも何でも好きにしてくれと、意志を固めておけばいい。 そのくらいのセリフが吐けなくてどうして世の中を生きてゆけようか。
 定年間近のオヤジではないのだから、自分は何をしよう、何をやって生きていこうと広い視野の夢があるだろうに。 何もかもが受け身の生き方ではないのか。 大学受験する子供達も、親御さんが大学行けというから受験するというのが殆どではないのか。 将来何をするのだという目的をはたして持っているのかと疑う。

 実際、学内でのレポートはネット頼りのまる写し。 自分で何かしら考えることをしているのか。 不正受験で入学して学業でも他人様のフンドシ拾って歩いているのでは、それはまともな人間になりはしない。 大企業が採ってくれませんと世の中に八つ当たりか。 当たり前だろう。 会社のお荷物にしかなりそうでない者を誰が雇うか。 てめぇはヌケ作だからクビだと言えば、解雇時にもそれなりのカネも払ってやらねばならんのだ。 最初から最後まで厄介者は厄介者でしかない。 やる気に燃えた外国人留学生に企業が食指を伸ばすのは当然の事だ。

 そういう子供にしてしまったのは大人が悪い。 物事を自分の力量でこなそうという大人がどれほどいるのか。 全て他人任せで上手く泳いで渡ればいいという輩が里芋洗う如くにゴロゴロしている。 一億総公務員化、一億総腑抜け。 植木等じゃあるまいし、サラリーマンは気楽な稼業では困るのだ。 使えない奴をいいわいいわで黙認放置してきた温情主義の終身雇用制が生んだありがたい産物だ。 貧乏会社から役所、政府、国会議員に至るまでどいつもこいつも己の保身しかアタマにないだろう。 そして隙あらば公金横領だ。

 ネット上での 「くれくれ頂戴」 な根性が如実に表すように、世の中は便利で重宝な情報だらけであると信じて疑いはしない。 確かに便利だが、では今生きてそこにいる “お前さん自身” はどこにいるのかね、と問わねばならない。 自分で考える事もせず行動も起こさず、全て誰かのものを頂戴して溜め込み、飾り付け、それが 「要領」 だと思い込んでは脳味噌にカビを生やしている。 なんにもしません出来ませんという輩に限って癇癪持ちの幼児か認知症末期老人のように喚き散らす。 公職選挙の投票もしないのであろうネトウヨや、批判だけ書き殴っていっぱしの評論家気取りなアニオタなどはその最たるものではないか。

 そんな大人を見て子供らは育つのだ。 真面目に汗流す奴は馬鹿なのだというのが教えである。 ITバブルの頃は小学校のPC授業で何をやらせているのかと思えば御丁寧にも株投資体験のお勉強だった。 理工系を目指す生徒が少なくなった、どうすれば興味を持ってくれるだろうかと嘆き節もある。 真面目に研究したり一生懸命モノ作ったりするのは愚かだと教え育てているのだから、そりゃあ無理というものだ。