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名護市長選

 名護市長選にて米軍飛行場移設反対を唱える現職市長が再選。この意味は大きい。

 「誠心誠意」 「・・・ご説明を」 「・・・・理解を得られるものと」、などとお茶を濁しながら、その実は札束で横っ面を張り飛ばしてきた 「オカミ」 の御威光が通じなくなっている今の日本を、鈍感無能な政府はどう受け止めるのか。 アニメの悪役が最後にヤラれる時に発する 「バ、馬鹿な・・・!」 とでも叫んで狼狽えるのか。

 村から一歩も踏み出た経験のない田舎者連中が初めての温泉旅行に浮かれはしゃいで顰蹙を買った悪名高きノーキョー・ジャパンの乱痴気狂態を思わせたのが民主党政権ならば、何の反省もなく顧みもなく役人と越後屋を引き連れて吊り上げる年貢を己らの懐に入れては圧政のもとに金権政治を再び謳歌しようとするのが自民党政権。
 官庁、経団連の後押しとはいうものの、実は結託でしかあるまい。 かつてのあの時代を今一度、今度は更に強固なる 「絆」 にしようでは御座りませぬか、左様で御座るな、とかくこの世は持ちつ持たれつ・・・・冬の火鉢を囲んで額をくっ付け合う連中の姿が目に浮かぶ。

 県知事の前に札束を積み上げ、どうだ足りぬか、ではこれでどうだ、などと巨費を餌に地方を操る手法は、地方の奴隷化にしかならない。 かつての大阪知事が 「地方は国の奴隷だ」 と言い放った事もあったが、明治以降、それは歴然たる事実だろう。 餌に食い付き、信条を翻した如くの知事の豹変ぶりにも呆れ、その知事を米軍飛行場移設推進候補の応援演説に立たせるあたり、なりふり構わぬ政府側の稚拙極まる攻め方に、沖縄県民も名護市民もかなり冷めた眼差しを向けたのではなかろうか。

 大元を辿れば、未だ米国占領下の属国でしかない傀儡にも似た国家現状がある。 日本は敗戦から立ち直った・・・・? どこがだ? と思う。