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盗っ人の仲間割れ

 国民に増税という負担をかけるのだから我々は自ら身を切る姿勢でなければならない、よって議員定数の削減は早急に成し遂げねばならない。

 などと、民主も自民も互いに言葉の端々で力説するが、身を切るのであれば議員報酬の恒久3割カットだろう。 国家公務員も2割はカットだ。 それが身を切るという姿勢ではないか。 べつに現行議員数をどれだけ減らせと、多くの国民が叫んでいるのではない。 お前達は国税から莫大な政党助成金をせしめながら年間の報酬が高すぎると言っているのだ。

 ただでさえ、国会運営に日々億単位の経費を浪費しているのだろう。 その中でずるずると日程の無意味な引き延ばしに務め、党利党略の企みしか考えてはいまい。 貧乏市町村、末端の国民が貧苦に喘ぐ中、お前達の腹はなにも痛むことはなく、当然のように誰も責任を背負う素振りはない。 口を開けば自民が悪いだの民主が能無しだのと、お前達は所詮十把一絡げな横領政治屋でしかないではないか。 ここは日の本、北朝鮮でもなければ中国でもない。 こんなけしからん話はありはしない。

 もう殆ど沈んで最後の渦が見えている民主党にとどめの魚雷を撃ちたい自民党。 政権奪還が目前と息巻くものの、ではどれだけの国民から信用を取り戻しているのか。 攻勢の野党たる心情は解るが、足元を顧みず空気も読めないほど舞い上がったのでは馬鹿丸出しだ。 少なくとも現状の自民党では、昔とな~んも変わっとりゃせんわな、でお終いである。
 解散、解散、今すぐ解散の旗を振るのも良いが、お前、そんなもの総理に 「いつだ、いつ解散するのだ」 と詰め寄って、口を割る筈がないではないか。 早い話が口車に乗せられた間抜け話だろう。 実際に三党でコソコソと増税談合したのではないか。 国民から見れば、盗っ人の仲間割れを見ている気分でしかない。
 民主が死んだ割には自民への支持がさほど上がらないという状況。 やはり、それが全てを表している。