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お粗末

 遠隔操作ウイルス事件の誤認逮捕は犯人からすれば思い通りで痛快この上なく、警察や検察は無能さらけ出しな赤っ恥、被害者は濡れ衣着せられた人達で、名誉や尊厳、精神的に著しく傷付けられた被害は半端でない。

 警察も検察も 「こんなウィルスは初めてだったので」 と弁解にもならぬ独り言を呟いているが、事件に過去の犯例と同様なものなど期待してどうするのか。 金属バットで自分の親を殴り殺したり、女子高校生を拉致監禁の末に殺害してコンクリート詰めにしたり、秋葉原で何の怨恨もない人々を刺しまくったり、あのような事件からお前達は何を学習してきたのかと批判されても仕方ない。

 端末機器の持ち主イコール犯人という既成概念は誰もが少なからず懐いていたにせよ、取り調べの中でその人間をある程度把握出来ないというのもお粗末すぎ、かくなる 「決めつけ」 の短絡思考に大変な危険性を感じる。 考え、探ることを放棄した堕落公務員根性で処理されたのではたまらない。 よもや彼等が目下の精鋭捜査員なのだと言うのではあるまいな。

 一方で、スパイや工作員にとってこれは朗報な実験結果ではある。 模倣犯もウジャウジャ出てきそうだ。 サイバー空間に於ける攻防では取り締まる側としてある意味、最先端技術研究機関の様相を持ち得ていなければならず、過去の例ばかりを重視したがるボンクラ公務員根性では隣国工作員らによって好き放題掻き回されるだけである。 一人の国民として猛省を要求する。