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返り咲き総裁

 予想通りというのか、落ち着くべき処と言った方が良いのか、安倍晋三が自民党総裁に返り咲き。 ただ、全国の党員票の半分以上が石破茂を指示したのにはちょいと驚いた。 人気の石破、爺ぃ共の傀儡な石原、落とし処は経験者の安倍という動向が次第に鮮明化されていったように見える。
 与党民主党がとうの昔に死に体であることから、この自民総裁選をマスコミは挙って話題に上げてきた。 そのせいか、安倍晋三の総理大臣就任と見紛うような報道でもあった。 ここまで重い扱いならば、与党民主党はますます動きが取れずに凝り固まり、1日でも長く我が議員生活を延命せねばと、後ろ向きに縮こまるだろう。

 事が過ぎてみれば、政権を握っている民主党にとっても野党の自民党にとっても、谷垣禎一という男は 「いい人」 であったのだろうと思う。 多くの問題が長い自民党政権下で蓄積されてきたものである事も事実ながら、国家責任を現在負うべき現政権を厳しく突く上で、いかにも攻撃姿勢が弱かった。 密室でのあやしい 「三党合意」 などは、どれだけの国民に理解を得られる行為であったのか甚だ疑問である。
 それでもドン底自民党の “顔” として、裏切り売国奴民主党の急失速にも助けられ、醜い派閥の領袖共を極力表へ出さずにやりくりしてきたのは、ひとえに 「人の良さ」 ではなかったか。 さていよいよ政権奪還となった今、派閥の親玉共に無惨にも引き摺り下ろされたのを見れば、人が良いだけでなく育ちも悪くないのだろうという気がする。

 次回総選挙で間違い無く民主党は失墜、下手をすれば党の形が残らないかもしれない。 九分九厘、自民党中心の政権になるのは必至で、その頭が安倍晋三だとなれば、中韓は少し構え直すのだろうか。
 それはどうであれ、生まれ変わる自民党を目指すのならば、フィクサー気取りで業界との癒着だけが仕事であるかのような派閥領袖共と、その傘下でメシを喰わせてもらっている 「頭数要員」 をなんとかせねばなるまい。 そういうサークルから生まれる政策なんぞは族議員を養うためのものでしかない。
 国防に関わる憲法改正論は結構なことだ。 議論すらタブーとされてきた今までが異常だと、国民はもう気付くべきだろう。 スパイ防止法とか外国人土地法の整備を含めてだ。 勿論、外国人に参政権を与えるなどという狂ったような法案は即刻潰さねばならぬ。

 安倍が再び首相となった暁に靖国参拝をどうのこうのと、そのような事は首相が決めればよい。 どちらにしても強行だの弱腰だのと文句は出る。
 それよりも、首相就任と同時に池田大作に挨拶に出向く馬鹿な行為はやめよ。 前回は揉み手で伺ったではないか。 自民が、そして維新までもが創価学会票に縋るとはまったくもって国民を愚弄している。 我々は利用しているだけだと嘯くのだろうが、それはユダヤ票にシッポ振らねばならぬ米大統領選と何ら変わりはしない。 労組の顔色伺いしか出来ぬ民主党がよい例だ。 それらの意志で国政が左右されるようになって嘆いたところで、もう遅いのだ。

 ともかく気は早いが、自民党政権、どこを改めて出直すのか、国民の目は厳しい筈だ。