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キモオタ

 久しぶりにネットのあちらこちらで 「プリキュア」 の文字が躍っていた。 なんだえ? スマイルはそんなにウケてるのかえ?

 あにはからんや、プリキュアなんぞ見るキモオタはそのままロリコン性犯罪者予備軍なのだそうな。 ちょいと極論な気もするが、小学生をバッグに押し込んで連れ去った変質ニイチャンがプリキュアを見ていたそうなので、変質者への怒りも手伝って、プリキュアン叩きになっているらしい。

 初代から様変わりさせて大人をかなり篩い落とし、本来の幼児対象路線で安定した継続を保ってきたものの、かくなる変質者がプリキュアファンだったとなれば、東映さんにもバンダイさんにも少なからず迷惑な話ではあるだろう。

 叩いている側の言い分は解らぬものではない。 いい大人の男が女児アニメを見て喜んでいる様は、まったくもって気色の悪い、いわゆるキモオタとして括られても仕方あるまい。 それが女児に向けられる性犯罪の温床であると決めつけたくなるのも、一般的社会通念からして無理はないように思える。

 ただ、どのような趣向に属する人間の中にも、おかしな奴は生まれ得る。 教員や警察官など税金で喰っている連中に性犯罪が多いように見えるのは、公務員だからメディアが取り上げて記事にしているという偏りだけでもあるまい。
 確率論なのだろう。 女児アニメなんぞに傾倒するオタクには極めて高い確率でそれが認められるという事なのだろう。 どういう統計なのか知らないが、事実ならばそれを認めねばならず、また事実でなければここまでキモオタが冷視嫌悪される筈もない。

 悲しいことに、プリキュアンがキモオタであるならばこの自分もその括りの中にある。 世の中の視線がそうである以上、素直に頷くだけである。 さりとて、このような変質者は憎むべき社会の敵であり、一体何を喰って生きていればそのような変質に歪んでしまうのか、キモオタ括りの中に居てもさっぱり解らないのも、これまた実状なのである。