記事一覧

200本安打

 大相撲の白鵬が強い。これはしばらくライバルなんぞ出てきそうにない。足元が盤石なだけにうっかり相撲の取りこぼしも無さそうで、双葉山の記録も11月にはクリアするだろう。こうなってくると、では一体誰がこの驚異的連勝を止めるのかが俄然注目される。大相撲ファンの興味は今後その辺りになりそうだ。

 野球では200本安打という数字がやたら紙面上を躍る。イチローのメジャー通算10年連続。日本では二度目のヤクルト青木、ロッテ西岡と阪神マートン。
 イチローが記録した当時は130試合。今は144試合。単純計算して130試合で200本打つなら144試合では222本打たねばならない比率計算になる。イチローは130試合で210本打ったのだから、今年は233本打って同じペースになる。ちなみにメジャーで262安打を記録した年は161試合だ。このペースは144試合に当てはめれば234本となり、1994年と2004年は全く同ペースで安打を量産したことになる。こうしてみると、イチローはとんでもない安打数を記録したものだと改めて驚かされる。

 面白いのは、マートンが右打者、青木は左打者、西岡はスイッチヒッターという3種の打者が200本を超えた点だ。打高投低傾向が続く中、投手はますます苦労する。一線級の投手はみなメジャーに目を付けられているし、今後もエース級が海の向こうへ引き抜かれていくなら、200本安打超えの打者はいずれ3人程度では済まなくなりそうではないか。