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気象の脅威

 「気候大異変」 なんていう数年前のサイエンス番組を再放送していたから、ほうほうなるほどと食い入るように見ていれば、実際に今回荒らし回った低気圧はとんでもない春の嵐だったのだそうだ。
 自分の周りは幸いにもさほど強風でなく、気象予報が騒ぐほど雨も降りはしなかったが、昼から夕方、深夜に及ぶまでTVのニュースは 「爆弾低気圧」 一色だ。
 こういうのは被害状況や交通機関、インフラの不具合状況など、その時国民が欲しい情報を流せばいいので、人通りがありませんだの店が閉められていますだの、ハイヒールブーツのお姉さんがよろけているとか、ずぶ濡れのオッサンが走っているとか、どこもかしこもワイドショーと化して延々何十分もやっているのを見れば、ニュースメディアは子供達と同じで、台風並みな低気圧を楽しんでいるかのようだ。

 それはともかく、十年近く前に台風がやたら襲来した年があったけれど、あんな状態が定常化されればたまったものじゃない。 熱帯低気圧みたいなのが日本海上で発生するのなら、年がら年中ああいった脅威に晒されるのか。 いよいよ人類は巨大ドームのコロニー造って、その中で暮らさねばならん。 もっとも、中国やモロッコ辺りで大砂嵐に見舞われている人々とか、台風の通り道である南西諸島の人達から見れば 「なにを情けねぇコトぬかしてやがる」 なんて言われそうなのだが。

 東北の震災被災地は大丈夫だったのだろうか。 処理が進まず積み上げられたままの震災廃棄物がまたバラバラに散らかされたのでは、非情な追い打ちだ・・・・。