記事一覧

それでも花は咲く

 避難所の人々のために一刻も早い仮設住宅が必要だ。 この際、被災地の高台に大規模造成してしまうのが一番いい。 校庭や公園を利用するのも手っ取り早いが、必要面積の桁が違う。 首相はエヘラエヘラ笑いながら避難民を見に行っている暇があるなら、強権発動でさっさと造成指示でも出して全国の重機屋を掻き集めて貰いたい。 首相も駄目なら取り巻き連中もさっぱり役立たない。 今どういう人間と資機材が必要とされるのか皆目分かっていないようだ。
 食料届けるのも炊き出し支援も大事だ。 だが、人間が生き長らえるためには喰って排泄せねばならん。 トイレがないからメシも喰いたくないという人が多かろう。 そんなものはスコップ持ってその辺で済ませてしまえというのは達者な者に通じることで、歩くのもままならぬ高齢者が圧倒的なのだから、早く対処せねばならない。 衛生管理は二次災害防止の鉄則だ。

 原発に関して政府には意図的な隠蔽があるだろう。 TVメディアやネット情報の方がはるかに先んじているのを見れば、少なくとも国民の大半はそう思っている。 それにアワ喰って後出しで 「実は・・・」 というのがいかにも多い。
 それだけでもなさそうだ。 実際、ろくに現状把握出来ていないのだろう。 なんでもかんでも自分の目で見に行きたがる首相などは、情報を吸い上げる術など何も持たないド素人だと非難されて当然だ。


 身元不明なまま多くの遺体が埋葬されている。 墓標はアルファベットと数字による番号だ。 やむなき事とはいえ、報道写真を見るのも辛い。 先の大戦では本土爆撃開始以降こういった光景がおそらく毎日のように長く続いたのだろう。
 どのような場所に埋葬されたのか知らないが、やがては当該被災地の山にも桜は咲く。 何事もなかったかのように花が咲く。 アルファベットと数字がその人々の戒名だとされても、どうぞその魂は青空に咲き誇る桜花を見上げて下されと祈りたい。