数日前から夜に虫の音が聞こえるようになった。お彼岸めいっぱいまで猛暑と熱帯夜なのだろうかと、げんなりしていたところに初秋の風情はありがたい。
しかし、7号の台風は沖縄本島を直撃し、怪我された人も出ているようだ。この7号の軌跡や予想進路を見れば、張り出している太平洋高気圧の縁を迷いもなく辿っている。今後、北海道から朝鮮半島にかかる前線が尚一層の刺激を受けそうだ。
コンピュータによる演算処理がこれだけ迅速に行える世になっているのだから、気象庁の天気図というものも、平面的な蜘蛛の巣図から3D化しても面白いのではないか。即ち、等圧線を等高線に置き換えて山だの谷だのというビジュアルモデルにしてみるのだ。お年寄りや子供に分かり易いと思うのだが、どうだろうか。
「ぅへぇ~! あの古井戸みてぇなモンは何じゃ?」
「爺さん、あれが台風さや。こっち向いて来おるのが判ンだろ?」
「そうかぇ。あんな深そな穴へ落ちたらエライこっちゃ」
「だろ? だぁからよ、さっさと避難せにゃ」
・・・・ってな具合に