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トマト

 スーパーの野菜売り場が少々配置換えされていた。 この季節にどういうことか、トマトがやけに沢山積み上げられている。 さては最近のTV報道によるメタボに効きそうだの、お身体に宜しいのだのというヤツのせいか。 暦の上では春には違いない、だが、冬だというのにこのトマト狂想曲は何だ?

 我が家では夏になると毎日嫌になるほど喰わねばならん。 親父めが殊の外トマト好きで、幾種類も作るのだ。 もっとも、買ってくる苗はどれも最近流行りのものばかりで、昔ながらの 「トマトの匂い」 にはありつけない。 ガキの頃にみんなあの香りを嫌う中、自分だけ悠々とかぶりついていたのだと、トマト好きを自慢話の如く語る。 最近のヤツはどれも匂いがさっぱりだ、しょうがねぇ、と愚痴るのも毎度お馴染みだ。

 確かに、その件は激しく同意である。 こういった品種改良は子供に嫌われぬよう方向付けられるのが世の常だ。 その結果、何もかもが甘ったるくなり、独特のクセある香りを取り去った高糖度の改良品種がもてはやされてきた。 今や納豆でさえ 「匂いなし」 が幅を利かせている。 まぁ見ているがいい、今に匂いのないセロリなんていう気色悪い品種が出回る。 そんなものは宇宙船にでも積んで火星旅行の弁当のオカズにでもしろ。 まったく、味わいもへったくれもあったもんじゃない。 ^^;)

ファイル 215-1.jpg で、そんなことを考えながら、お蝶夫人の白湯鍋に続いて岡ひろみのメラメラトマト鍋のスープで鍋を作ってみた。 なかなかイケる。 こいつはお蝶夫人のよりはまともに喰える。 ^^;)

 

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