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備え

 太平洋高気圧の衰退に伴う台風襲来の頻度増が懸念されるという話もある。少しは降ってくれなければ各地の水ガメが底を突いてしまう。しかし暴風雨はありがたくない。

 来てしまうものはしょうがない。先人達は“襲来するもの”として台風を受け入れてきた。今の我々は衛星画像で刻々情報を得ることが出来る分、備えの点ではるかにマシではないか。
 TVでは報道アナウンサーがメット被って海岸線で風雨によろけながら、初めて台風を目の当たりにするような叫声と共に馬鹿丸出しパフォーマンスを演じている。備えや避難への喚起という点では効果的かもしれない。仕事とはいえ、台風にはしゃぐ子供みたいに大袈裟な中継は御苦労なことだ。

 近年の電力供給はループになっているから、停電してもすぐさま逆方向から回ってくる。昔みたいに何時間も停電という事態はあまり無くなった。懐中電灯はあるものの、中を開けたら単一の電池が無かった。乾電池は家電機器のリモコンか二束三文の壁掛け時計ぐらいにしか使ってない。単一などまず買っておくことはない。

 それよりもキャンドルが目に付いた。丸っこいのやら太い円柱形やら、六つも七つも出てきた。貰い物もあり、何をトチ狂ったのか自分で買ったのもある。当時はこういう灯火に浸りたい気分になったのだろう。ARIAカンパニーの二人もキャンドルを並べていたな、と思い出す。

 実際、停電となって持ち歩くのには懐中電灯の方がいいに決まっている。キャンドルはとりあえず手に取り易そうな場所へ出しておくことにした。全ての騒ぎが静まってそれでも停電が続く場合、それではとばかりおもむろに要所へ据え置けばいい。

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