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逃げる親玉

 往生際の悪さでは小沢も菅も負けてないが、どこで撮したのかカダフィの映像はみすぼらしすぎる。 ワシはまだ負けてない、健在じゃ、と虚勢を張りたかったのだろうけれど、そこらで拾ってきたかのような貧乏傘とパルチザンでも使いやしなかったろうと思わせるポンコツクルマでは、どうみても落人だ。 ひょっとするとお付きの者が水道ホースで雨を降らせていたかもしれない。

 あれを見せられたのでは独裁政権の各親玉達は気が気でない。 ああなったのでは世も末である。 オレんトコだけは絶対ああはさせんと意気込む裏で、人民の血と涙からなる莫大な私服財産をどこかへ移し隠す手筈を整えているに違いない。 まったくロクなもんじゃない。
 徹底的に取り締まれ、プロバイダはみな機能停止させよ、電話線も切ってしまえ、街中で屁もひらせるな、と号令かけたにしても、その理不尽な弾圧強化は地下のマグマ溜まりをより大きく熱くさせる結果でしかなさそうだ。 諸国の民主化デモ情報はどのような策を講じようとも必ずどこかから入ってくる。 デジタルファイルひとつあれば例え手渡しにしてもあっという間に国内全域へ知れ渡る。 独裁政権に胡座かく者共にとって厄介な鳥インフルエンザウィルスと違わない。

 世の中を生き物として見るならば、民主化へのうねりは人類社会の本能だろう。 当分の間、独裁国家元首の面々は断頭台の悪夢にでも苛まれればよい。 背筋に走る悪寒と共に自らの終焉をとくと味わうのも、そう遠い先の話ではない。

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