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持ち出し厳禁

 南京で工場申請していたシャープに対し、中国側は最先端技術の工場を持って来いと要求。 左様で御座いますかと大事な虎の巻をまさか差し出しはすまいとは思うものの、そのような事がニュースに取り上げられねばならんというのは、それだけ日本の国としての構えなり経済外交策なりがまるでなっとらんという証ではないか。
 向こうは最先端技術を盗むのが目的なのだから、当たり前の対応だろう。 それでなくてもスパイ防止法のない日本。 中国のスパイはなにも軍事関連だけではない、産業スパイもうじゃうじゃ入り込んでいるだろうに。 今のままでは赤いスパイに何もかも盗まれ放題だ。

 我が国は資源に乏しくとも技術を持っていますから、などと寝とぼけた発言の脳天気政府では話になるまい。 百歩譲って海外への工場移転もやむなしとしよう。 だがそこで持ち出してはならない技術というのが必ずあるのだから、国としてそれをどこまで厳しく保護規制しているのか。 どうにも頼りなく、怪しい。
 大陸は一大市場だと、進出を煽るばかりではそのうち農業まで向こうへ行ってしまうだろう。 気が付けば国内には何も無く、幾世代にも亘って蓄積向上させてきたあらゆる分野の技術を全部タダでくれてやり、貰うもの貰ったから用はない、とっとと帰れと蹴飛ばされて日本海で溺れ死ぬ。 落語にさえこんな間抜けは登場しない。 馬鹿丸出しである。

 自衛隊の機密漏洩にしてもそうだが、向こうはあらゆる手段で盗みに来るのだ。 我が国のそれなりの立場にいる者をとっ捕まえて酒池肉林漬けにしてしまうなどお手のものである。 ましてや赤旗好きな左翼民主党。 尖閣事件の対処など見ていれば、こやつらは既にチャイナマネーのおこぼれを口にねじ込まれているのではないのかとさえ疑いたくなる。

 国としての断固たる姿勢がないからどの方面でも駄目なのだ。 例えば今回のシャープの一件。 企業秘密を差し出す馬鹿がどこにいるかと、机ひっくり返して帰ってくるくらいの交渉が出来なければ話にならないだろう。 中国に続きインドもソースコードをよこせと通達してきた。 相手はみな完全にナメきっている。 それもこれも、国策がだらしないせいである。

 ネット上で 「売国奴」 という文字が飛び交うのは問題だ、と苦々しく愚痴っている暇があるのなら、さっさとスパイ防止法でも成立させてしまうべきだ。 大事なものは国が重要保護指定し、それを流した場合は文字通り 「売国奴」 扱い。 いささか大袈裟ながら、極刑含む厳罰処分にしてもよいのではないか。 不穏な世界情勢を見れば、全てに於いて我が国の今ある姿は脆弱で生ぬる過ぎよう。

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