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おぞましい

 これは何であるのか。高専の大講義室で真っ昼間からメッタ刺しの殺人事件。死亡した女子学生の刃物傷は30箇所に及ぶというのだから猟奇的だ。 男子学生の方は一命を留めているようで、校内であるし、発生時刻から見ても割合早くに事の真相が解明するものと思われる。

 女子学生が絡んでいるからには取っ組み合いの日常喧嘩とは思えず、少しややこしい。それにしても白昼の学園で尊い命が失われた事実は極めて重大だ。刺し殺されたと見られる少女の親御さんの心中思い計れば言葉もない。学校内で愛娘が惨殺されるなどあり得ない出来事だ。 悲しみも憤りも当然ながら、親御さんは冷静な目と耳を持って警察や学校の話に向き合わねばならない。そこに二重の辛さがある。

 校舎のアタマに日の丸掲げている国立校なのだろう。いわば文科省直轄な教育機関な訳だ。それなりのなんたら博士というような肩書きが並んでいるものと思えるが、現場教官から本省事務方まで 「ワシゃ知らん」 「私はこの件には無関係」 といった立ち回り画策がはや渦巻いているかもしれない。

 一部報道では可能性として無理心中を挙げている。 刃物を持った鬼畜の不法侵入や米国の銃乱射も背筋の凍る出来事だ。 しかし、ようやく股ぐらに毛の生え揃ったかのような子供による無理心中など、おぞましくて想像もしたくない。 人の世の喜びも悲しみも、渡世の非情も恩情も知らずして、お前を殺して自分も死んでやるなどという発想はどうすれば生まれるのか。 考えたくもないが、もしもそうであった場合、最悪の真相と言わざるを得まい。

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