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いつもの茶番ながら

 菅と小沢が何をコソコソ話したのか、前もって世間が見透かしている通りのなりゆき。それこそ臭い芝居である。菅にしてみれば、一応要請だけはしたのだから党代表・総理の務めはこなしているとでも言いたいのだろうか。いくらなんでも党員資格停止なんぞで逃げようとしているならば、野党の追及は激しさを増すばかりだ。
 確かにCIAの工作もあるだろうし、小沢個人へ向けられたよからぬ力は存在するだろう。それにしても脇が甘すぎるし、若い衆を自分の囲いに閉じ込めてしまい、お前達は何も考えなくていい、“オザワ先生” の言うこと聞いて地元で選挙対策だけしていればいいのだ、といったいかにも旧自民党らしい手法は時代遅れぶりばかりが目に付く。今の自民党の派閥領袖でもここまでやれるやつはもう既にいない。

 一体誰が党の代表なのか。代表選で勝った菅なのか、その菅が御機嫌窺う小沢なのか。小沢派と反小沢派とに分けるならば、実に仲の悪そうな二つの政党が無理矢理同居しているようなもので、それぞれ他党との連立の方がまだ風通し良さそうに思える。その意味ではとうの昔に分裂したままの民主党なのであって、政権の座から降りたくない延命しがみつきというだけで同一政党のふりをしている。これでは野党が付け込むのも当然だ。党としての機能が全くないのだから 「党案を出しなさい」 と攻め込むのが手っ取り早い。そんなもの出せっこないのが分かり切っているからだ。

 驚くべきは、それでも今の政権支持率が 20 % あるという事実。 10 人に 2 人以上が支持するという訳だ。それが自民党アレルギーから来るものであれば、目の覚めるような変貌を遂げられない自民党の罪も甚だ重い。自分達が築いてきた政財官の癒着利権構造に対する画期的な対策を掲げねば、10 人に 2 人は今の腐れ政権の方がマシだと思っているということではないのか。

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