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ベルルスコーニ

 天皇陛下はさかな君を称えてくれたが、ローマ法王庁はベルルスコーニ首相に 「おまえさん、いいかげんにしなさいよ」 と苦言を呈した。
 17歳の女の子を買ったとか買わないだとか、この首相には色事スキャンダルが絶えないようで、我が国のトップと同様に 「こりゃアカン」 などとイタリア国民から言われているのだろうか。

 しかしあの国ではこういったスキャンダルに対し、日本ではちょっと考えられない寛容さがあるように思う。自民党の宇野首相は神楽坂芸者との写真が憶測を呼び、その指の仕草がどうたらで、あっという間に総理大臣の一大セックススキャンダルだと燃え広がり、気の毒にも三ヶ月と保たなかった。権力争いの中である故に事の真相ははっきりしていないが、我が国では要人にとってそういう色事スキャンダルは一発で絶望的だと言えるだろう。

 イタリアの男は女性にマメったく、情熱的なセリフを駆使してはやたら口説きまくるというイメージがあちこちにあって、よく漫画などで風刺される。それで言えば絵に描いたようなイタリア男でありそうなこの首相、常にセックススキャンダルを伴いながら長い年月をトップの座に君臨し続けているのだから、男とはそういうものなのだと国民が見ているのだろうか。まさかそれはないだろう。

 カネもあり権力も手中にした。故に、降ろしたければ私を降ろせばいいではないかと豪語するかに見える。少しねじくれた見方をすれば、軽薄な成金オヤジに見えないこともない。幾多の風評からは少なくとも女性にはあまりウケそうでない首相ではないか。

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