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報道の馬鹿っぷり

 人気者の有名税にしては気の毒な気がする日ハム・斎藤投手。一歩外に踏み出ればわいのわいのと報道関係者が押し寄せて、少しでも本人に近い好ポジションの奪い合いだ。

 愛知のある祭りでは一人の素っ裸男が 「神男」 として登場する。フンドシだけの裸男達の群衆に身を投じ、神社の然るべき場所まで辿り着かねばならないのだが、なにせ素っ裸の神聖なる神男なのだから、群衆を形成する男達は厄落としのためにその主役の身体に触れなければならない。我も我もと素っ裸男の壮絶な奪い合いである。もみくちゃにされ引き回され、頭髪も陰毛も剃っておかねば引き毟られてしまう。傷だらけになり、辿り着いた時には半死半生だ。

 斎藤投手に群がる報道陣やファンを見ているとあの祭り映像が脳裏に浮かんだ。今朝は何時に起きたのですか? 朝食は? やれやれ、歩きながらのそのインタビューは何なのだ。何時に起きて何を喰おうが余計なお世話だ。そのうち、トイレには何分間座っていたのですか? なんて訊かれそうだ。そんな事がプロの合同自主トレに何の関係がある。誰もお前さん達に健康管理なんぞ頼んじゃいない。

 大分だかどこだかではランドセル寄贈に現れたタイガーマスクを追っ掛ける。ちょっと待て、仮面被ったその男性は善意で素性を明かさず訪れているのだぞ。走り去る男性の後ろをカメラ担いで追っ掛ける。馬鹿じゃないのかお前等は。善意の志が輪となって広がる中に、お前達の行為はそれを阻害する以外のなにものでもない。

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