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ここまで腑抜けに

 県知事選ではあるが一向に盛り上がらない。第一、どこの誰兵衛が候補者になっているのかさえ知らない有様だ。毎回落ち込む一方の投票率。完全にしらけきっている。選管などはなんとか投票率アップ出来ないかと頭を痛めている様子ながら、その辺をウロウロ歩いていても候補者の宣伝カーにさえ出くわさないのは、候補者も熱を入れてないのではないのかと思えてくる。

 全国屈指の保守王国である。それ故なのか、一票の重みを知らない民である。かつてこの地で投票により何かが変わったためしがない。よって、人々は地方政治に選挙権で参加する意志なんぞさらさら無さそうだ。やりたいヤツにやらしゃあいい、誰が当選してもいっしょではないかと言う。ここまで腑抜けにされてしまったのでは、治癒に相当の年月が要る。
 公共事業が盛んな頃はそれでも土建屋連中が仕事放っぽり出して族議員のサクラに汗かいていた。今ではそれが無くなった。つまりは、土建族議員共のために選挙があったようなものだった。その影が薄まった昨今、じゃあ選挙って一体何なのだと呆けるばかりで、事の本質を考えるまでに至らない。 思えば哀れである。

 ただ、この地に限らず全国的な閉塞感、絶望感の憂鬱は確かに漂っている。 政治も役所もまったく信用できないからだ。 こういう時代こそ人々の目が覚めるような演説をぶち上げるニューリーダー候補が求められるのだが、いずれもアヤシゲな団体の方を向いて喋ることしか能がないヒモ付き候補だと読まれているため、民は背を向ける。 道行く小学生や高校生達を見れば、彼等の将来のため国や地方についてもっと真面目に考えねばならんだろうと、深刻な現状を憂える。

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