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HRP-4C

 単純に 「こりゃあ凄いな」 と思う。 ひゃぁ、ロボットが二本足でひょこひょこ歩いてンぞ、と驚いたのはついこの前ではなかったか。もう歌うし、踊ったのか。 HRP-4C は産業技術総合研究所が開発したそうな。顔の作りを見れば 「Doll 愛好家」 とか呼ばれる人々が喜びそうではないか。

 可愛らしいというよりは不気味で怖い、という評も多いそうだ。そうかもしれない。人間によく似たのがそれらしい動きをすれば、気味悪がる人もいる。しかしこう言っては失礼ながら、少女体型の実寸大人形を愛玩しては着せ替えたり一緒に寝たりする人々の生活もあまり気色良いものには思えない。この HRP-4C の顔もそうだが、そもそもあの愛玩Doll というシロモノの血の気のない無表情さは怖くはないのか。薄暗い中にあんなものが1体、椅子にでも座らされているとすれば、自分なら背筋が寒くなって数分とその部屋にいられはしない。等身大綾波フィギュアなどの方がアニメ顔である分、まだマシに思える。

 とはいえ、ひと昔前の安仕立て3Dのキャラも似たようなものだった。二次元動画に慣れている我が目には 「APPLESEED」 のデュナンが登場するまで3Dアニメなんぞ気色悪いだけだった。デュナンはアニメ顔だ。目が大きく製作されているから自分にも見ることが出来るのだろう。

 ロボットはエンターテイメントの分野にも未来があるというコメントが紹介されていた。なるほど、やがてはAKBみたいなのもロボット軍団か。初々しい色気も欲しいから、そこまでの技術にはまだしばらく年月が要るようだ。ロボット女優がオスカーで賞を貰ったりする日が来れば、それはもう 「ヨコハマ買い出し紀行」 の世界だ。

そのレベルに達する前に、軍備の殆どが人間に取って代わっていることだろう。戦場に限らず宇宙空間とか海中とか原発の中や危険な被災地など、人間がそこに生存しにくい場所にこそ活用の優先性がある。人手不足の補充に使われるのはその次ではなかろうかと思える。

 しかし個人的には人型メイド介護ロボというヤツをなるべく早くモノにして戴きたい。公安9課の荒巻課長をして 「相変わらずのご趣味ですな」 と言わしめた元情報部大佐は、病室で3体のメイド風アンドロイドに世話して貰っている。これはメイド喫茶のメイドそのものなデザインに作られており、自分にはいささか敬遠したいガイノイドだ。
 それよりは9課からオペレーターガイノイドを1体払い下げして貰った方がいい。あのユニフォームとポニーテイルは最高ではないか。かなりハイスペックのようだし、老後を見込んで今の内から様々なことを学習させておくのだ。あれに割烹着でも着せて二合徳利でも傾けて貰った日には、文句の言わない女房ロボであろうというものだ。

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