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我々は馬鹿である

 年が明けたからとて、政治のニュースはムカッ腹立つ内容ばかりで、ニュースを見る際の気分の悪さには 「正月に飲んだ酒を返せ、このヤロー!」 と怒鳴りたくなる人もいるのではないか。 手元に掛矢でもありゃあ即座にぶっくらわしてやる、という気にさせる総理のアップ映像には耐えられん。 ^^;)

 沈みかけの与党から我先にと逃げて新党作った連中も、落ちこぼれ不良集団で新結成した連中も、国民の目にどう映っているのか考えたことなどなさそうで、いずれも世論の火の粉をどう躱そうかの狼狽えでしかなく、政策理念無しの箸にも棒にもかからぬクズ共でしかなかろう。

 しかし、いざ選挙となれば、こういった連中にも幾分かの票が入る。 そもそも、いかにいい加減な世論調査だとはいえ、現政権でも支持率が3割ほどあるというのは国民の側も異常ではないのか。 ニコのネット調査でも 「どちらともいえない」 が3割強もあるのだ。
 多くの国民がお人好しで他人任せな性分なのだろうか。 いや、それだけではあるまい。 御用メディアの “御用達報道” がかなり効いていそうだし、国民から 「考える力」 が削ぎ落とされているように思う。

 つまり、我々のアタマが相当馬鹿になっている。 スーパーへ入ってみるといい。 多くの買い物客の目に留まる壁に張り紙があって、何が書かれているのかと見れば、「万引きは犯罪です」 とある。 駅でも同じだ。 「痴漢は犯罪です」 と書いてある。 それのどこが悪いのだ、実に真っ当ないい呼び掛けではないか、などと頷いている者はかなり重傷である。

 そのような当たり前のことをわざわざ注意喚起せねばならぬほど、我々の社会が落ちぶれ果てて腐りきった証しではないか。 盗んではいけない、婦女子を辱めてはいけない、そんなことも判らぬ国民になり下がったのかという惨めさを感じないだろうか。 そういう社会が生んだ政治屋共なれば、ロクでもないのは当然かもしれぬ。

 政界は確かに人材枯渇。 橋下総統閣下のような人物を待望する声も上がろうというものだ。 先代の御威光票田を受け継いだボンクラや、カネで票を買い漁った連中ばかりではさもありなん。 だがそやつらを当選させてバンザイ騒ぎをしている有権者は、そろそろおのれの馬鹿さ加減に気付かねばならない。



 有徳なる人民が腐敗した国会議員を選出することなどなく、卑劣で無分別なる人民が善良な政府を持つことなどない。 これ即ち、古今の通則である。
              ---- Edmund Burke ----

 

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