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ああ、党首討論

 現在、「ファイナル」 と題して放映中のシャナ。 当選と同時に市の職員体質を真っ向から批判、そんなヤツは要らんと、早くもナタを振るう橋下を見ていれば、グゼのトモガラ、リンネがうじゃうじゃいる中に炎の刀で飛び込んでいく 「炎髪灼眼の討ち手」 と重なる。 有権者はああいう力強さを求めている。 加えて、企業ならばとっくに人件費半額だと叫ぶ辺りはまったくの正論なのだから、当選と民意は別ものだなどと市の職員が抵抗すれば、市民から突き上げられかねない。

 悪の権化だヒトラーだとマスコミに宣伝させても、若者の多くは既存メディアを鵜呑みになどしていまい。 新聞屋の世論調査とネット世論の乖離はその一例だ。 これはえらいことだ、あいつ本当に勝ちやがったと既存政党が狼狽えている間に、気付けば背後から股ぐらに手を突っ込まれ、橋下にしっかりとタマを握られている。 一転して大阪新知事様を揉み手でうやうやしくお迎えする二大政党の幹事長らを目の当たりにし、既に見限っているとはいえ、国民の多くは嘆かわしく思いながら冷ややかに笑うしかなかったのではないか。

 橋下人気はやはり代弁者としての迫力だろう。 そこまで言わない方がいいぞと思うような発言までする。 当選後の会見は3時間以上も記者質問に対して持論をまくし立てた。 有権者が救われるのは、彼が妙な宗教団体を率いているのでもなく、特定の組織から利権を貪っているのでもない点だろう。 それ故に既存政党や公務員組織からすればかなり厄介なワームでもある。

 あの橋下節を見せられた後、国会の党首討論を聴けば、やっぱりこいつらじゃアカンわなと感じるのは一人や二人ではなかろう。 TPPに増税という大議題のテーブルで、頼りない野党党首とごまかし一点張りな総理。 しかもコーヒー1杯啜ってる間に終わってしまいそうな短時間ではお話になりもしない。 大構想が裏にありそうな橋下のエネルギッシュな野心的弁舌に比べ、あまりにもか弱く稚拙に思える。 党利党略、まずおのれらの保身ありきが背後に見えているからだろうか。 既存政党は負けるべくして完敗したとの評は、まさに正解だと言うしかない。

 

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