記事一覧

縮図

 この国難にのうのうと興行カマそうとしたセントラル・リーグに久しくない腹立ちを覚えたものの、始まってみれば我が子可愛さで阪神戦を観る。 馬鹿息子ほど愛おしいと親御さんは言うが、それは子の親でなくば解りはしない。 そこにあるのは、お前達のとことんな馬鹿さ加減をせめて見届けてやるのが長い付き合いの義理だとばかり、半ばヤケッパチな生理現象である。

 阪神タイガースの試合を観てみれば、今の国状をそのまま投影している。 負けが込み、勝率低下が止まらぬ現状にもかかわらず、選手の高年俸は球界一だという。 絶望的な国家の借金、どうみても返せそうでないと国民が天を仰ぐ国家財政状況を連想せざるを得ない。
 さしずめ、高年俸を喰らい続けながら一向に働かぬ高額野手達は我が国の腐れ公務員共であり、素人目にもボンクラだと罵倒されるベンチワークは今の能無し政権、国会である。 それでもなんとか支えねばと、援護射撃の無い中にゲリラ戦を展開して力投を重ねる投手陣。 これ即ち我が国の屋台骨たる中小企業。 日航、東電は保護しても、守っちゃくれない下町の輝原石。
 能見に、久保に、岩田に・・・・ ああ、彼等に陽の光を・・・・・

 しかし、投げても投げてもその苦労報われず、終盤7回、8回で腹切り潰れる中小企業、後を絶たず。 おお悲劇、なんという悲劇。
 高額野手陣は何食わぬ顔で民の税を貪り続け、相も変わらず凡打と三振を繰り返し、与えて貰ったチャンスにも震災瓦礫の如く残塁の山を積み上げる。 ダニかヒルかサナダムシか。 税金泥棒、タダ飯喰らいの公務員。

 それでも希望を失くしたくない罪無きファンがいる。 せっせとグッズを買い漁り、聖なる甲子園に税を納め続ける。 仕事も休んで敵地カードの応援に。 せめて夢だけ見させてくれと、呷るビールの虚しさよ。
 挙げ句の果てには、もはや中小企業経営成り立たず。 有能投手陣は銭に釣られて海外へ、労働力求めて海外へ。 そこでは技術だけを吸い取られ、故郷恋しと戻る頃には干涸らび疲れ果てた哀れなるかなその姿。 見るも無惨な骨皮スジ右衛門。

 見よ! それでもなお、高額の役立たず野手陣は居座り続けるのだ。 能無し政権は変わらずベンチで間抜け采配を振っていることだろう。 連敗に次ぐ連敗、完封負けに次ぐ完封負け。 ベンチと高額野手陣によって構築されてきた利権の安寧はそう容易く突き崩せはしない。

 国廃れて、山河も無し。 そこにあるのは、だらけ太った阿呆面議員共と腐臭を放つ醜悪な公務員だけである。

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://www.yotchn.com/diarypro/diary-tb.cgi/136

トラックバック一覧