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ハゲタカも吼えている

 この災難時、やむを得ない。無いものは無いのだ。 計画停電で難局を乗り切ろうとする努力に背を向けるは、それこそ国民に非ず。 TVのCMで 「贅沢言うな!」 とハゲタカも吼えているではないか。

 ラインに支障が出る製造企業の電力節約に比べれば一般家庭の不自由さは少し我慢すればそれで済む。 困るのは冷蔵庫ぐらいのものだろう。 氷をしこたま作っておいて最上段にでも並べるか。
 さすが、日本人は凄い、この整然とした秩序ある行動は中国人が50年経っても真似できないという声があるというではないか。 おそらくこの計画停電でもその通りだという驚異の感嘆反応になるだろう。

 オイルショックの頃から、徹底的な節約、経費節減を繰り返してきた日本人。 書類封筒の封をするセロテープをいかに短く効率的に用いるか、書類を束ねるホチキスはどうやって節約するか、不要書類はその裏面をノート代わりに使い、それでも余白が余ればメモ帳にする。 乾いた雑巾を更に絞りまくるのだ。 そういう経験があるからこそ耐え忍んで乗り切る術を持っている。 以前にも書いたが、我等の先人達は焼土の占領下で異文化を強制されつつも、菜っ葉と塩だけで子を育てたのだ。 アタマにDDTをパフパフ降り掛けられながらもだ。

 国難に際し、総理が国民に向けて呼び掛ける姿勢は悪くない。 ああいう場で 「なんで総理の質疑応答がないのだ」 とマスコミはつまらぬ突っ込みをしてはいかん。 国会でとぼけた発言ばかりしている時には大いに突っ込んでやり込めればいいが、未曾有の危機にある今、たとえ国民がら馬鹿だチョンだとボロカスに叩かれている総理だろうが、総理は総理だ。 今は国家のためにケツを押してやらねばならない有事の直中ではないのか。

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